行程・コース
天候
晴れ!
登山口へのアクセス
バス
その他:
相模湖駅からバスを2本乗り継ぎ、「神の川入口バス停」で下車(国道413号線沿い)。すぐ近くに「うらたんざわ渓流釣場入口」の看板があり、その看板がついた分岐をすすむ。 音久和集落をぬけると県道76号線に合流し道なりに進む。大瀬戸トンネルを抜けたころに鐘撞山登山口がある。
・6:31発 相模湖駅 [神奈川中央交通西]湖28(三ヶ木行) ー 6:53着 三ヶ木
・6:55発 三ヶ木[神奈川中央交通西]三56(月夜野行) - 7:34着 神の川入口
この登山記録の行程
神の川バス停07:37 - 08:21社宮司沢08:22 - 10:15鐘撞山10:23 - 11:44神ノ川ヒュッテ分岐 - 12:39大室山12:42 - 12:48大室山・犬越路分岐13:14 - 14:08大杉丸14:11 - 14:25犬越路14:27 - 15:16用木沢出合 - 15:29ツツジ新道入口 - 15:33西丹沢ビジターセンター15:35
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
2日に登った犬目丸に続いて今日のお題も「干支(戌)の山」。今度は西丹沢の犬越路に行ってきました。犬越路は、大室山や檜洞丸と合わせたルートの経由地として踏まれることがおおく、私もこれまでに3度ほど通っています。犬越路の地名の由来は、武田信玄が北条氏康を攻める際に犬を先導させて峠を越えたことにちなんで呼ばれるようになったとも言われています。犬越路を含め、今回歩いた神ノ川沿いは武田家の伝説が色濃く残るエリアとなっています。
さて、今度で3度目となる大室山、せっかく登るのなら、まだ歩いていない鐘撞山から尾根伝いにアプローチしてみようと、鐘撞山から大室山を経由して犬越路にでるルートをチョイスしました。ちなみに「山と高原地図」では破線ルートになります。
起点は相模湖駅。ここから三ヶ木経由で2本のバスを乗り継いで神の川入口バス停を目指します。以前もご紹介しましたが、三ケ木での乗り換え時間が2分ほどしかなく、今回の山行の最大の核心部分ともいうべきところです(笑)。これを無事にクリアーして、相模湖からバスに揺られること計約1時間ほどで、神の川入口バス停に到着。ここが本日の山行はスタート地点になります。
「うらたんざわ渓流釣場入口」の看板に導かれるように静かな音久和(おんぐわ)集落を抜け県道76号線に入ると、視界に入ってくるのが朝焼けの大室山。西丹沢の奥に佇むどっしりとした山容は、「ラスボス」という言葉を彷彿させる雰囲気があり、私の好きな山の一つ。否が応でもテンションが上がってきます。途中、武田家家臣であった小山田行村の娘折花姫を祀ったとも言われる折花神社や、折花姫の翁や姥を祀ったとバアバア宮、ジィジ宮などがあり、戦国時代の歴史に思いを馳せながら進んでいきます。
折花神社から20分ほどで鐘撞山登山口に到着。途中、折花神社のすぐそばにある折花橋近くにも鐘撞山登山口の道標がありますが、こちらも破線ルート。一瞬、この登山口から登ってみようかと歩きかけましたが、やはりここは当初計画に従おうと断念し、この先の「大瀬戸トンネル」を抜けたころにある登山口から登ります。
登山口からは、まずは薄暗い杉の樹林帯に入り、しばらくつづらの登りが続きます。登り始めて早々、間違えて折花分岐を折花橋方向(戻る方向)に進んでしまったようで、途中で気づき事なきをえました。登山口から約1時間ほどで山頂に到着。鐘撞山の名前通り、山頂には鐘があり備え付けの木槌で鳴らすことができます。ここにも武田家の伝説が残っており、鐘撞山は武田信玄公が作ったのろし場であり、武田氏滅亡の折には金のカメ7個が埋められたとも言われているそうです。
