昨日、阿弥陀岳南稜で雪崩が発生、死亡事故あり。八ヶ岳では雪崩が起きないと言う迷信は絶対に信じないでください!
天気・気温
山と周辺の状況
昨日15日は曇りのち晴れ。最低気温-8℃、最高気温+3℃
今日は朝の気温-10℃、12:00で+9℃で激しい気温差があり、雪の状態が心配です。
14日未明から15日の朝にかけて、10㎝の新雪。
現在、赤岳鉱泉周辺で累積積雪は130cmです。
現在、雪の状況が非常に不安定です。
八ヶ岳では雪崩が起きないと言う迷信は絶対に信じないでください!
登山道の状況
・昨日、阿弥陀岳南稜で雪崩が発生し、長野県警察山岳救助隊と遭対協の隊員がヘリで救助を行いました。
・山岳ガイドさんが大同心稜に登った際には腰ラッセルほどの積雪があり、雪の状況を見て判断出来ない人は雪崩を起こすリスクがあると話されていました。
・赤岳へ向かう一般ルートの文三郎尾根でも股下ラッセルの箇所があったそうです。トレースはあったものの、稜線では新雪でピッケルが効かず引き返した人がいたようです。
・一般登山道の斜面や沢筋に注意することはもちろんですが、中岳沢には要注意です!
・今の時期は、雪が不安定で凍結箇所も多く、融雪が進むと、岩稜帯の雪が硬く薄くなり、脆くなってくるため十分にご注意ください。
・赤岳山荘~堰堤広場
山の神の下にある迂回路を歩く林道をショートカットする道は、根雪が融けてアイスバーンになった上に雪が降り積もっています。チェーンアイゼンではなくアイゼンが必要です。
・美濃戸口~赤岳山荘までの積雪は10㎝。車高の高い4輪駆動車、スタッドレスタイヤ、金属製タイヤチェーンの装備が必須な状況です。
登山装備
鉱泉までなら6本爪程度のアイゼン・ストック。
さらに上に行かれる場合は最低10本爪アイゼン装着とピッケルを必ず持参してください。
スパッツ又はビルトインゲイタータイプの冬靴着用を推奨します。
替え用の靴下も必ずお持ちください。
一気に冬山に戻り、積雪も増えたので、ワカンまたはスノーシューがあれば安心です。
完全冬山装備で防寒はしっかりと。
稜線は寒く、風が吹けばさらに体感気温は下がります。しっかりした防寒・防風対策をしてください。
地図、ヘッドランプ、帽子、手袋の替えは必携です。
どのような山行スタイルにも関わらず、冬の八ヶ岳ではアバランチビーコンの携帯をお願いします!
注意点
赤岳山荘まで自家用車で入山する方は、下記装備が必須な状況です。
・4輪駆動車
・スタッドレスタイヤ
・金属製タイヤチェーン
上記装備が必須な状況です。
※ゴムバンドにピンスパイクが打ってあるものは美濃戸林道上では効かないことが多々ありますので、オール金属タイプのものを推奨します。
装備不良で林道へ入ると車が立ち往生して通行止にしてしまったり、登山者をひきそうになったりと、周りの登山者に迷惑をかけてしまう前例が多々あります。
日が少しずつ長くなっていますが、早出早着で無理のない行動計画を立ててください。
※悪天候時の強行登山はお控えください。
お知らせ
赤岳鉱泉・行者小屋ホームページはこちら http://www.alles.or.jp/~akadake/
Facebook http://blog.livedoor.jp/akadakekousen/
赤岳鉱泉周辺の過去の様子
赤岳鉱泉
- 現地連絡先:
- 0266-62-8100
- 電話番号:
- 090-4824-9986
- 連絡先住所:
- 長野県諏訪郡富士見町落合桜ヶ丘10716