西穂高岳 | 西穂山荘

上高地方面のルートで道迷いが多発しています。経験の浅い方は立ち入らないでください。新緑が日ごとに鮮やかになり、すでに数種類の高山植物が花を咲かせています。

樹林帯での踏み抜きに注意!(2016.04.25 西穂山荘 )
樹林帯での踏み抜きに注意!(2016.04.25 西穂山荘 )
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天気・気温

05/27(金) 5月23日 晴れ、最高+6.0℃、最低+18.0℃、日の出4:43頃、日没 18:57頃
松本市の天気予報
明日
曇時々晴
23℃
14℃
明後日
29℃
9℃
日本気象協会提供 2024年4月26日 16:00発表
高山市の天気予報
明日
曇のち晴
23℃
12℃
明後日
29℃
8℃
日本気象協会提供 2024年4月26日 16:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

気温が高い日が続き、残雪がだいぶなくなっています。新緑が日ごとに鮮やかになってきています。すでに数種類の高山植物が花を咲かせ始めました。

日中の暖かさで融けた雪が、夕方以降気温が下がると凍ってスリップしやすくなる可能性があります。
その半面、気温が上がると今度は雪が腐った状態になり、天気次第で雪面状態が大きく変化します。雪の状況には常に注意を払い、事故のないように気をつけてください。

登山道の状況

■新穂高ロープウェイ~丸山
ほぼ全域で夏道に代わりました。登山道もわかりやすくなっています。山荘近くの急登に残雪があり、滑りやすくなっています。

■西穂高山荘~ピラミッドピーク
ルート状の雪はほぼなくなり、アイゼンを着けずに登ることができますが、融雪後で浮石・落石が多いです。自身が落石を起こさないよう注意すると共に、周囲の状況にも警戒を怠らないようにしましょう。

■ピラミッドピーク~西穂山頂まで
やせ尾根が続く上級者向けのコースです。現在残雪はなく、通常の登山道を歩けます。アイゼンピッケルも不要です。時期に関わらず、このルートでは相応の経験・技術・体力が必要になります。経験の浅い方は安易に立ち入らないようにしましょう。ご自身の技量や経験を鑑み、無理をせず安全な登山をお願いします。

■上高地方面
このルートで道迷いが頻発しています。間違った踏み跡がたくさんついていますので、踏み跡を頼りに登るのは危険です。自力でルートファインディングができない方は、もう少し雪が解けてからの方がよいでしょう。また中間の中尾根に倒木があります。複数の木が折れて重なり、浮いている状況ですので、下をくぐって通行はできますが、危険ですので速やかに通り抜けてください。

■焼岳方面
完全に雪がなくなるまでほとんど歩く人がいません。明確な目印などもありませんので、土地勘のない方にはお勧めしません。また今シーズンの焼岳小屋の営業は6月11日からの予定だそうです。それまでは焼岳小屋~上高地間のハシゴも設置されませんのでご注意ください。

■西穂~奥穂間
無雪期でももっとも難しいと言われるルートのひとつです。残雪期ですが、まだまだこの辺りは雪が多く、この時期は登山者はほとんどいません。

登山装備

衣類は気温の変化に応じて調整する必要があります。
稜線に出ると風が強く、体感温度は実際の気温よりもかなり低くなります。防寒・防風対策が必要です。

注意点

●【お知らせ】岐阜県では、登山届の提出が義務化されています。
山岳遭難防止条例> http://www.pref.gifu.lg.jp/bosai-bohan/sangaku/jourei.html

・ネットでの届出が便利です。下記のサイトをご利用ください。
岐阜県北アルプス山岳遭難対策協議会のオンライン届出ページ
http://www.kitaalpsgifu.jp/climbing.html
公益社団法人日本山岳ガイド協会のオンライン届出ページ
http://www.mt-compass.com/

●登山の注意
・徐々に日の入りの時間が遅くなってきました。しかし夏に比べるとまだまだ早いです。早め早めの行動を意識し、山荘にもあまり遅くならないように到着してください。
・多量の降雪直後や、日中の気温が上がったときは雪崩にも警戒が必要です。山荘で管理しているルート上ではまずないと思われますが、自然が相手ですので絶対はありません。人為的に発生させてしまう場合もありますので、不用意にルートを外れて歩かないようにしてください。

