奥多摩 | 東京都奥多摩ビジターセンター

年末年始から安定した天気が続き、登山道は比較的乾燥しています。冷え込みはこれからが本番です。防寒装備に油断なく。

百尋ノ滝(写真提供 東京都レンジャー)(2017.01.28 東京都奥多摩ビジターセンター )
百尋ノ滝(写真提供 東京都レンジャー)(2017.01.28 東京都奥多摩ビジターセンター )
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

天気・気温

01/06(金) 晴 08:00の気温+1℃
千代田区の天気予報
明日
曇時々晴
24℃
19℃
明後日
29℃
16℃
日本気象協会提供 2024年4月26日 12:00発表
甲府市の天気予報
明日
曇時々晴
25℃
16℃
明後日
32℃
14℃
日本気象協会提供 2024年4月26日 12:00発表
※ご利用上の注意

山と周辺の状況

今日は晴れ。冷え込み厳しくなっています。
雨や雪はなく、年末年始から安定した天気が続き、山は乾き気味です。

奥多摩の山は下に行くほど杉の植林が多く、日没16時前から登山口周辺は暗くなります。安全のため15時頃までに下山しきるようにしましょう。計画段階からの無理は禁物です。

●クマ目撃情報 引き続きご注意下さい。奥多摩はクマの生息地です。1月2月の目撃例もあります。
9月 4件 表参道(御岳山)、槙寄山、林道海沢寸庭線、水窪沢
10月 16件 金袋山、川乗山、百尋ノ滝、鞘口峠、高丸山、浅間尾根(鷹ノ巣山)、御前山避難小屋付近、海沢、檜原村藤倉、青梅市二俣尾、七ツ石小屋南分岐付近、青梅市駒木町、水根山
11月 8件 御岳渓谷、青梅市二俣尾、青梅市成木、日原林道、水根沢、川野、檜原村下川乗地区、棚沢、惣岳山~御嶽駅の間
12月 2件 黒山~権次入峠の中間付近、日原
2017年1月2日 石尾根の鷹ノ巣山近くの日陰名栗峰あたりです。
※東京都からも注意喚起が出ています。
人の気配をクマに伝えて下さい。単独の方は鈴やラジオなど音を出しましょう。
食べ物のごみなどは放置せず、必ず持ち帰るようにお願いします。

●年末の様子
12月26日に、登山道の様子や自然情報の収集を目的に川苔山の実踏調査へ行ってきました。
川苔山の魅力は沢沿いの道を歩けるコースです。
そして、なんといっても圧巻なのは沢の奥で出会える百尋ノ滝です。深呼吸をしてリラックス・・・といきたいところですが、冬の場合は、とても寒く長居はできませんでした。
さらに登山道を登っていくと、「冬の昆虫といえば」フタスジフユシャク、イチモジフユナミシャクです。
寒空の下をひらひらと舞っていました。虫も身をひそめる奥多摩の冬ですが、そんな中フユシャクに出合えると嬉しくなります。厳しい山の冬をしっかりと生き抜いてね!とエールを送りました。
ようやく川苔山の山頂に到着!
と、そのとき、「ヒィ ヒィ ヒィ」とか細い声が…鳴き声のさきでは、ウソ。群れで樹木の冬芽などをついばんでいました。落葉した冬の森は、バードウォッチングには最適ですね。
また、下山中にはあまり会いたくない?動物の痕跡も発見。クマの痕跡「熊棚」です。
登山道脇の木をふと見上げたところ、なんだか木の上で葉っぱが固まっているように見えました。落葉している木々の中でとても目立っていました。
そして木の幹には…爪痕がはっきり!付き、樹上に向かって点々と爪痕が残っていました。
恐らくツキノワグマがここで食事をしたのでしょう。この木はクリの木で、周囲には中身の空っぽになったクリの実が散乱してました。爪痕が新しいようなので、最近のものかもしれません。

川苔山は奥多摩でも人気のある山のひとつです。
みなさんが登山をしている中、もしかしたら真上でクマがクリを食べていたのかも…。
会いたいような、会いたくないような…。
今年はこれで登り納めとなりました。

登山道の状況

主な登山道で大きな支障の連絡はありません。
今のところ登山道は乾いていますが、雨や雪が降れば、ぬかるみができたり、再凍結します。また濡れた落ち葉が滑りやすくなっているため足元には十分注意が必要です。念のため軽アイゼンやチェーンスパイクを携行しましょう。
雲取山などへは念のため6本爪程度のアイゼンを携行すると安心です。

●奥多摩エリアで「ピンクリボン」の目印について
奥多摩エリアで「ピンクリボン」の目印は登山道以外の用途(仕事道)にもつけられています。
ピンクリボンを頼りに山行することは危険です。

●新たな通行止め
鷹ノ巣山 稲村尾根 通行止め。迂回路なし。平成29年2月1日から平成29年2月28日まで 橋梁(巳ノ戸橋)工事のため

そのほか支障があるところと、支障が解除されたところは以下の通り
【登山道】
●雲取山
大ダワ林道 通行止 平成22年4月30日から当面
日原林道~唐松谷林道・富田新道分岐 通行注意 足場悪い
三条ダルミ~雲取山荘の巻き道 通行止 足場悪い
唐松谷林道 通行止 土砂崩落 平成27年5月4日から当面
後山林道 片倉谷より先 車両通行止 整備作業

