行程・コース
天候
【1日目】くもりのちガス、夜は晴れ 【2日目】朝は晴れ、のちくもり 【3日目】晴れ、夕方にくもり
登山口へのアクセス
その他:
自宅(7:30) → 青梅インター → 中央道、長野道で安曇野インター → R147、R148 →
道の駅白馬(11:40) → 五竜とおみテレキャビン下の駐車場(12:15)
この登山記録の行程
【1日目】
車を五竜とおみテレキャビン下の駐車場に停め、徒歩で神城駅へ
神城駅発(12:58)・・・白馬駅着(13:05)
白馬駅から徒歩で八方ゴンドラリフトアダム乗り場へ
ゴンドラ、リフトを乗り継ぎ八方池山荘へ(15:00)
【2日目】
八方池山荘(04:40)・・・八方池(06:05)・・・丸山(09:13)・・・唐松岳頂上山荘(10:30)・・・唐松岳(11:15)・・・唐松岳頂上山荘(12:10)・・・五竜山荘(16:35)
【3日目】
五竜山荘(05:50)・・・五竜岳(07:00)・・・五竜山荘(09:15)・・・大遠見山(12:40)[休・・・小遠見山(13:50)・・・地蔵ノ頭(15:05)・・・アルプス平駅(15:35)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
いつか故郷のアルプスに登ろうと低い山にいくつも登ってその日のために備えてきましたが、
そろそろ大丈夫なんじゃないかと思い、自分にオッケーを出しました。
アルプスは魅力的な山が多く、どこから手を付けたらよいか非常に悩みました。
家にある登山本に八方池に映る白馬の峰々の美しい写真が忘れられず、ならば唐松岳に行こ
うと決めました。その後、欲が出てせっかくだからお隣の五竜岳にも行ってみたいと思い
唐松岳、五竜岳縦走となりましたが、このコース、かなり大変だったです。
家にある女子向け登山本、「アルプスはじめました」にも載っていたコースだったので
あまり心配はしていなかったのですが・・・山行中もいろんな方にアルプス初めてであの
牛首を通ってきたと言ったら驚かれてしまいました。もっと下調べが大事ですね。
今回はなんとか無事でしたが、下手すれば・・・と思うと怖いです。
牛首では怖くて右往左往していると後ろに人が1人、2人溜まってしまい、申し訳なかったですが、みなさん優しくて「ゆっくりでいいですよ。」と言ってくださいました。逆から来た方々にも待っていただいたり、足をかける位置を丁寧に教えていただいて、半泣き状態でしたが何とかクリアしました。本当にありがとうございました。
この牛首で五竜山荘への長丁場前にすでに全神経、体力を使い果たし、夕方までに山荘にたどり着けるのか心配になってしまいました。そしてどんなに低山にたくさん登っていても
アルプスは全く違うんだということを思い知らされました。
予定よりかなり遅れて五竜山荘に到着。その後しばらくして夕食でしたが、食べている途中で気持ちが悪くなり、早々に部屋に戻りました。高山病にかかってしまったのか、疲れで
胃の消化が悪いのか、情けないですが部屋で横になり、山小屋での時間を楽しむことが
できませんでした。夜も何度も目を覚まし、翌日五竜岳に登ろうかずっと悩んでいました。
五竜岳に登るためにここまで来たのに登らないのはもったいない、でもまた具合が悪くなったら・・・とやっぱり下山しようかと思い朝を迎えました。
翌日は少し頭が痛かったですが、洗面所であった女性とお話しし、励ましていただき
とりあえず行けるところまで登ってみようと決心しました。山頂直下の岩場が険しいそうなので前日の牛首のこともあり本当に悩みました。
いざ登ってみると、体調は大丈夫でしたが途中鎖もない岩場が連続し、ここで帰ろうかと何回も悩みました。ですが、後ろからも人が来ていたのでなんとか登り、途中からは夕食のとき
ご一緒した方も追いついてこられたので、その方について何とか頂上までたどり着くことが
出来ました!
