涸沢からの穂高岳へはまだ軽アイゼンがお守りです。悪天好天に対応できる装備が必要です
天気・気温
山と周辺の状況
■天候
7/12 10:30 曇と霧 強風 視界不良 最低気温9℃
7/11 10:00現在 曇 11.3℃ 最低気温10.3℃
7/7 晴れ 少し風が強いですが、心地よい快晴の朝 気温10℃
最低気温は10℃前後です。数日前ですが、最低気温6℃。
■天気と自然
7/12 強い風が吹いています。曇と霧で視界不良です。歩くと濡れる天気です
すでに5日連続展望がありません
山荘スタッフは室内でも薄手の化繊入ジャケツとを着ています。
到着された登山者も寒さを訴える方が多いです。山麓の気温との違いに対応する装備が必要です。
天気回復すれば強い日差しで暑くなりますが、天気が崩れれば10℃以下になっています。
雨の前に咲いていた
ハクサンイチゲ
ハクサンイチゲ
が元気なくしょぼくれていました。天気回復すればどんどん咲くと思います。
そのほか
シナノキンバイ
シナノキンバイソウ
など他の高山植物たちも悪天に耐えています。
7/11 この四日間、山荘付近はすっきりしないお天気が続いています。
なかなか気分も晴れませんが、連休に向けて準備を進めています!
7/7 穂高の稜線にも夏の高山植物たちが次々と咲きはじめました
梅雨はまだ開けませんがひと雨ひと晴れ毎に夏が近いことを感じます
登山道の状況
・概況
ほとんどのルートで夏道となっております。
しかしながら天候により気温は著しく変わり、麓が暖かい日でも稜線は別世界の低温であったり、逆に3000mの稜線でさえも熱中症になり得る日もありますので、余裕をもった計画と装備の確認をお願いします。
※新穂高ロープウェイは現在営業休止中。西穂ルートを計画されている方はご注意ください
https://shinhotaka-ropeway.jp/
■涸沢~稜線(山荘)~奥穂高岳など稜線の様子
・涸沢~稜線(山荘)
落石・浮石に注意してください。
残雪なし(山荘のある稜線直下を除く)。涸沢より下部は残雪の可能性あり。
7/12 涸沢〜山荘間 山荘直下に残雪があります。雪切してステップ切ってあります。
ここも融雪すると思いますが、下り(穂高岳山荘→涸沢&涸沢→本谷)を考えるとお守りとして軽アイゼンやチェーンスパイクがあった方が良いです。
・山荘~奥穂高岳 7/10
残雪なし。浮石、落石に注意
・新穂高~白出沢~山荘 7/10
白出沢上部に残雪あり。落石にも注意してください。
重太郎橋はかかっています。
しかし、悪天候時(特に大雨の際)の通行はお勧めしません。
・山荘~北穂高岳 7/10
浮石、落石に注意
北穂~穂高岳山荘間は、上級コースとなります。悪天候時の通行はお勧めしません。
・奥穂高岳~前穂高岳~岳沢 7/10
残雪なし 浮石、落石に注意
上級コースとなります。悪天候時の通行はお勧めしません。
・奥穂高岳~西穂高岳 7/10
稜線上の雪はありませんが、通行には高い技術と体力が必要となります。
上級コースとなります。悪天候時の通行はお勧めしません。
新穂高ロープウェイは現在休業中です。(~8/9迄)ご注意ください。
https://shinhotaka-ropeway.jp/
登山装備
3000m級山岳のまだ少し残雪に対応できる登山装備が基本。
ルートによりアイゼンやピッケルが必要 (涸沢からのザイテングラートは残雪を切ってありますが心配な方はアイゼンの用意を)
登山用雨具、荷物の防水、登山靴が必要。
衣類も即乾性り高いもの推奨、着替えあるとよいです。
晴れれば紫外線も強いのて対策を
注意点
■安全登山に留意
・街では暑い日もありますが、標高3000mの山は気候が異なります。これを前提とした登山計画をしてください。
時期によって、雪崩や落石、強風や吹雪での行動不能、転滑落による致命傷のリスク等があります。
行動可否そのもの(状況によるリスク=危険度の違い)やルート選択を自己判断できない場合は、この山はあなたにとって危険すぎます。
登ってくることができても、翌朝には暴風雨等で出発できないケースもあります。
登山計画をもう一度見直し、エスケーププランを設定し、登山開始後でも少しでもまずいと思ったら、撤退判断をできるようにしましょう。
・遅い到着、特にはじめからそのような計画では危険です。
昼過ぎから15時ごろまでに到着できる計画にしてください。
そうすることで、何かトラブルがあっても、17時ごろまでに到着できます。
早い出発、早い到着により、トラブルを避けやすくなり、さらにトラブル時のリスク(夕方になり救難ヘリを呼べないなど)が下がります。
お知らせ
■穂高岳山荘
2023年、穂高岳山荘は百周年
http://www.hotakadakesanso.com/
穂高岳山荘事務所 電話0578-82-2150
現地電話 090-7869-0045 (受付時間 07:00~20:00 山荘営業期間中のみ)
■2023年の営業
4月27日(木)~11月4日(土)の泊まで(11/5は売店のみ)
山荘宿泊の際は、必ずご予約をお願いいたします。
1名1畳のスペースを確保する形での予約制
■予約 受付中
宿泊日の1ヶ月前(前月同日)午前8:00」より受付
■予約 方法
WEB予約、電話予約があります
・電話 090-7869-0045 (受付時間:朝9時〜夜7時) ※番号間違いに注意下さい
・WEB予約
予約開始時はお電話が大変混み合います
※WEB予約のご利用をおすすめいたします
WEB予約なら当日の宿帳も自動印刷となり、便利です
詳しくはこちら
https://hotakadakesanso.sakura.ne.jp/reserve/htk0010.php?p=10&type=10
■テント泊
2023年はテント泊の予約は不要です(先着順 約60張設営 可)
詳しくは以下を参照
https://www.hotakadakesanso.com/stay/tent
穂高岳山荘 | テント泊のお客様へ
■SNS
・穂高岳山荘Facebook
https://www.facebook.com/hotakadakesanso
・穂高岳山荘Twitter
https://twitter.com/3190
■まもなく夏の最盛期を迎えます
多くの方々で山荘前のテラスが賑わうことを楽しみにしております
そして、時間にも気持ちにも余裕をもち、安全第一で登ってきて頂きたいと心から願っています
昨年の今頃の様子は?
GWのトレースは天気により消失。雪山登山装備(必ず前爪のあるアイゼンとピッケルが必要)基本2023.05.09
涸沢からでも雪の状況によりルート選びが必要。雪山登山装備(前爪アイゼン+ピッケル)基本2023.05.17
まだ降雪あり。雪山登山装備(前爪アイゼン+ピッケル)必要。雪崩、落石、クラックに注意2023.05.24
融雪進んでいますが、雪山登山装備(前爪アイゼン+ピッケル)必要。雪崩、落石、クラックに注意2023.06.01
融雪進みましたが、雪山登山装備(前爪アイゼン+ピッケル)必要。まだ最低気温0℃になる日もあります2023.06.09
融雪進みましたがまだ雪山です。雪山登山装備(前爪アイゼン+ピッケル)必要2023.06.13
穂高岳山荘周辺の過去の様子
穂高岳山荘
- 現地連絡先:
- 090-7869-0045
- 電話番号:
- 0578-82-2150
- 連絡先住所:
- 岐阜県飛騨市神岡町東町504