• このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 参考になった

2017夏の山旅

鹿島槍ヶ岳、五竜岳( 北アルプス・御嶽山)

パーティ: 2人 (つりおね さん 、ほか1名)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 参考になった

行程・コース

天候

初日:霧時々晴れ、2日目:晴れ後霧、3日目:濃霧後雨

利用した登山口

アルプス平駅  

登山口へのアクセス

バス
その他: 往路 竹橋から白馬方面バスで扇沢(爺ヶ岳登山口)で下車
復路 白馬五竜エスカルプラザ前から東京行きバスで東京駅で下車

この登山記録の行程

【1日目】
柏原新道登山口(04:45)・・・種池山荘(09:18)[休憩 60分]・・・爺ヶ岳南峰(11:05)[休憩 5分]・・・赤岩尾根分岐(冷乗越)(12:33)・・・冷池山荘(12:46)

【2日目】
冷池山荘(05:15)・・・布引岳(06:10)[休憩 15分]・・・南峰(07:18)[休憩 47分]・・・北峰分岐(08:50)[休憩 5分]・・・鹿島槍ヶ岳北峰(09:05)[休憩 50分]・・・北峰分岐(10:00)[休憩 15分]・・・八峰キレット(12:06)

【3日目】
八峰キレット(04:45)・・・口ノ沢のコル(06:15)[休憩 10分]・・・五竜岳(09:35)[休憩 35分]・・・五竜山荘(10:46)[休憩 20分]・・・大遠見山(12:58)・・・小遠見山(13:46)[休憩 5分]・・・地蔵ノ頭(14:36)・・・アルプス平駅(14:47)

コース

総距離
約23.0km
累積標高差
上り約3,171m
下り約2,979m
コースタイム
標準18時間35
自己20時間27
倍率1.10

高低図

標準タイム比較グラフ

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

例年、8月の盆休みを利用し息子と2~3泊の登山を行っており、南アルプス百名山制覇にリーチ(残り聖岳・光岳の二座)がかかっているので、当初そこを狙う目論みだったが、易老渡までの交通手段の確保や、畑薙から入った際の拠点となる茶臼小屋のテント場が工事のために利用できない、など課題が多く断念し、未踏の後立山の二座登頂にトライした。
スケジュールの都合で盆休みのど真ん中が出発日(8/12夜)となり、現地での駐車場の不安があったので、バスでのアプローチとし、深夜、竹橋を出発した。車中ではエンジン音が響き、息子共々ほとんど眠ることができず消耗したころに、出発点の爺ヶ岳登山口(柏原新道入口)に到着、暗闇の中時折、猛スピードで通過する車にビビりながら身支度を整え、ともかく登山道に入った。
柏原新道はよく整備された歩きやすい道だが、そこそこ傾斜もあり、グングン登るというよりも、ヨチヨチ登りになった。途中、八ッ見ベンチ、水平道、水平岬などで休憩を取りつつ時間を掛けて登った。しばしば、木々の間から扇沢駅が望まれ、それがどんどん小さくなっていき、標高が上がっていることを実感できた。いずれにせよ、曇りがちの天候で進行方向は常に霧がかかっており、よく見えなかった。森林限界を超えたと思われるころに、少し日が差してきて、種池山荘が目前に見えた。ようやく山荘到着。
山荘は、爺ヶ岳への鞍部に建っており、霧が晴れて見える爺ヶ岳の堂々とした姿を見つつ休憩した。休憩後まず最初のピーク爺ヶ岳南峰、立て続けに爺ヶ岳中峰に登り、北峰は登山道がよくわからずパス、本日の目的地、冷池山荘を目指した。
13時ごろ冷池山荘のテント場に到着したが、8割方埋まっていて、場所探しに苦労したが、何とかテントを張り、山荘前のベンチで夕食まで済まし、早々にテントに入って就寝した。今日は、時々日差しがあったが、ほとんど曇りで景色は楽しめず、夜も晴れは期待できなかった。
2日目、5時前に起床し撤収、5:15にスタート。立山連峰がバッチリ見え、素晴らしいロケーションにテント場があったことを始めて知った。また、テント場から少し踏み出すと鹿島槍も見え、このロケーションの良さを思い知らされた。天気のいい日に再訪したい!。
曇りがちな空の下、鹿島槍ヶ岳北峰に向かう稜線上は、左側にずーっと立山連峰が望まれ、飽くことのない縦走路だった。高曇りの空がうらめしい。休憩しつつ、写真を撮りつつ歩き続け、頂上直下の急登を登り詰めて、鹿島槍ヶ岳南峰に到着した。ここでは、雲が多いながらも日差しもあり、周囲の山々が望まれた。富士山も見えた。大休止の後、北峰ヘ向けスタートしたが吊尾根は今までとは異なり、険しい急降下だった。時間も早いので、ゆっくり歩き、北峰への分岐に到着、ザックをデポし身軽になり北峰へ。北峰は南峰ほど広くなく、また人気が無いのか、人が少なくのんびりできた。時間が経つにつれ雲が上がってきて、それまで良く見えていた南峰も見えなくなったので、北峰を離れた。
今日の予定はキレット小屋までのため、八峰キレットを時間をかけて慎重に行くことができる。デポした荷物を引き揚げ、ヘルメットを着け、キレット小屋を目指して歩いた。全般に慎重に歩けば問題ないが、核心部の小屋直前の登下降の連続はビビった。ただ、霧に包まれての歩行だったので高度感は全く感じられず、その点は残念(?)だった。結局、昼にはキレット小屋に到着した。キレット小屋はおそらく、凄く危うい所に建っているのだろうが、周囲がガスに包まれ、その危うさも感じられず残念だった。
小屋は天候のせいなのか、満員時の半数ほどの入りらしく、休憩スペースを夕方までほぼ独占し、ビールばかり飲んでしまった。その日も夜の晴れは期待できなかったので、早々に就寝した。
3日目、4時に起床、4:45出発。薄暗いが、雨の降りそうな曇りということがよくわかった。モチベーションが上がらない中、五竜岳に向けてスタート。いきなり岩場を攀じ登るような急登が始まって、更にモチベーションが下がった。ハシゴやクサリが続き、晴れていれば楽しいだろう尾根道を黙々と進んだ。曇天のためライチョウの親子に出合うことができ、これが唯一の慰めとなった。険しい縦走路を、口ノ沢のコル、北尾根ノ頭を越え、更にG5、G4を越え、五竜への最後の登りに差し掛かった。そこには案内人のようにライチョウが立っており、不思議な光景だった。急登を登り詰め、五竜岳山頂に到着。周囲は真っ白で何も見えず、雨が降らないだけマシ、という状況だった。
休憩し、晴れることなく五竜山荘に向けて下山を開始した。五竜山荘でテント泊の予定だったが、下山予定のアルプス平まで行けそうな時間だったので、山荘で明日の予報を確認し行動を決めることにした。山荘までの下りはさほど険しくはなく、普通に歩けた。
山荘に到着し、予報を確認。好転する気配がなかったので下山することにした。悪化していく空模様の下、晴れていれば展望を楽しめるであろう遠見尾根をひたすら下山。途中のクサリ場でコケて手にケガをしたが、それでもひたすら下山下山。展望が無いため、アルプス平周辺で多少迷ったものの、無事に到着。そこからテレキャビンで一気にエスカルプラザへ。東京行きのバスに乗ることができ帰京した。
例年行っている夏山行だが、今回は天候に恵まれず(今まで大抵一日くらいはピーカンの日があった)、修行になってしまった。もう少し体力をつけて好天の確かな時に再訪したい。