山頂は快晴で感動の景色でした。雲海が広がり、剣岳、立山連峰、昨日登った唐松岳、白馬三山、鹿島槍、遠くに槍ヶ岳や富士山まで見えました。日本海や能登半島も見えました。
最近は天気が良いのは早朝だけだったらしいですが、この日はずっと天気が良く、下山するのがもったいなかったです。山頂では前日牛首でお会いした方々に「よく頑張りましたね、初めてのアルプスに女性1人で来てここを登ったのなら、穂高も行けますよ。」なんて嬉しい言葉をかけてくださり、涙が出そうになりました。(でも穂高はまだ無理です。次はもっと楽なところにします・・・汗)
一緒に五竜岳に登ってくださった方と一緒に下山させてもらい、登るときには怖かった場所も
すんなり下りられ、達成感に満たされながら五竜山荘に下山しました。この方にも足を置く位置など教えていただき、お世話になりました。大変心強く感謝でいっぱいです。
さて、最後は長いと噂の遠見尾根で下山します。このルートははじめは急な鎖場があり、
時間を要しますが、あの牛首に比べたら大丈夫でした。ただこのルート、本当に長く、
しかも蒸し暑いです。木がないので日影もありません。ひたすら体力勝負です。
ゴンドラの時間もあるのでゆっくりはしていられず、最後のほうは肩に食い込む荷物と
ガクガクになってしまった足でやっとのことテレキャビンに乗りました。
今回は精神的にも体力的にも厳しい、そしていろいろ考えさせられる山旅でした。
でも、八方池山荘から五竜山荘まで行く方も多く、前日の宿でお会いした方も
多かったので、たくさんの方とお話しできました。八方池山荘では山の写真を持っていた
方々と写真談議に花が咲き、山道では「いい写真撮れた?」と声をかけていただいたり
楽しかったです。辛いことばかりではありませんでした。皆さんのおかげで悩んでいた
五竜岳も登ることができて感謝です。でも次はご迷惑をおかけしないよう、行く場所を
考えようと思います。
フォトギャラリー:228枚
道の駅白馬に着きました。ちょうどお昼なのでお蕎麦でも食べようと思います。今日は八方池山荘に行くだけの贅沢なスケジュールです。
白馬村は蕎麦畑がたくさんあって、お蕎麦もおいしいです。今日は山菜蕎麦にしました。
五竜とおみスキー場のテレキャビンの下の駐車場に車を停めました。ここは無料です。
神城駅に歩いていきます。ちょうど蕎麦の花が見頃です。あちこちに蕎麦畑がありました。
神城駅に到着です。ここから白馬駅に移動します。
大糸線は電車の本数が少ないので逃すと大変です。
スキーリゾートならではですね。
白馬駅に到着です。ここから歩いて八方ゴンドラ乗り場に向かいます。
白馬駅周辺はアウトドアショップがいろいろあります。寄り道したかったですが、何か買ってしまうと
荷物が増えるので止めました。
好日山荘は家に忘れてきたものがあったので立ち寄りました。
懐かしいなあ。1998年だったのですね。
お洒落だなあ。
てくてくスキー場に向かって歩きます。
左のほうにジャンプ台が見えます。
白馬八方バスターミナルです。
しばらく進むとゴンドラ乗り場に着きました。チケットを買って乗り込みます。八方アルペンラインは片道1550円でした。
わーい!ゴンドラは快適です!
ゴンドラを降りると気持ちの良い広場になっています。
建物の中にはブックコーナーがありました。
さあ、では次のリフトに乗りましょう。
リフトの下にはお花がたくさん咲いていました。
写真を撮ったのですが全部ぶれていました。汗
リフトを降りて次のリフト乗り場までの間に鎌池湿原があります。木道もあってとてもいい場所です。
ガスがかかっていますが、いい雰囲気です。少し
秋めいている感じがします。
池塘もありますよ。
では最後のクワッドリフトに乗ります。
晴れていれば気持ちがよいだろうなあ。
リフトを降りるとすぐ八方池山荘がありました。
今日はここに泊まります。
入口を入るとすぐ食堂と売店があります。
そうですよね、ここは冬はスキー場のレストハウス
なんですよね。
デッキに出てみました。ガスっていて何も見えません・・・。
山荘のすぐ横に売店も設置されていました。
時間があるので山荘の周りを散策すると、花がいろいろ咲いていました。
タムラソウ。
八方池山荘はお風呂もあり、16時から入れます。
早速一番風呂いただきました♪
ガスっていましたが夕方になると晴れ間も見えてきました。山荘のあちこちで「明日は晴れるぞー」という声が聞こえます。(笑)
夕食はバイキングです。おかずがいろいろあって美味しかったです。
山荘の入り口に登山ポストがあったので入れました。
2日目です。日の出前に出発しました。天気はよさそうです。水鏡の八方池が見られるでしょうか。
岩がゴロゴロの道を進みます。
途中から木道になります。朝は湿っていて滑りやすかったです。
なんとも幻想的な空です。
五竜岳、鹿島槍ヶ岳も見えてきました。
朝の花たち。
ワレモコウも幻想的。
ご来光です。
五竜岳、鹿島槍ヶ岳のモルゲンロートです。
こちらは白馬鑓ヶ岳、杓子岳のモルゲンロート。
石神井ケルンも赤く染まっています。
ようやく明るくなってきて花も見えてきました。
ここは別世界のようです。
とても歩きやすい道です。
きれいなトイレがありました。
ウメバチソウ。
息ケルンです。奥に八方ケルンが見えます。
前方に登山者の姿が見えました。
ハクサンシャジン。
八方ケルンです。人の顔に見えますね。
白馬三山をバックに。
ここを降りるといよいよ八方池です。
シモツケソウ。
ミヤマカラマツでしょうか。葉っぱが素敵です。
八方池に到着です。一見何の変哲もない水たまりのようですが・・・
ぐるっと周ると池に白馬の山々が映っています!