●携帯電話情報
【ドコモ、au】 山荘付近・稜線ともに繋がります。
【ソフトバンク】 山荘西面なら繋がります。
山荘自家発電時、携帯電話、スマートフォンの充電ができます(20分間100円)。充電の際はご自身の充電アダプターをご用意ください。

お知らせ

西穂山荘は北アルプス南部の山小屋では唯一通年営業しています。
・寝具は布団・毛布・枕を御用意していますので、シュラフは不要です。
・山荘に御宿泊のお客様も飲料水はペットボトルの販売のみとなります。
・消灯は21時です。
・お風呂はありません。

●山荘現地へのお問い合わせ
山荘現地へのお問い合わせは 携帯電話080-6996-2455 へおかけ下さい。
なお、ご予約は松本事務所 電話0263-36-7052 へお願い致します。

昨年の今頃の様子は?

新穂高ロープウェイから山荘までのルートを一部変更2023.04.23

融雪は進みましたが、凍結箇所もあるので8本爪以上アイゼンで2023.04.30

GW最終日は雨。5月8日から新穂高ロープウェイが運休です2023.05.07

天気は雪から雨に。山荘周辺の積雪は70㎝ほど2023.05.14

西穂山荘周辺の過去の様子

西穂山荘

電話番号:
連絡先住所:
長野県松本市中央1-11-25 西穂山荘事務所

地図で見る
http://www.nishiho.com/

施設の詳細を見る

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西穂高岳 標高 2,909m

 穂高連峰の南端にあり、さらに南へ続く稜線は焼岳に至る。東側は上高地の谷を隔てて霞沢岳と向かい合い、西側は蒲田川の新穂高温泉を挟んで笠ヶ岳がすばらしい。  標高は3000mを切っているが、岩稜、お花畑、ハイマツと、高山帯の要素がそろっているので、北アルプスの入門コースとして人気がある。  この山から奥穂高岳への岩稜は北アルプスでも最も難しいコースで、初縦走は大正元年(1912)、鵜殿正雄が行っている。同じ年、辻村伊助は『スウイス日記』の中で「神河内ならぬ上高地は不快な所である」とその俗化を嘆いている。とはいえ昭和45年(1970)に新穂高温泉から千石尾根にロープウェイが架かり、登山が容易になった現在の山の賑わいと比べようもあるまい。  昭和42年(1967)には西穂高岳・独標で松本深志高校の生徒11人が落雷遭難を起こしている。低くても登りやすくても、アルプスは危険と紙一重の山なのである。  千石尾根が主稜線に突き上げた森林限界に西穂山荘が建っている。  登山道は上高地から所要6時間30分。新穂高温泉からは、ロープウェイ終点から歩いて西穂山荘、独標経由所要3時間30分。

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焼岳 標高 2,455m

 北アルプスの玄関口、上高地にずっしりと腰をすえる焼岳は、乗鞍火山帯で唯一の活火山として知られている。  何よりも場所がいい。釜トンネルを抜けてさあいよいよ山だ、と沸き立つ視野に初めに飛び込んでくるのが荒々しい焼岳の下堀沢。大正池に影を落とす姿も、数少なくなった枯れ木と調和しているし、田代池、穂高橋、河童橋と、上高地の要所で必ず姿を見せる。山頂からわずかに白い蒸気を見せる鐘状火山(トロイデ)である。  噴火の歴史は古く、歴史に残っている初めは天正13年(1585)、近いところでは大正4年(1915)6月6日の大爆発で、1日で梓川を大正池に変えてしまった。最近は昭和37年(1962)で、今度は泥流で大正池を埋め、浅い幅広の川のように変えてしまった。それ以来、長い間登山禁止だったが、最近全面的に解除されたため多くの登山者の姿が見られるようになった。頂上には溶岩円頂丘には珍しい噴火口があり、池になっている。  北側の肩は中尾峠で、ここを乗越せば蒲田川の中尾集落に通じる歴史の古い峠道だ。また、新中尾峠には焼岳小屋がある。山頂へは上高地から所要4時間。中尾口から所要4時間30分。

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