●三頭山 一部通行止 足場悪い 迂回路有り

●御前山 通行止 森林伐採のため
平成28年4月28日から平成29年3月末まで
※日曜日及び平成28年8月12日~17日を除く
日曜日のみ通行可。それ以外の曜日は林道での迂回可能。※詳細は以下へお問い合わせください。公益財団法人 東京都農林水産振興財団森の事業課(電話042-528-0641)

●蕎麦粒山 蕎麦粒山南分岐~踊平北までの巻き道 通行注意 足場悪い 尾根筋の登山道をご利用ください

●川苔山
・踊平~獅子口小屋跡 通行止 土砂崩落
・大丹波川登山口~獅子口小屋跡 通行注意 木橋老朽化
・大ダワ~足毛岩 通行止 登山道崩落
・大ダワから北東方面に向かう登山道 通行注意 幅員狭小のため

●棒ノ折山
白谷沢上部にある東屋付近 通行注意 足場悪い 階段が破損しているため

●浅間嶺(せんげんれい)
・浅間尾根から藤倉バス停 通行止 法面工事
・人里(へんぽり)~浅間嶺(せんげんれい) 通行止め 平成29年1月~6月 森林伐採のため
ただし人里(へんぽり)峠と浅間嶺の間は南側に迂回路ができるそうです。
詳しくは公益財団法人 東京都農林水産振興財団花粉課(電話042-528-0505(代))

●御岳山
・大楢峠~鳩ノ巣方面 通行止 林道工事のため平成28年9月26日~平成29年3月13日まで 城山を経由する迂回路あり

【ハイキングコース】
●大多摩ウォーキングトレイル
・白丸ダム~数馬峡橋 通行止 復旧作業中 青梅街道で迂回可能

●海沢三滝 通行可
・海沢林道情報 井戸沢上流で山林伐採作業を行っているため、工事車両に注意。(平成29年12月まで)

●奥多摩湖浮橋
・麦山の浮橋 通行可
・留浦の浮橋 通行可

●奥多摩湖いこいの路 冬季閉鎖中 平成28年12月1日~平成29年4月6日まで。

●御岳
・ 御岳渓谷遊歩道 寒山寺の上流右岸歩道 通行止 土砂崩落

【その他の道路】
●小川谷林道 全線通行止
●日原林道 歩行者通行可 林業工業関係車両を除く車両進入禁止
●鋸山林道 歩行者通行可 林業工業関係車両を除く車両進入禁止

詳細はこちら
http://www.okutama-vc.com/%E7%99%BB%E5%B1%B1%E9%81%93-%E9%81%93%E8%B7%AF%E7%8A%B6%E6%B3%81%E4%B8%80%E8%A6%A7/

登山装備

基本は冬のハイキング装備、ルートにより冬の凍結や雪のある登山装備等が必要です。
もう冬の入山仕様。寒さ対策をした装備が必要です。手袋や帽子も有効。軽アイゼンやチェーンスパイクなどの用意が必要です。雲取山などへは6本爪程度のアイゼンは携行しましょう。
靴は必ず防水性の高いものを履きましょう。スパッツが必要なところもあります。
ワードローブは着脱できるように。雨具は忘れずに。朝夕や、天気急変で気温が下がることもあります。
ライトは日帰りでも必携です。地形図・コンパスなどは基本的装備。天気の急変に備えた準備もお願いします。

注意点

・日没は16時半前頃とかなり早くなっています。15時には夕方の気配。この頃に下山すればまだ安心ですが、奥多摩の山々の登山口は森の中なのため15時半頃には暗くなります。早めの下山を心がけましょう。必ずめライトの携行も。

・登山届け、登山計画書の提出を
事故が続いています。バリエーションルートの滑落、行方不明もありました。くれぐれもご用心下さい。
必ず登山届けを出しましょう。
JR奥多摩駅前には交番があります。またJR奥多摩駅と駅から徒歩5分の奥多摩ビジターセンタには届け用のポストがあります。雲取山登山口の鴨沢バス停付近にもあります。
・遭難が発生しています。鷹ノ巣山の稲村尾根、御前山から奥多摩湖へのサス沢山あたりで道迷いが発生しています。ピンクリボンの目印については仕事道もあり注意が必要です。

●「東京都自然公園利用ルール」
ぜひご一読下さい。
http://www.metro.tokyo.jp/INET/KEIKAKU/2015/03/70p3u400.htm

