紅葉は山を下り、御池古道が見頃です。尾瀬沼周辺は、ダケカンバがすっかり落葉しています。
天気・気温
山と周辺の状況
尾瀬沼周辺の紅葉は、すでに多くが落葉しました。今年は残雪量の影響などにより、植物達は早々と咲いては散っていきました。
例年に比べると紅葉に鮮やかな紅色を望むには寂しい気もしますが、それでも三本カラマツ(尾瀬塚)などの針葉樹や黄色に色付く木々の黄葉は美しいです。
尾瀬の落葉樹は紅葉せずに葉が落ちてしまったものが目立ちます。それでも、三平峠から大清水間では、比較的きれいな紅葉が楽しめます。尾瀬沼から尾瀬ヶ原へ向かう登山道にある段小屋坂も、ブナを中心とする広葉樹林帯ですが、最近の霜の影響か、凍って葉先が茶色くなっている部分が目立ちます。
ダケカンバはすでに葉を落としましたが、変わって白い樹皮や美しい樹形を眺めることができるでしょう。
現在、紅葉が美しいのは、福島県檜枝岐村に広がるブナの原生林の様子です。御池~沼山峠間のシャトルバスから、また御池~七入間の道路では、ブナの紅葉だけでなく、カエデ類などの低木の紅葉も綺麗です。
歩いて紅葉を楽しみたい場合は、御池古道と呼ばれる道が御池ロッジ裏の湿原から七入まで続いています。ブナの原生林の中を落ち葉を踏みしめながら歩くことができるでしょう。
尾瀬沼ではオオバンやキンクロハジロなどの冬鳥が集まってきています(冬鳥と言っても、本格的に冬になってくると
水鳥たちは南へ移動してしまい、いなくなってしまいます)。
尾瀬の冬入りは、間もなくです。
登山道の状況
木道の上も落ち葉が多くなってきました。雨の降った後や日当たりの悪い場所では、足元が大変滑りやすくなっています。また落ち葉で登山道を見失いやすくなっています。くれぐれもご注意ください。
・尾瀬沼周辺はすべて安全に通行できます。南岸は、やや歩きづらくなっています。
・燧裏林道(段吉新道)は、一部、木道の破損やぬかるみ、岩道があります。足元に注意して通行してください。
・沼山峠~尾瀬沼間は、とくに問題箇所はありません。
・燧ヶ岳の登山道は、どのルートも雨が降ると水溜りや、ぬかるみができているためスパッツなどがあると便利です。
・三条の滝展望台に通じる登山道が、10月13日(木)に撤去され、通行禁止となりました。
◆燧ヶ岳・見晴新道について
見晴新道は土石流の影響で通行止めとなっていましたが、7/13より開通しています。今までのルートは廃道となり、南側に付け替えています。全体を通して、森の中を歩いていきます。まだ新しい道なので、滑りやすいところがありますので、注意しながら通行してください。
下部はぬかるみやすく、中盤は笹の切り株でスバリ安くなっています。全体的にまだ、土が踏み固まっていないので滑りやすいです。
なお、尾瀬沼ビジターセンターではコースタイムを、登り約4時間、下り約3時間としています。
◆燧ヶ岳について
・ナデッ窪(沼尻~山頂)は通行できるようになっていますが、上級者向けのコースです。
・長英新道(浅湖湿原~山頂)は、雨が降った後はぬかるみが多くなっているのでご注意ください。
・御池新道は、とくに問題箇所はありません。
注意点
大江湿原では、シカが湿原に入らないよう柵を設置しています。通る際は足場が格子状になっておりますので、つまずかぬよう注意して通行してください。
尾瀬にいるシカは日光方面からやってくる外部の動物です。湿原を荒らしたり植物を食べてしまうことで、尾瀬本来の自然に大きな影響を与えています。可愛らしい顔をした人気者ではありますが、尾瀬周辺では自然を守るために捕獲が行われています。
渋沢温泉小屋は、平成28年度の営業を休止しています。
また、天神田代~渋沢温泉小屋ルートは笹などで道が分かりにくいため通行禁止です
昨年の今頃の様子は?
尾瀬沼ビジターセンターは5月13日に開所しました。残雪が少なく、大江湿原ではミズバショウが咲き始めています2023.05.17
尾瀬沼ビジターセンター周辺の過去の様子
尾瀬沼ビジターセンター
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