続きを読む

フォトギャラリー:75枚

暗い中、出発。

いよいよ登山道へ。

八ッ見ベンチ。

水平道。

水平岬。

小屋目前。

種池山荘で休憩。奥は爺ヶ岳。

種池。

爺ヶ岳への稜線。

爺ヶ岳南峰登頂。

コマクサ。

爺ヶ岳中峰への登り。

中峰登頂。少し晴れてる。

冷池山荘への下り。

山荘到着。

テント場はギッチリ。

テント場から見た立山連峰。

立山連峰パノラマ。爺ヶ岳も見える。

テント場出発。

鹿島槍が眼前に。

槍穂高も見える。

立山連峰。何回も撮ってしまう。

槍穂高。

剱岳

鹿島槍南峰は目前。

またまた立山連峰。

爺ヶ岳と槍穂高。かなり登ってきた。

剱岳。

槍穂から立山連峰までパノラマ。

鹿島槍ヶ岳南峰登頂。

鹿島槍ヶ岳北峰。

険しい稜線の先に五竜岳が見えた。

雲の向こうに富士山。八ヶ岳も見えた。

南峰は結構広い。

次は北峰。

北峰から下る。

ガスの中、稜線を歩く。

八峰キレット核心部へ。

結構恐い。

恐い。

恐い。

翌日、早朝出発。

いきなり険しい。

険しい。

険しい。

険しい。

ライチョウと出合う。

ライチョウ親子。

口ノ沢のコル到着。

先が見えた。険しそう。左奥が五竜岳。

山頂部アップ。

まだ先は長い。

剱岳。

もう一回剱岳。

ヘリが飛んでる。何かあったらしい。

北尾根ノ頭到着。

ホシガラス。

またまた険しい。

五竜は目前。

G5へ。

G5突入。

まず下り。

次は登り。

まだまだある。

まだ険しい。

ライチョウ発見。

道を教えてくれてるよう。

五竜岳山頂部到着。真っ白。

登頂。

下山開始。

五竜山荘到着。晴れそうもないので下山を決めた。

下山開始。

展望なし。

展望なし。

パノラマ平到着。展望なし。

すべての写真を見る

装備・携行品

アンダーウェア ダウン・化繊綿ウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア 登山靴
バックパック スタッフバック 水筒・テルモス ヘッドランプ タオル 帽子
グローブ サングラス 着替え 地図 コンパス ノート・筆記用具
腕時計 カメラ ナイフ 修理用具 健康保険証 ホイッスル
医療品 虫除け ロールペーパー 非常食 行動食 テーピングテープ
トレッキングポール ストーブ 燃料 ライター クッカー
【その他】 携帯電話、携帯ラジオ

みんなのコメント

ログインして登山記録にコメントや質問を残しましょう

登った山

五竜岳

五竜岳

2,814m

鹿島槍ヶ岳

鹿島槍ヶ岳

2,889m

爺ヶ岳

爺ヶ岳

2,670m

小遠見山

小遠見山

2,007m

地蔵の頭

地蔵の頭

1,673m

関連する山岳最新情報

よく似たコース

五竜岳 富山県

八方尾根から唐松岳・五竜岳を縦走する2泊3日

最適日数
2泊3日
コースタイプ
縦走
歩行時間
12時間52分
難易度
★★★
コース定数
49
鹿島槍ヶ岳 富山県 長野県

花と展望の爺ヶ岳から後立山連峰の盟主に向かう

最適日数
1泊2日
コースタイプ
縦走
歩行時間
13時間50分
難易度
★★★
コース定数
54
鹿島槍ヶ岳 富山県 長野県

鹿島槍ヶ岳(柏原新道・爺ヶ岳) 2泊3日

最適日数
2泊3日
コースタイプ
往復
歩行時間
15時間55分
難易度
★★★
コース定数
65

つりおねさんの登山記録

登山計画を立てる