八方池の周りにはタカネマツムシソウがたくさん咲いていました。
小さな祠が建っていて神々しいです。
空が青ければよかったんだけど・・・またいつかリベンジしましょう。
ミヤマコゴメグサ。
まだお花畑が見られてよかったです。
では唐松岳へ向かいましょう。
だんだん曇ってきました。
今までは木がなかったのにここから樹林帯に入ります。不思議な植生です。
ダケカンバでしょうか。おもしろい枝ぶりです。
タムラソウ。
道の両側が御花畑です。
×は行ってはいけないマークですね。
ミヤマアキノキリンソウ。
唐松岳へはいい道が続いています。
五竜岳、鹿島槍ヶ岳はずっと左手に見えます。
黄色の御花畑。
ミヤマセンキュウかな?
シナノオドリギ?
扇雪渓が見えてきました!
雪渓を上から見たところ。
ちょっと疲れたので休憩します。
八方池山荘で朝食はお弁当にしてもらいました。
おにぎり2個は入らないなあ。
赤い実がたくさん生っていました。秋ですね。
あっ、チングルマの穂です!これはとても見たかったのでうれしいです!
近くを見ると、まだチングルマが咲いていました。
まだ見られるとは思っていませんでした。嬉しいな~♪
チングルマの御花畑。素敵すぎます!
花が終わってしまってもこんなに素敵な姿なのですね。
かわいい花です。
フデリンドウも咲いていました。
登山道の様子。
丸山ケルンに到着しました。
五竜岳。後ろに双耳峰の鹿島槍ヶ岳。
白馬槍ヶ岳。
この辺りは昨日はガスで何も見えなかったそうです。
間近に迫る山々に圧倒されます。
良い道が続きます。
団体さんがたくさん下りてきます。
唯一ここが注意ポイントですが特に問題はありませんでした。
あっ、唐松岳頂上山荘が見えてきました!
到着です。写真で見た通りの山小屋です。
そして、唐松岳、やっと見られました。美しい、女性的な山容です。
唐松岳頂上山荘にも泊まりたかったです。中に入ると珈琲のいい匂いがしました。飲みたかったけど、まだ先が長いので我慢です。
では唐松岳に登りましょう。
上のほうに登る人が見えます。
凄いところに建っていますね。
白馬岳方面です。岩と緑がいいコントラストです。
雪渓も見えました。
山頂に到着です!
これから行く五竜岳方面。ガスが湧いています。大丈夫かな。
剱岳、立山もよく見えます。
山頂の様子。
いいバランスで立っているケルン。
白馬岳へ続く道は地図では破線になっています。
このあと五竜山荘に行く道でここを通ってきたという
一人歩きの女性がいました。凄すぎです!
不帰の瞼、やはり怖いのでしょうか。
剱岳のアップ。
立山のアップ。
これは別山かな?
能登半島も見えました。
遠くに槍ヶ岳も!
ではそろそろ下山します。
行きには気が付かなかったのですが、山荘の近くにコマクサが咲いていました。まだ見られるなんて驚きです!
初めて見ました。今年はもう見られないかと思っていました。
山荘に戻ってきました。何度見ても唐松岳は美しい。
山荘前は立山連峰が見られる最高のロケーションです。皆さん、ベンチでお食事しています。
ではそろそろ五竜山荘にいかなくては。
出ました!牛首。どんななのでしょうか?
