• このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 参考になった

20180527 大菩薩嶺登山

大菩薩嶺( 関東)

パーティ: 1人 (まさゆき さん )

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 参考になった

行程・コース

天候

晴れ

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 9時半頃は山荘前の駐車場は満杯になっていた。観光バスもひっきりなしに来て、オンシーズンは早めに来ないと混雑に巻き込まれる。

この登山記録の行程

上日川峠(09:30)・・・福ちゃん荘・・・富士見山荘・・・大菩薩峠(10:30)[休憩 5分]・・・賽ノ河原・・・大菩薩嶺(11:30)[休憩 30分]・・・丸川峠(13:10)[休憩 5分]・・・丸川峠入口[休憩 10分]・・・千石茶屋・・・上日川峠(16:00)

コース

総距離
約12.1km
累積標高差
上り約1,289m
下り約1,289m
コースタイム
標準6時間30
自己5時間40
倍率0.87

高低図

標準タイム比較グラフ

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

日本百名山の一つ、大菩薩嶺へ。

9時過ぎにロッジ長兵衛前に着くと、駐車場は満杯で、観光バスもひっきりなしに来ており、山奥というより駅前の光景のようである。
マイカーの方はこの時期はもっと早めに到着するようにしないと、駐車場所に難儀する羽目になる。

ロッジの右横の道から登山道に入ると、木々はそれほど密集しておらず、新緑が眩しい。
比較的なだらかな斜面が続いていくので、余裕のある状態で景色を満喫できる。

先週の天城山はかなり寒かったが、大菩薩嶺は打って変わって夏山の雰囲気で10時前でもすでに暑く、すぐにTシャツ1枚まで脱ぐことになった(虫達の密度も一気に夏山の様相を呈してきている)。

大菩薩峠までは林道が続き、峠前の山荘を過ぎると一気に眺望が開ける。
眺望の良いところで皆食事をしたいようで、ここで食事をしているグループで峠は賑わっていた。
自分はまだ空腹でなかったので、そのまま大菩薩嶺に向かう。

峠から少し進むと展望できるところがあり、峠よりもよい眺望が拝める。
目の前には大菩薩湖があり、右手には山梨市を一望できる。そして、湖の左手には富士山も見える。
今日は霞が強く山梨市も遠方部分はぼやけてしまっていたが、空気が澄んでいる時期はさぞ素晴らしい景色が広がっているのだろう(今日のレベルでもよい景色であったが)。

峠から大菩薩嶺までは山梨側はほとんど樹木が生えていないため、眺望の良い状態がずっと続く。
そのため、各自思いおもいの場所で昼食をとっているグループがちらほらいた。
峠の広場が混んでいたら、少し進んでいい場所を探した方がのんびり景色を満喫できそうだ。

大菩薩嶺に到着すると、眺望はないにもかかわらずここもグループ客で賑わっていた。
直射日光を避けるには逆に良い場所なので、カンカン照りの時はこちらの方が快適かもしれないと思った。

そこから、自分は丸川峠へ向かう。
大体の登山客は大菩薩嶺から引き返してロッジに戻るルートを採るのか、一気に人影が減る。
減るというより人影がなくなるといった方が適切なぐらいである。

景色も鬱蒼とした森林になり、聞こえるのは木の葉のざわめきと小鳥のさえずりぐらいである。
大菩薩嶺までは眺望は良いが、10名以上のグループも多くて人口密度が高く、自然の音が全然聞こえない環境に若干辟易していたため、この時はこっちの方まで足を伸ばしてよかったと感じた(逆に周りに人がいないと不安になるタイプの方はこちらには来なくてよいと思う)。

途中木漏れ日が丁度良いなだらかな斜面があったのでそこで昼食をとる。
食事中は2組ぐらいしか近くを通らず、小鳥のさえずりを聞きながらの食事はとても癒された。
父親と小さい男の子を連れた親子が通ったが、子供をおいて父親がこの辺りを散策して、子供に「お父さん、早く行こうよ」と急かされ、「この辺りでお昼を食べたら最高だな」と漏らしながら子供と降りて行った様子にもなんだか癒された。

大菩薩嶺から丸川荘まではずっと下り坂が続く。
丸川荘はなかなか年季の入った建物だ。
ここで姿を見かけたのは、先ほどの親子1組だけであった。

そして、そこからも下りが続き、二つの沢が合流するところまで降りる。
標高では頂上の2,000メートルから一気に1,000メートルぐらいまで下がったので、昼の気温上昇も相まってとにかく暑い。
冷たい沢の水で顔を洗い、少し涼を取った。

そこから、登山口の駐車場に出て、舗装路を進んでロッジ長兵衛につながる登山口へ向かったが、先週の天城山程度の気候を想定していたため、この時点で飲み物の余裕がない状態になっていた。
そんな中、丁度良いタイミングで千石小屋が見えてきた。
湧き水で冷やされているジュースが砂漠で出会ったオアシスのように輝いている。
すぐに小屋の女将さんに声をかけて、程よく冷えたジュースをのどに流し込む。
山価格で高いものと思ったが、普通のサイズで120円と良心的、というよりむしろ麓より安く、女将さんの対応も丁寧で、心身ともに疲れを回復できた。
女将さん、ありがとうございました。

人心地付いたところで、小屋を出発。
そこからは、ひたすら登りが続く。
地形図から覚悟はしていたが、下りきったあとにまた延々と登るのはとにかくツラかった。
あとで調べたら総高低差は1,200メートルで男体山と同じぐらいだとわかった(計画時は所要時間しか考慮に入れてなかったので心の準備ができていなかった…)。
男体山は登ればあとは下るだけなので、むしろ精神的には男体山より大変であった。

とは言ってもとにかくロッジに戻らないことには帰れないので、ひいひい言いながらも登り続け、4時ごろになんとかロッジ長兵衛が見えたときは本当にほっとした。
少し先についた若い女性2人組が疲れ切った様子で「8時間ぐらいかかったね~」と話していて、日が長い今の時期でないとこのルートあまりお勧めできないなと思った。

やれやれとロッジの椅子で休憩させてもらっていると、いきなり雨が降ってきた。
あとで降りた際に麓はまったく濡れていなかったので山の方だけ降ったようである。
登山ではもう夕立に備えた装備が必要な時期になったようだ。

今回は後半がとにかくきつかったが、一般ルートは百名山に入っているのも納得の眺望であったし、後半は百名山にも関わらず自然を満喫できるほど人通りが少なく、観光登山と静かな山行の両方を楽しめた登山であった。
体力的に今回のルートは必ずしも勧められないが、大菩薩嶺をちょっと過ぎてみるとそれまでと違った山行を楽しめるであろう。

続きを読む

フォトギャラリー:9枚

装備・携行品

みんなのコメント

ログインして登山記録にコメントや質問を残しましょう

登った山

大菩薩嶺

大菩薩嶺

2,057m

関連する山岳最新情報

よく似たコース

大菩薩嶺 山梨県

大菩薩嶺を楽しむ、最もポピュラーなコース 日帰り

最適日数
日帰り
コースタイプ
往復
歩行時間
3時間15分
難易度
★★
コース定数
14
大菩薩嶺 山梨県

大菩薩嶺から石丸峠を経て周回 日帰り

最適日数
日帰り
コースタイプ
周回
歩行時間
3時間45分
難易度
★★
コース定数
18
大菩薩嶺 山梨県

大菩薩峠から牛ノ寝通りを小菅へ 日帰り

最適日数
日帰り
コースタイプ
縦走
歩行時間
6時間5分
難易度
★★★★
コース定数
23

まさゆきさんの登山記録

登山計画を立てる