鐘撞山から大室山へ。ちなみに大室山(標高1587m)と鐘撞山(標高900m)との標高差は約700m・・まだまだ先は長いですね(^-^;。まずは、細尾根を通り抜けた後、左側が杉、右側が冬枯れた明るい樹林帯という登山道をしばし歩きます。途中、ロープが張られたつづら折れの急登が続き、これがなかなかしんどい。神ノ川ヒュッテの分岐を過ぎると一旦勾配が緩み、左手の展望が開け蛭ヶ岳や檜洞丸が見えてくる場所があります。が、これも一瞬だけ、再び樹林帯の直登が続きます。途中、落ち葉で踏跡がはっきりせず登山道を外れてしまうことがありましたが、尾根を目指して進むことで無事に大室山頂に到達できました。
頑張ったご褒美でしょうか、西の肩では、過去2回での大室山山行ではふられっぱなしであった「でっかい富士山」がお出迎えしてくれました。今年の3回の全ての山行富士でゲット!うれしかったですね~。ここで休止をした後に一路、犬越路に向かいます。大室山に向かうメジャーなルートだけあって登山道もしっかりしており、途中鎖場が一ヶ所あるのみで危険な箇所はありません。犬越路から用木沢出合、そこから西丹沢ビジターセンターにゴールイン。
15時40分発のバスに乗って新松田駅に向かう予定が、バスが故障したとかで約15分ほど遅れて出発となりました。こんなこともあるもんですね~、一時はどうなることかと思いましたが、無事に帰ることができたのでよしとしましょう。
フォトギャラリー:103枚
おはようございます。今日のスタートは相模湖駅になります。まだ日の出前なので薄暗いです。
三ケ木行きのバスは駅前からでます。すでにバスはスタンバイ状態です。まずは、このバスで三ケ木まで行って、三ケ木で月夜野行のバスに乗り換えます。
予定よりもやや早くバスが三ケ木に到着してくれたおかげで、乗り換え時間に余裕があります。本日の最難関はこれでクリアーできました(笑)
三ケ木から45分ほどで、「神の川入口バス停」到着♪本日のスタートはここからになります。さぁ、頑張りましょう!
音久和集落をぬけると目に入ってきたのが大室山です。どっしりとして「ラスボス」といった言葉がピッタリくる佇まいです(笑)。
このエリアは武田氏の伝説が色濃く残っているようで、県道76号線沿いにあちこちにそれを偲ばせる史跡が残っているんですよ。
(以下、看板より)…φ(◎◎ヘ)
『都留の城主、小山田信茂の一族、小山田六左エ門は武田滅亡の後、大月市岩殿城より小田原北条氏をたより落ちて行きました。その途上焼山登山口、青野原で六左エ門は討たれました。今でもその場所には河原石に甲州の武人小山田六左エ門の碑があります。折花姫一行は神の川林道(街道)の入口にあるここの音久和集落に来た時にウバが撃たれました。村人はこれを憐れみ此処にバアバア宮(ウバ神)を建てて供養したと云われています。』
大室山が朝日でくっきり浮かび上がっています。
大室山はいい構えをしていますね~、「よっしゃー!」気合が入ります(笑)。
まだまだ、薄暗い県道76号線
こちらにはジィジ宮
(以下、看板より)…φ(◎◎ヘ)
『<略>村里の言い伝えによると武田勝頼が滅亡し、武田24将のひとり都留の城主小山田信茂の一族のひとり小山田六左エ門は大月市岩殿城より小田原北条氏をたより落ちた。その途上で焼山登山口、青野原で六左エ門は討たれた。<略>さらに一行は神の川入口の音久和ではウバが殺され、此処ではジイが撃たれました。供の衆は一人になった折花姫を憐れみ、ここにジジィ宮を祀りました。神の川街道の戦国の悲哀は今に伝わっています。』
こちらは、神ノ川キャンプ場
