行程・コース
天候
晴れ
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
老平駐車場までマイカー
この登山記録の行程
老平P4:04→林道終点4:37(休憩8分)→吊橋5:03→広河原5:44(休憩4分)→檜横手山8:18(休憩8分)→(休憩6分)→布引山10:23→笊ヶ岳12:06(休憩34分)→(休憩5分)布引山14:37(休憩5分)→檜横手山15:56→(休憩5分)→(休憩5分)広河原17:42(休憩5分)→吊橋18:16→老平P(19:00)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
GW初日、山梨百名山でおそらく最も体力を使うと思われる笊ヶ岳へ挑戦。夕食を食べてひと眠り。0時半に起床、途中吉野家で深夜食(朝食兼用)を食べてエネルギーチャージし老平駐車場へ。雨畑湖近辺の真っ暗な道中で鹿1頭×2、テン(多分)1頭を見かけました。
午前3時40分に老平駐車場へ到着、身支度を整え4時4分に山歩きスタート。ヘッドライトとミニ懐中電灯で正面、足元を照らしながら進みます。30分程歩きわずかに明るくなり始めたところで林道終点へ到着。手前にあった標識では右斜め方向が笊ヶ岳となっており、右側の少し広くなった方にルートを探しますが、それらしき道は見当たりません。いったん休憩をとり、もう少し明るくなるのを待ちます。
よくよく見直すと前方「山火事注意」の看板(脇に小さく笊ヶ岳の標識も有り)の左側にルートがありました。廃屋を抜けて崖脇の山道を歩いていくと吊橋発見。通過中は下を見ないようにしましたが、渡り切ってから確認するとかなりの高度です。さらに崩壊地、水しぶきをうける崖脇の山道を抜け広河原へ到着、休憩込みで1時間半なので良いペースです。広河原の渡渉ですが、雪解けなのかかなりの水量です。レジ袋を足につけましたが、深いところに入れた右足には中に水が入ってしまってあまり意味をなしませんでした。
ここから本格的な登りが始まります。必死に高度を上げ、山の神で安全山行を祈願、ワイヤ散乱を横目で見ながら檜横手山へ8時18分到着、コースタイムの0.6ですが、そこまで飛ばした感はないので、コースタイム自体が長めの設定なのかもしれません。ちなみに檜横手山の山頂標識は小さな木表札が木と同化しており目立たないので注意です。
この先しばらくすると残雪が見え始めます。雪があるからかルートが分かりづらく慎重に進み、しばらくすると南西方向ガレ地の縁に出ます。ここから雪化粧した南アルプス南部の山々(聖岳、上河内岳、茶臼岳等かな?)の素晴らしい景色を見ることができます。一休止した後、ここから先で予想以上の大苦戦が始まります。
残雪が予想以上にあり、気温が高くなっているからかつぼ足状態で進むことになるため、ペースが一気に落ちました。布引山へ到着しますが、この先引き返す必要があるかもと考え始めました。それでも折角来たのだからと足を進めますが、深いところでは股下まで沈み込む雪に、時には這いつくばりながらの前進で時間はどんどん経過します。ゲイターを巻いていましたが効果も薄く、足元から腿まで濡れている感触に心が折れかけ、7割方戻ろうかと思い始めていましたが、見上げると笊ヶ岳の両耳がすぐそこに見えます。正午までに山頂につけばぎりぎり日没前に戻れると算段し、覚悟を決めました。悪戦苦闘しながら12時6分コースタイムの2割増しで笊ヶ岳山頂到着。ネットやガイドブックに記載されていた360度の展望、南アルプスの展望台の称号は嘘ではありません。本当に素晴らしい景色でした。小笊越しに見える富士山は雲がかかりながらも見ることが出来ましたし、赤石岳、塩見岳、白峰三山方面も見渡すことが出来ます。水分とエネルギーを補給しながら、ぐしゃぐしゃになったシューズをわずかでも乾かし、靴下を絞り下山に備えます。ズボンも濡れてしまっているので、レインパンツに履き替えました。3
0分強休憩してから下りの足滑りを防止するために4本爪軽アイゼンを装着し下山開始、自分の足跡を辿って戻りますが、先程は踏みぬかなかった雪面も気温が上がったからか、幾度となくつぼ足状態になり先に進めません。往路よりも状況は悪く布引山までコースタイムの6割増しかかりました。暗くなる前に広河原の渡渉を終えないと、ビバークも考えなければなりません。長い行程のため、ツェルト、張綱、エスビットポケットストーブ、非常食は持っていますが出来るだけ使いたくありません。標高を下げるにつれ雪も無くなりはじめ、檜横手山まで何とかコースタイムの0.9程にペース回復。檜横手山山頂横ではテントが張られていました。本日の山行で唯一の登山者でしたが、既にテント内に入っていたため、声をかけずに通り過ぎただけでした。
ここからは膝の痛みをこらえながら18時前に広河原へ到着するためペースを上げて下ります。結局17時42分、コースタイムの0.76で広河原到着、朝よりも水量が増えた流れに色々考えることも出来ず、そのままドボンと川に足を踏み入れて渡渉。最後の休憩をとり、日没前に林道終点までたどり着ければと早足で歩き始めます。ここまで来ると斜度はほとんどないため、膝への負担も少なく歩を進めることが出来ました。
林道終点(時間確認するのを忘れたましたが18時30分過ぎ)をまだ日没前に通過。しばらくしてヘッドライトとミニ懐中電灯を使いながら進み19時に老平駐車場に到着。15時間(実歩行時間13時間半)の長い山行を無事終わることが出来ました。すぐ近くのヴィラ雨畑でひとっ風呂浴び筋肉をほぐし、途中のラーメン屋でニンニクラーメン&ギョーザで元気をつけて帰路につきました。



















