●奥多摩駅近く、町営氷川駐車場が冬季無料開放中です。
期間12月1日~翌2月28日まで。
登山に観光に、ぜひご利用ください。

お知らせ

●ビジターセンター
http://www.okutama-vc.com/
皆様のお越しお待ちしております。

【イベント】
●公開講座「自然公園の安全登山を陰で支える東京都レンジャー」
皆さんは東京都レンジャーをご存知ですか?
東京の豊かで貴重な自然を守る為、そして皆さんの安全登山を陰で支えている存在・その名も東京都レンジャー!
自然公園の中で、日々奮闘しながら活躍するその姿をご紹介します。
※対象は小学生以上(小学生は保護者同伴)
・開催日 平成29年2月4日(土)13:00~15:00 参加費無料
・場所 日比谷公園 緑と水の市民カレッジ2階
・申込締切り 平成29年1月20日(金)必着
申込方法と詳細はこちら
http://www.okutama-vc.com/2016/09/15/%E5%85%AC%E9%96%8B%E8%AC%9B%E5%BA%A7-%E8%87%AA%E7%84%B6%E5%85%AC%E5%9C%92%E3%81%AE%E5%AE%89%E5%85%A8%E7%99%BB%E5%B1%B1%E3%82%92%E9%99%B0%E3%81%A7%E6%94%AF%E3%81%88%E3%82%8B%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E9%83%BD%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%BC-%E3%81%AE%E8%A9%B3%E7%B4%B0/

●【ビジター周辺情報】
給水 JR奥多摩駅で可能
コンビニは7時から営業

昨年の今頃の様子は?

晴れると春らしい陽気となりましたが、日により、また朝晩の寒暖差大。ウエアの着脱で体温調節を2023.04.14

朝夕は寒く、日中は暑いため衣類の着脱で体温調節をしましょう。氷川渓谷でヒメウツギ開花2023.04.21

今年はフジの花が当たり年。早くも谷あいは花房が長く見頃です。登山は早出早着+ゆとりある計画で2023.04.28

5/13青梅線17:30頃~運休。川苔山でシロヤシオ見頃。山麓と上の気温差あり衣類の着脱で調節を2023.05.11

氷川の三本杉でセッコクが見頃。山麓と上の気温差あり衣類の着脱で調節を2023.05.19

氷川の三本杉でセッコクが見頃。麓と山上の気温差が大きい時期。衣類の着脱で体温調節しましょう2023.05.25

東京都奥多摩ビジターセンター周辺の過去の様子

  • 白丸湖の新緑
  • キビタキ いこいの道にて
  • オオルリ いこいの道にて
  • ヤマツツジの赤と新緑の薄緑のコントラスト むかし道にて
  • 氷川渓谷のチゴユリ
  • 氷川渓谷の白(ニリンソウ)と黄(ミヤマキケマン)
  • のんびり食事するカモシカ 登計トレイル 
  • 見はらしの丘では、満開のミツバツツジの下に、カモシカが寝ていました
  • 奥多摩湖のサクラが見頃
  • 海沢カタクリ山 見頃を迎えています
  • 海沢カタクリ群生地
  • カタクリ群生地へは、海沢の信号から斜面を上がっていくと看板があります。この看板の手前にもたくさんの株があります。

東京都奥多摩ビジターセンター

電話番号:
0428-83-2037
連絡先住所:
〒198-0212 東京都西多摩郡奥多摩町氷川171−1

地図で見る
http://www.okutama-vc.com/

施設の詳細を見る

関連する山

東京都 / 関東山地

三頭山 標高 1,531m

 三頭山は自然豊かな美しい山。山頂付近は3つのピークからなる。主要登山口は「都民の森」として、登山者のみならず観光客も多く訪れる。  日帰りも可能であるが、できたら山麓の数馬に1泊してみたい。都民の森から登るコースのほか、笹尾根の西原峠から尾根通しに三頭山に登り、西にある鶴峠に下るコースもお勧め。そこには美しいブナ林が残っている。

東京都 / 奥多摩

御前山 標高 1,405m

 早春、カタクリの花が咲き、それを見に訪れる登山者の多い山で、大岳山、三頭山とともに奥多摩を代表する山である。  北側の栃寄(とちより)の近くに森林公園がある。一帯は観光客によるカタクリその他の野草の乱掘が気になる。ここも自然災害により三頭山の二の舞にならなければよいが。  さて、この山へは北面から登っていくのが人気だ。山頂近くになると雑木林の下生えにピンク色に咲くカタクリの花の群れが見られる。御前山山頂からは展望は余りよくないが、下山路を南方の湯久保(ゆくぼ)尾根へと下ってゆくと、丹沢方面の山々が見えてくる。すぐ眼前の山稜は浅間(せんげん)尾根で、春は浅間嶺一帯の桜が美しい所である。  奥多摩駅で下車、境橋から御前山山頂、湯久保ノ頭から北秋川へ下り、武蔵五日市駅まで約5時間の行程。

東京都 /

御岳山 標高 929m

ケーブルカー(御岳登山鉄道)の利用で、簡単に登れることから、首都圏のハイカーに人気の山。 山頂には、武蔵御嶽神社があり、元旦には、初日の出客と参拝客とで特に賑わう。また、4月にはヤマザクラやカタクリ、6月はアジサイ、8月はレンゲショウマの花が咲き、賑わいを見せる。 ケーブルカー御岳山駅から神社へ続く参道には天然記念物の「神代ケヤキ」がある。

ユーザーの登山記録から

周辺の山岳最新情報