ドキドキ。
高度恐怖症気味の私にはちょっと・・・
わあ、みんなどんどん行ってしまう・・・
何とか1つ目を超え振り返っての1枚。
ここも怖かったです。足がガクガク震えました。ザックも重いし。
はあ・・・牛首なんとかクリアしました。もうここは通りたくないかも。
まだまだ道のりは長そうです。
ガスが出てきました。
お花畑が唯一の癒しです。
少し紅葉していますね。
地図に2:30と書いてありますが本当に?と思ってしまいます。
ハイマツ帯を進みます。少し曇りのほうが暑くなくていいです。
歩いてきた山を振り返ります。よくこんなところを降りてきたなあ。
バテバテで座り込んでいたところ、先ほど追い越していった方が前方で「もう少しだよー」と声をかけてくださいました。
そしてほどなく五竜山荘が見えました。よかった~。
到着です。今日は12時間歩きました。
夕食はスコッチエッグ入りのカレーでした。喉が渇いていたのでビールを買ってきました。でもこのあとだんだん気分が・・・
こちらのTシャツは大人気なんだそうです。
3日目です。「もうすぐご来光だよー」との声に慌てて外に出ました。
この時間の空は本当にきれい。
五竜岳も赤くなってきました。もう山頂に向かって登っている人もいるようです。
ご来光です。今朝もばっちりです。
ちょっとブレていますが掲示板です。天気など情報が満載なので必ずチェックします。
散々悩みましたが、五竜岳に登ることにしました。
岩場が危険そうだったら引き返せばいいのですから。
なんだか頭痛も治ってきました。
雲海がきれいです。下界はどんな天気なんだろう。
山荘が小さくなっていきます。
自分の影と一緒に。
道を譲って先に行ってもらいます。ゆっくり、ゆっくりです。
途中鎖もない岩場があり引き返そうかとも思いましたが、後ろから人も来ているし勢いで行ったらなんとか登れました。あと少しですがここからは恐怖心はなくなりました。
山頂に到着です。夢のようです!こちらは立山、剱岳です。素晴らしい景色が広がっています。
本当に来てよかった。
昨日とは違い、天気が安定しています。青空が気持ちがいい~!
富士山も見えました。
剣岳のアップ。今日も登っている人いるのでしょうね。
立山。行ってみたいです!
別山。
そして今日も槍ヶ岳が見えました。
こちらは水晶岳とか?でしょうか。
こんな最高の天気の中、名残惜しいですが、下山します。ここは鹿島槍ヶ岳へ行く道の分岐です。上級者コースですね。
アタックザックなので軽くて楽でした。
五竜山荘に戻ってきました。
五竜岳ともお別れです。
これから向かう遠見尾根。かなり長くアップダウンも
キツイらしいのですが、牛首よりはましでしょうか。
遠見尾根への分岐です。
五竜山荘も遠くなりました。
雷鳥には会えなかったけど、こんなかわいい鳥に出会えました。
暑いなあ、アルプスとは思えない蒸し暑さです。
どんな岩場なんだろう?
クサリもついており大したことはありませんでした。
遠見尾根ははじめは急な下りです。
アップダウンも多いです・・・
池塘がありました。ランチにします。
ここは西遠見です。
池塘の周りにはチングルマが咲いていました。
大遠見山。ゴンドラの時間も気にしなければなりません。
中遠見山への登り。
五竜岳で亡くなった方のケルン。ご冥福をお祈りいたします。
下界がやっと見えてきました!
小遠見山からはトレッキングコースになっており、
この時間でも下から軽装で登ってくる方がおられました。
気持ちが良い道でした。
時々木道も。
景色を眺めるデッキも所々に設置されていました。
ようやくスキー場の案内板が。
ちょっとの階段がきついです。
地蔵の頭です。この辺りはお花畑になっていますが見る余裕なしです・・・
ゲレンデに出ました。ここからテレキャビン乗り場までが結構長いのです。
脚に力も入らずフラフラの状態です。
やっと乗り場が見えてきました。
ゴンドラで一気に下りていきます。
降りたところにもお花畑があります。
テレキャビンの建物。
エスカルプラザで仕事場等にお土産を買って駐車場に到着です。やっと重いザックから解放されます。
ほっとしますが、あとこれから4時間の運転です。
頑張ります!
装備・携行品
シャツ | アンダーウェア | ダウン・化繊綿ウェア | ロングパンツ | 靴下 | レインウェア |
登山靴 | バックパック | スタッフバック | スパッツ・ゲイター | 水筒・テルモス | ヘッドランプ |
タオル | 帽子 | グローブ | サングラス | 着替え | 地図 |
腕時計 | カメラ | 登山計画書(控え) | ホイッスル | 医療品 | 虫除け |
熊鈴・ベアスプレー | 行動食 | テーピングテープ | トレッキングポール | GPS機器 |
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