キャンプ場の近くにあるエビラ沢の滝
落差はおよそ15m。水が岩肌を静かに流れ落ちる様子は荘厳な感じすらします。
徐々に大室山が近くに見ていきました。
途中で崩落した法面の工事中。作業員の方がザイルを使ってササッと登っていく姿にしばし見入ってしまいました。
小瀬戸トンネルを過ぎると
折花橋。橋のたもとには折花神社の案内板
(以下、看板より)…φ(◎◎ヘ)
『折花神社には幾つかのいわれがあります。そのひとつは、折花姫の父は武田勝頼の家臣で小山田六右ヱ門といい、武田家滅亡と共に、この地へ逃れたものの敵の手により悲しい最後をとげた説<略>などです。<略>。古くから折花神社は山の安全、旅の安全や、家族の守り神としてこの里の人々に信仰されています。そして今では縁結びの神様、長寿の神様として人々に敬愛されています。折花姫はこの里でわたくしたちを守っております。』
折花神社の鳥居
しっかり無事の登山をお祈りしました。
折花橋を渡ったところに、鐘撞山登山口の道標があります。一瞬、この登山口から登ってみようかと登りかけましたが、こちらもバリエーションルート。下調べが十分でないので途中で引き返しました。
こちらは大瀬戸トンネル。
トンネルを抜けたところに、予定した鐘撞山登山口があります。
(以下、看板より)…φ(◎◎ヘ)
『鐘撞山は戦国時代、武田信玄ののろし場と作られた。この武田信玄滅亡の際、金銀700万貫を神の川で朝日が一番最初に当たる大きなもみの木の下に埋めたと地元に語られています。さんちょうには折花姫奥ノ院が作られている。』
登山口付近の登山道の様子。
間違えて折花分岐を折花橋方向(戻る方向)に進んでしまったようです。途中で気づき事なきをえましたが・・・いかんいかん(^-^;
予定した登山道に復帰し、つづらおりの登山道を登って行きます。
山頂に近づくにつれ急登の連続。
ふと振り返ると、あれは袖平山でしょうか。
ルートからはずれるといったミスがありましたが、登山口から1時間ほどで山頂に到着。
これがあの有名な鐘ですね。木槌で軽く叩いたつもりでしたが、思ったより大きく響きわたり、山頂は独りなんですが焦ってしました(笑)。
山頂の木が一部伐採されており、ここから大室山がよく見えます。さぁ、これからあの大室山に向かいますが、大室山との標高差は700mもあります。先が長い・・・。
今日も空が高い!
大室山に向かう途中、ちょっとした細尾根が続きます。冷たい風にさらされ手がかじかんでしまい、厚い手袋に変えました。
冬枯れの木立の間から、袖平山と蛭ヶ岳のツーショット。
この道標がおかれた地点では、尾根道が大きく右側に折れます。下に大室までの時間が書いてありましたが、欠けており、1時間か2時間かどっちなんだろうと思いましたが、登ってからの結論としては、2時間だったようですね(^-^;。
ひたすら尾根を歩いていきます。
すさまじい急登が続きます・・あぁ・・しんど。。。。
ふと後ろを眺めると、蛭ヶ岳が!
落ち葉で踏跡がはっきりせず登山道を外れてしまうことがありましたが・・
尾根を目指して進むと、登山道に戻ることができました。山頂までもう少し。
視界がひらけている箇所があり、蛭ヶ岳、檜洞丸のツーショットを見ることができました。いや~、いいですね~!
アップで檜洞丸。山頂からの派生尾根が一番落ち込んでいる辺りが、犬越路でしょうか。
さぁ、もうひと踏ん張り。この辺りでは凍結した道がややゆるんでおり、進むたびにズリッズリッと滑ってしまい、登るのに苦労しました。
ようやく山頂が見えてきました。
昨年6月以来の大室山です。
あれ、新しい標柱が増えていました。和英併記となっています(笑)。
お約束のタッチ!
