尾瀬ヶ原全域で草紅葉が見頃。ヤマドリゼンマイの群生する場所では、紅葉の濃淡が見事です
![尾瀬は冬枯れとなっています(2023.10.31 山の鼻ビジターセンター)](new_images/info_img/1007/231108083909_b.jpg)
天気・気温
山と周辺の状況
今週は冷え込み、最低気温は10℃を下回る日が出てきました。それでも日中は、陽射しが出れば気持ちの良い尾瀬ヶ原の風景を楽しめます。
尾瀬ヶ原全域で草紅葉が見頃を迎えています。とくにヤマドリゼンマイの群生する場所では、紅葉の濃淡が見事です。
見られる花は少なくなってきましたが、まだエゾリンドウを見ることができます。
木々の紅葉は、ビジターセンター周辺の木々もブナやダケカンバなどの葉が黄色く色づき始めています。
横田代・アヤメ平~八木沢道の様子ですが、横田代やアヤメ平では、草紅葉は見頃のピークを過ぎていますが、周囲の木々が色づき始めています。
山の鼻から見ると、日の出の位置がだいぶ変わってきました。夏には燧ヶ岳の右の裾野から5時過ぎに上っていましたが、現在は燧ヶ岳の右のアヤメ平付近から太陽が顔を出しました。湿原の色だけでなく、日の出の変化からも季節の移ろいを感じます。
紅葉はさらに進み、尾瀬ヶ原の牛首分岐付近では草紅葉が見頃です。その中に、
アケボノソウ
アケボノソウ
、
ウメバチソウ
ウメバチソウ
、
トリカブト
ヤマトリカブト
などの秋の花が咲いています。
樹木の紅葉はまだですが、樹木に赤い実などが目立ってきています。
現在、尾瀬内では、各所で木道工事を行っています。木道の寿命は10年前後で、取替え工事にあたっては、資材・空輸・設置・廃材の回収と多くの費用がかかります。尾瀬にお越しの際はストック・アイゼンなどでキズつけないようにお願いします。また、工事中は足元に注意して通行して下さい。
※三条の滝園地は、老朽化した木道の改修工事を行うため8/21~10/3まで通行止めとなります。
登山道の状況
7/1より至仏山は登山解禁となっています。
至仏山は森林限界が低く、良好な眺望が得られ高山植物が咲きそろいますが、遮るものがないため雨風の影響を受けやすくなっています。登られる際は、天候を確認し必ず雨具や防寒具をお持ちください。
至仏山は、尾瀬ヶ原にはない様々な花を観賞することができます。至仏山は火山ではなく、隆起した山で蛇紋岩で形成されています。蛇紋岩はマグネシウムイオンを含み、植物の育成を阻害する特徴があり、それに耐えられる植物が生育しています。
注意点
★ツキノワグマにご注意ください。
尾瀬内でのツキノワグマ目撃情報が多数寄せられています。遅い時間に山小屋に到着される方、下山される方がクマに遭遇する事例が多いです。早朝・夕方はクマの活動時間であるため、遭遇する危険性が高くなります。
もともと尾瀬はツキノワグマの生息地です。尾瀬を散策する時には、クマの生息地を訪れるということを忘れず、安全に尾瀬を楽しんでいただくため、クマに遭遇しないための次の行動を心がけてください。
・行動時はクマ鈴など音が出る物を身につけて人間の存在をアピールする。
・食べ物を木道などに落としたり捨てたり放置したりしない。
・早朝や夕方はクマの活動時間であるため特に注意する。
・クマを見かけても騒がず、静かに速やかに立ち去る。
・クマを見かけても写真などを撮って刺激しない。
・子グマの近くには親グマが必ずいるので特に注意する。
お知らせ
■尾瀬Instagram投稿キャンペーン実施中!
キャンペーン期間中に尾瀬国立公園内で撮影した写真を「#尾瀬フォト2023」をつけて投稿してください。
とっておきの写真をお待ちしております!
https://oze-fnd.or.jp/archives/153304/
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山の鼻ビジターセンター周辺の過去の様子
山の鼻ビジターセンター
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