夏の日差しが照り付ける中、尾瀬ヶ原は夏の終わりを思わせる様子が見られるようになりました
天気・気温
山と周辺の状況
毎日暑い日が続いていますが、尾瀬ヶ原では、夏の終わりを思わせる様子が見られるようになりました。夏の日差しが照り付ける中、尾瀬ヶ原を遠目に見渡してみると、光の当たり方で草紅葉の濃淡がよりはっきり見えました。
湿原に咲く花も、夏から秋の花が多くなってきました。今尾瀬ヶ原のどこに行っても見られるのが
サワギキョウ
サワギキョウ
。夏から秋にかけての湿原の主役を務める花です。
また、
アケボノソウ
アケボノソウ
もよく見かけます。この花が咲くと尾瀬の短い夏の終わりを感じます。
また、鳩待峠~尾瀬ヶ原では、高さ1m以上にもなるマルバダケブキが、たくさん咲いています。
キンコウカ
キンコウカ
が多く咲くアヤメ平はこれから草紅葉が始まるところです。
※研究見本園は一時閉鎖となっています。これは、ツキノワグマによる
ミズバショウ
ミズバショウ
の実の採食が活発になってきていて、特に山ノ鼻地区の研究見本園内はツキノワグマが集中する場所だからです。ご協力おねがいします。
※三条の滝園地は、老朽化した木道の改修工事を行うため8/21~10/3まで通行止めとなります。
登山道の状況
7/1より至仏山は登山解禁となっています。
至仏山は森林限界が低く、良好な眺望が得られ高山植物が咲きそろいますが、遮るものがないため雨風の影響を受けやすくなっています。登られる際は、天候を確認し必ず雨具や防寒具をお持ちください。
至仏山は、尾瀬ヶ原にはない様々な花を観賞することができます。至仏山は火山ではなく、隆起した山で蛇紋岩で形成されています。蛇紋岩はマグネシウムイオンを含み、植物の育成を阻害する特徴があり、それに耐えられる植物が生育しています。
現在は、ホソバコゴメグサ、タカネ
ナデシコ
カワラナデシコ
、ヒメシャジン、タカネトウウチソウなど多くの高山植物を見ることができます。
注意点
★ツキノワグマにご注意ください。
尾瀬内でのツキノワグマ目撃情報が多数寄せられています。遅い時間に山小屋に到着される方、下山される方がクマに遭遇する事例が多いです。早朝・夕方はクマの活動時間であるため、遭遇する危険性が高くなります。
もともと尾瀬はツキノワグマの生息地です。尾瀬を散策する時には、クマの生息地を訪れるということを忘れず、安全に尾瀬を楽しんでいただくため、クマに遭遇しないための次の行動を心がけてください。
・行動時はクマ鈴など音が出る物を身につけて人間の存在をアピールする。
・食べ物を木道などに落としたり捨てたり放置したりしない。
・早朝や夕方はクマの活動時間であるため特に注意する。
・クマを見かけても騒がず、静かに速やかに立ち去る。
・クマを見かけても写真などを撮って刺激しない。
・子グマの近くには親グマが必ずいるので特に注意する。
お知らせ
■尾瀬Instagram投稿キャンペーン実施中!
キャンペーン期間中に尾瀬国立公園内で撮影した写真を「#尾瀬フォト2023」をつけて投稿してください。
とっておきの写真をお待ちしております!
https://oze-fnd.or.jp/archives/153304/
昨年の今頃の様子は?
尾瀬ヶ原では、ミズバショウは、ほぼ終了しました。湿原は少しずつ緑色になってきました。2023.06.07
梅雨に入り、森林の緑も一層、濃くなってきました。雨上がりの尾瀬ヶ原は植物がみず々しく新鮮です2023.06.15
尾瀬ヶ原ではもう夏の装い。水の流れと緑が1枚の絵のように美しい風景となっています。2023.06.22
尾瀬ヶ原の今の主役はカキツバタですが、ニッコウキスゲも、いくつか花を付け始めています。2023.06.30
7/1より至仏山は登山解禁となりました。一方、研究見本園はツキノワグマ対策で一時閉鎖2023.07.07
ニッコウキスゲの花数が多くなってきました。多く見られるのは大堀橋の先あたりです。2023.07.14
山の鼻ビジターセンター周辺の過去の様子
山の鼻ビジターセンター
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