行程・コース
天候
晴れ
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
福井県坂井市からであればR364で我谷ダムを目指す。ダムのところを右折して直ぐにある赤いつり橋が登山口への道。駐車場はその少し先。路上駐車を含めて30台程度。ただし、直ぐにいっぱいになるため遅くとも7時代には到着していたい。トイレ無し。
逆コース、もしくは大内コースで富士写ヶ岳を目指す場合は、R364で丸岡山中温泉トンネルを抜けて直ぐの道を右に入って進むと駐車場あり。同じく路駐含め30台程度。奥にはトイレあり。
この登山記録の行程
我谷ダム登山口駐車場(06:40)・・・我谷吊橋(06:42)・・・我谷コース登山口(06:46)・・・送電線鉄塔・・・枯淵コース合流点・・・前山(山恋の碑)(08:28)・・・・枯淵コース合流点(08:42)・・・富士写ヶ岳(08:44)・・・不惑新道・・・小倉谷山(10:10)・・・火燈山(10:31)(昼食~11:10)・・・火燈古道・・・送電線鉄塔(11:49)・・・大内峠(12:05)・・・火燈登山口・白山神社(12:09)・・・R364・・・我谷ダム登山口駐車場(13:09)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
GW前半戦に行った雪山の興奮冷めやらぬ、という事でGW後半戦は白山に行こうと盛り上がったが、ギリギリでそれよりも春山がいいとの意見から急きょ行き先を変更。どうせ行くならこの時期ベストな花の山として、シャクナゲで有名な富士写ヶ岳を選んだ。ただ、心配なのは今年は例年より1、2週間、花の開花が早いので、もう終わりかけかもしれない。加えて、シャクナゲには表と裏の年があり、今年は残念ながら裏年にあたる。そういう意味では一層少ない可能性があるが、できれば初めて登る仲間にも、富士写ヶ岳の素晴らしいシャクナゲを堪能してもらいたいと望みをかけて山へ向かう。
まずは、我谷ダムにある登山口駐車場へ車を停める。我谷ダム登山口からのコースは、なんと言っても最初に赤い大きな吊り橋を渡って山に入っていく、その雰囲気が気に入っている。
登山口は、ダム湖を渡ってすぐのところにある。さぁ、登りますかと意気込んだ登山者に挑戦するかのような急な登山道が待ち構えている。富士写ヶ岳は、基本、どこから登っても急登が多く、粘土質で滑りやすい場所が多いので、人気は高いもののそれなりの心づもりをして登ることをお勧めする。ただ、その中でも我谷ダム登山口からは、登山道も比較的よく整備されていて、個人的には好きなルートだ。
登り始めると、淡いピンクのミツバツツジが出迎えてくれた。花が新緑によく映えている。
どんどん高度を上げていく。徐々に登山道脇にもシャクナゲの葉が見られるようになってきたが、いつもであれば標高の1/3くらい登れば花もチラホラ見えるはずなのに、今日は葉っぱが広がっているだけ。やはり花の時期はもう過ぎ去ってしまったのだろうか。不安になりながらも、高度を上げればまだ少しは咲いているのでは?と僅かな期待を残しつつ登っていく。
富士写ヶ岳は、シャクナゲだけではなく、ブナ林としても十分綺麗な山だと思う。今日は文字通りの五月晴れ。新緑のブナ林の中を爽やかな風が吹き抜けていく。急登でかいた汗もクールダウン出来て嬉しい。
ついに待ちにまった第一声が上がる。「あっ、あった!」。見ると、足元にピンクの可愛らしい花が咲いていた。シャクナゲ第一号だ。こんなに鮮やかなのに、声がなければ見落としていた。誰よりも早く見つけようと欲を出していたのがいけなかったのだろうか。心清く登らねばと反省。
一輪を見つけると、そこからはあちこちでシャクナゲの花が見られるようになってきた。淡いピンクや赤に近いもの。反対に真っ白なものまである。
山頂手前の分岐に出る。枯淵コース合流点となっていて、山頂へは右に進むが、ここは一旦、左の枯淵コースの方へと進む。実はこの富士写ヶ岳は、かの日本百名山で有名な深田久弥所縁の山で、左側に進んだ先にある前山には、深田直筆の句碑「山恋の碑」が設置されている。白山をバックに深田の句を目の前にすると、山をやる者としては感慨深いものがある。句碑まではそんなに遠くないため、ファンの人もそうでない人も是非一度は訪れて欲しいものだ。
さて、再び、分岐まで戻り今度は山頂を目指す。こちらも前山同様、距離はなく直ぐにたどり着く。人気の山だけあって、山頂では大勢の人が休憩していた。
昼食にはまだまだ早いので、次の山、小倉谷山を目指す。登山道が分かりづらいが、「不惑の道」(不惑新道コース)と書かれた看板を目印に進む。なぜ故に?不惑??。
不惑新道コースも実によいコースで、富士写ヶ岳から小倉谷山にかけて、これまで以上にシャクナゲが群生していて、例年シーズンともなれば、登山道の両脇が延々と花道になる素敵なコースだ。ただし、コルまでのギャップが大きく結構な勢いでアップ・ダウンを繰り返すため、それなりの体力と覚悟を以て挑んだほうがよい。
小倉谷山に到着。位置的にはあまり変わらないはずなのに、富士写ヶ岳よりも白山が大きく見えた。不思議だ。また、近くにはたけくらべの2つの頂きも見える。その手前の方の頂には小屋も小さく見てとれる。
続いて火燈山を目指す。ひともしやまとは、なんとも可愛らしい名前だ。なんでも山伏が修行で火をたいたことから由来するらしい。山頂へは、下りの道を15分程度で到着。ここで、ようやく昼食をとる。福井平野や海がよく見渡せる。
ここから先は火燈古道を使って一気に降る。途中、ロープが整備されているものの、滑りやすい箇所が多々あり、注意が必要。鉄塔を過ぎると右に巻くように進む。左下に車道が見えたら、もうゴールは近い。数分で大内峠。そこから斜面を降ると火燈登山口の起点となる白山神社へ到着する。こちら側は、大内コースの登山口も近くにあるため、道路脇へ溢れる程、結構な登山者が車を停めている。駐車場には綺麗な仮設トイレもあるので、女性には安心かも知れない。
さて、あとは延々、車道を歩き、車のところまで戻る。ダム湖に移った富士写ヶ岳を眺め、今日の行程を振り返る。シャクナゲは全盛ではなかったものの、十分、楽しめたよい登山だった。
ちなみに、登山後の温泉は、山中温泉にあるゆけむり健康村がおすすめ。
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