行程・コース
この登山記録の行程
滝沢登山口(05:50)・・・水場(07:03)[休憩 28分]・・・駒ノ小屋(08:58)[休憩 8分]・・・会津駒ヶ岳(09:24)・・・中門岳(09:55)[休憩 20分]・・・駒ノ小屋(10:59)[休憩 5分]・・・水場(11:57)・・・滝沢登山口(12:47)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
昨日の燧ヶ岳に続き、8月5日の今日は会津駒ヶ岳を目指す。山頂付近に広大な湿原が広がり、そこに咲く花が美しいという。眺望も抜群らしい。
国道352号線から林道に入り、曲がりくねった道を上っていく。右側を流れる沢の水音が大きい。道の途中に何台もの車が止めてあるが、途中で駐車せずに行けるところまで行ってみるつもりだ。幸運にも終点に1台の駐車スペースを見つけ、そこに車を止めた。
5時50分に歩き出す。舗装道路を歩き、すぐに登山道入口に着く。入口は木製の階段になっている。階段の反対側には大きなミズナラが枝を広げていた。
階段を上り終えると、たちまち急登になる。これが延々と続く。つづら折りになって一息つける箇所もあるが、基本的には急な登りで、飯豊連峰の取り付きを思い出させる。周囲はミズナラの樹林帯である。
急な登りに50分程息を切らせ、いったん休んで水分を補給する。かなり汗を絞られている。ここから水場まではどれくらいの距離なのかつかめず、ここは時間で休止を入れた。周囲はブナの樹林帯に変わっている。
水場には7時8分に着いた。平坦な広場から、およそ2分下ったところに水場はあるらしい。ザックを置いて下りる。水量は少ないが、冷たくておいしい水が湧いていた。
水場からは傾斜がいくぶん緩やかになり、ブナの中を進む。木の階段が現れるころにはオオシラビソが優勢になり、ダケカンバもちらほらと混じってくる。木の間から、南側には日光連山の山並みが見えてくるが、山名を特定することはできなかった。
右手に会津駒ヶ岳が見えてきた。今日は天気もよく、中門岳まで続く稜線が青空にくっきりと映っている。傾斜の緩やかな木道を歩いて、ベンチの置いてある展望所に着く。ここからは駒の小屋から会津駒ヶ岳、中門岳まですべて見渡せる。ここでザックを下ろして朝食を摂った。登山者が次々に登ってきて、4つあるベンチはたちまち満員になった。山を眺める登山者は、誰もが満足そうな表情を浮かべている。この天気、この眺望なら、なるほどと頷ける。
8時34分に腰を上げ、駒の小屋へ向かう。チングルマ、イワイチョウ、ワタスゲの中に、たった一輪、ハクサンチドリを見つけた。木道から来た道を振り返ると、日光連山の山並みが遠くに見える。
駒の小屋には8時58分に到着した。小屋の前の池塘の周囲に、ハクサンコザクラの群生を見つけ、写真を撮った。池塘の向こうには残雪、その先には会津駒ヶ岳が鎮座している。
会津駒ヶ岳山頂には9時24分に到着し、ここからさらに進んで中門岳を目指した。距離はあるがなだらかな道のりを、周囲に広がる山々と点在する池塘を見ながらおおらかに歩んでいく。この山は本当にいい山だ。
中門岳の標識からもう少し行くと、木道は池塘を周回する。ここから標識に引き返し、そのまま駒の小屋に戻る。駒の小屋前のベンチは、人で混み合っていた。今日は天気もよく、たくさんの人がここに登っている。
空を見ると雲がかかり始めた。昼食は摂らずに、そのまま下山する。下りのペースはことのほか速く、オオシラビソ、ブナ、ミズナラと樹相がたちまち変わり、急な登山道を早足で下りると、登山道入口の階段が見えてきた。
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