行程・コース
天候
快晴
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
天神川渓谷を目指す。「アルプス登山口」のバス停を過ぎてそのまま林道を登っていく。太神山の登山口手前に数台の駐車場があるが、今回は周遊のため、林道の中間地点にあったスペースに車を停める。迎不動のところにトイレあり。
この登山記録の行程
林道のスペース駐車(08:27)・・・迎不動(08:43)・・・大岩(08:44)・・・太神山登山口(08:54)・・・泣不動(09:22)・・・二尊門(09:30)・・・不動寺(09:42)・・・太神山・奥の院(09:57)・・・矢筈ヶ岳への分岐(10:19)・・・矢筈ヶ岳(10:51)・・・大谷河原(11:49)・・・笹間ヶ岳(12:15)(昼食~13:04)・・・林道のスペース駐車(13:56)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
夜通し鳴り響く雷と強風。北陸の冬到来。と言うことで悪天候を避けて、湖南アルプスにやってきた。
湖南アルプスは金勝アルプスのすぐ隣。ゴツゴツした特徴的な金勝アルプスの岩肌が間近によく見える。
太神山の登山口すぐ手前に5、6台の駐車場があるが、今日は周遊したいのでそこに停めると、降った後に延々と林道を登ってこなければいけないのでと、ちょうど中間くらいのところにあったスペースに停めさせてもらった。矢筈ヶ岳へ向かう登山口近くなので、太神山から矢筈ヶ岳を巡って降りる方にはちょうどいいかも。
北陸のどんよりした空が嘘のように綺麗な青空が澄み渡っている。準備を整えて林道を歩いていく。あまりアスファルトの道を歩くのは好きではないが、途中、途中、迎不動(むかえふどう)という見どころや川のせせらぎを聞きながら、紅葉時にはさぞ綺麗なんだろうと想像しながら歩いていたらあっという間に太神山の登山道入り口についた。
登山道は、綺麗に整備されていてとても歩きやすい。なだらかな道で登山というよりはハイキングといった感じ。金勝アルプスにも岩を削った仏像がいっぱいあったが、こちらにも立派な仏像があった。泣き不動とは名前も珍しい。
どんどん進むと、ふと、森の中に鳥居が見えた。木製の鳥居。へんに朱で彩っていない分、かえって趣がある。その鳥居の奥に参道を挟むように2つの石像があった。二尊像。手を合わせているのが矜羯羅童子。考える人みたいなのが、制多迦童子というらしい。とても愛嬌のあるお姿をしていて、一目見て気に入ってしまった。なぜこんな姿形をしているのか、由来とかぜひ、解説を置いておいて欲しいののだ。
先程、山道ではなく参道と表現したが、ここからはまさしく参道。歩いていくと太神山不動寺(たなかみさんふどうじ)にたどり着いた。その奥にはちょっとした広場があって赤い炎を背負った不動明王の像が立っていた。なんと力強いお姿か。あとで調べたら山伏が集まり護摩焚きも行われているとか。
その広場の左奥に石畳の階段があって、そこを登っていく。結構急な階段で、今日1番の急登?間違いなし。上の方に太神山不動寺の本堂がある。まるで京都の清水寺の舞台を模したように、細い柱が何本も組み重なって建物を支えている。よくみると大きな岩の上に柱が立っていたりと結構アンバランスな感じ。よく倒れないものだと感心する。
上にたどり着いてお参りする。明かりもなく真っ暗な部屋。なんとなく重苦しい感じがした。不動本尊が祀られている。本堂の隣に建物よりも高くせり出している大きな岩があった。なんとかよじ登ってみると、遠くの町が見渡せる絶景だった。でも、降りるのも一苦労。岩の下の方は胎内くぐりができるようになっている。ご利益?求めて2周してみた。
太神山(たなかみやま、標高599.7m)の三角点にタッチ。さらに奥に祠(奥の院)があるというのでお参りしてくる。
来た道を下り、途中の分岐から矢筈ヶ岳(やはずがたけ、標高562m)へと向かう。
今日は本当に水平方向の移動が多い。なだらかな登山道を軽快に進む。と思ったら矢筈ヶ岳の山頂手前はぐっと登りがあった。山頂はあまり眺望はない。まぁ通過点として再び降って、今度は枝という方向へ進む。最後まで行ってしまうと降り切ってしまうので途中で次の目的地、笹間ヶ岳を目指す。
御仏河原と呼ばれるポイントで分岐を見つけるが、バツ印が付いていて進むことができない。笹間ヶ岳への分岐はここに間違いないはずなのに?と思って、もう一度道を探すと、看板の手前に鋭角に左に折れた道があった。あまりの鋭角さと草木に覆われていたせいで見落としていた。少し進むと池が見えてきた。池を回り込むように進む。小さな池がいくつかあって、どれも水が物凄く済んでいた。大谷河原を通って、笹間ヶ岳(ささまがだけ、標高432.9m)へ。山頂にはひと際大きい岩があった。八畳岩だ。正面には鎖があって、よじ登ることもできるが、裏側から普通に登ることが出来る。上に登ると八畳岩の名の通り、イナバの物置ではないが、大勢が一度に登っても余裕の大きなスペースがあった。そこから眺める景色が実にいい。大津市方面が見渡せる。あまりの眺望に、つい足が一歩出てしまうが、八畳岩の真下は絶壁になっているので要注意。
岩の上で昼食を取りたかったが、それはあまりにもひんしゅくという事で岩の下で風を避けながら昼食をとる。ご飯を食べた後、山仲間と少し早いクリスマスという事で、ドイツのクリスマスケーキ「シュトーレン」と美味しいコーヒーでプチ忘年会も兼ねて団らんのひとときを過ごす。もともとはソロが多かったが、このメンバーとの登山がとても面白く、今年もたくさんの山を共にした。良き山仲間に感謝だ。
あとは一気に降るだけ。「上関」のバス停方面もあるが、車を停めた関係から「アルプス登山口」のバス停方面へと向かう。途中で林道と合流して、登山も終了。今歩いてきた山を眺め余韻を感じつつ、あとは車のところまでハイキング。思っていた以上に快晴で、クリスマスパーティー付きの楽しい思い出に残る登山だった。
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