山頂の様子。
西の肩に行ってみましょう、富士が見られるかもしれません。山頂では登山道が凍結していました。
冬枯れの木々の間から、檜洞丸と蛭ヶ岳のツーショット。
西の肩にでました。
若干雲がありますが、ドーンと富士のお出迎えです♪「よっしゃー!」ここでも気合が入りました(笑)。
右手側、奥に見えるのは雲がかかっていますが、南アルプスでしょうか。
左手側、遠くには駿河湾が見えています。
ここで大休止。ランチをすませ、食後のコーヒー。至福の時です(笑)。
雲がとれてきたので、アップしてみましょう。
ズン!
ズンズン!
帰りのバス時間があるので先を急ぎましょう。西の肩から、今日は絶対外せない犬越路へ向かいます(笑)。
苦手な木段・・・。
まだまだ、景色が目を楽しませてくれます。駿河湾がくっきりと。
富士山も。
檜洞丸まで一直線に続く尾根道。
犬越路近くまで富士が見えており、今日はさながら富士祭りといった感がありました。
気持ちのいい尾根道が続きます。
まだまだ見えています♪
蛭ヶ岳と檜洞丸のツーショットも♪
山頂から1時間ほど、ようやく犬越路避難小屋が見えてきました。
犬越路に到着~♪
犬越路は神奈川の景勝50選に選ばれているんですね。…φ(◎◎ヘ)
こちらは檜洞丸。この檜洞丸から続く尾根道も好きなルートです。久しく歩いていないので、行ってみようかな。
この道標を見るとここが鞍部になっているのがよくわかりますね。ここから用木沢出合に向けて下ります。
用木沢出合への登山道の様子。
登山道はこの谷間を通っています。
ゴロタ石が続く山斜面をくだります(振り返っての一枚)
まだまだ続きます。
小石が落ちてきたので見上げると、親子でしょうか鹿がいました。こっちをじっと見つめています。
川沿いの斜面に付けられた登山道を進みます。
何度か渡河を繰り返し・・
これが最後の橋。これを渡れば用木沢出合はすぐです。
犬越路から1時間ほどで、用木沢出合に到着~♪
バス停のある西丹沢ビジターセンターまでもう一息。
途中にあったミツマタの蕾。たくさん蕾がありました。楽しみですね、今年の春は見に来てみようかな。
西丹沢ビジターセンターに到着~♪
15時40分発のバスまであと5分ほどあります。途中、写真をとりながら歩いていたら時間がなくなってしまいちょっと焦ってしまいましたが(^-^;。
何故かバスが遅れて到着です。運転手さんによるとバスが故障してしまったとかで、本社と相談するのでまってくださいとのこと。こんなことってあるんですね・・・。結局、玄倉で代車のバスに乗り換えることがあるかもしれませんということを前提に、約15分ほど遅れて出発。なにはともあれ出発でき、ホッとしました。
前は代車バスです。玄倉で再度点検したところ、大丈夫そうということでそのまま新松田に向かいます。
予定より20分遅れで到着。バス故障というハプニングはありましたが、今日も無事に終えることができました。お疲れ様でした。
装備・携行品
シャツ | アンダーウェア | ダウン・化繊綿ウェア | ロングパンツ | 靴下 | レインウェア |
登山靴 | バックパック | 水筒・テルモス | ヘッドランプ | タオル | 帽子 |
グローブ | 着替え | 地図 | コンパス | ノート・筆記用具 | 腕時計 |
カメラ | 登山計画書(控え) | ナイフ | ツエルト | 健康保険証 | ホイッスル |
医療品 | 熊鈴・ベアスプレー | ロールペーパー | 非常食 | 行動食 | テーピングテープ |
軽アイゼン | トレッキングポール | GPS機器 | 燃料 | カップ |
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