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雲取山「テント泊~三条の湯くるりコース」

雲取山( 関東)

パーティ: 1人 (もりー さん )

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行程・コース

天候

初日は晴れ~ガス、2日目暴風雨、3日目曇り時々晴れ

利用した登山口

鴨沢   お祭  

登山口へのアクセス

電車
その他: JR奥多摩駅からバスで鴨沢へ

この登山記録の行程

【1日目】
鴨沢(09:30)・・・小袖乗越(10:00)・・・堂所(11:40)・・・七ツ石小屋(12:30)[休憩 5分]・・・七ツ石山(13:10)[休憩 5分]・・・ブナ坂(13:25)・・・雲取奥多摩小屋(14:00)[休憩 5分]・・・小雲取山(14:30)・・・雲取山(15:00)[休憩 15分]・・・雲取山荘(15:35)

【2日目】
雲取山荘(15:35)・・・雲取山(16:00)

【3日目】
雲取山(06:30)・・・三条ダルミ(06:45)・・・三条ノ湯(08:40)[休憩 60分]・・・後山林道終点(10:00)・・・塩沢橋(11:00)・・・お祭(12:20)

コース

総距離
約26.7km
累積標高差
上り約2,915m
下り約2,899m
コースタイム
標準11時間15
自己10時間50
倍率0.96

高低図

標準タイム比較グラフ

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

​​◆バス 奥多摩駅発 鴨沢着
​8:42 → 9:16​ / 9:30 → 10:04
​◆バス停 鴨沢​
​トイレ、ジュース自販機あり
◆​七ツ石小屋
テント、トイレ、水場あり、ポテチ・柿の種100円、テント場は休憩場所と共用のため15:00以降で設営との看板あり
◆​小雲取山 山頂
​標札などはなし。気づかずに分岐だけで素通りしてしまいそう。
◆ 雲取奥多摩小屋
平成31年3月31日で閉鎖​してしまう。立ち寄りのみ詳細不明。展望良く奥秩父連峰が見える。
​◆雲取山小屋​
​水場は5口くらい。テーブルが4〜5つ。小屋の前にも椅子が並ぶ。トイレはきれいで靴の履き替え必要。テント500円。ビール500円。Softbankは入らない。docomoとauは入るらしい。
​◆雲取山避難小屋
山頂へ歩いて1分の立派な無人小屋。詰めれば15人くらいは入れるだろうか。トイレすぐ近くにあり。水場なし。近くに鹿がくる。山頂近辺では残し汁などを捨てないように。
◆三条の湯
​水場、トイレあり。テント600円、風呂600円、カレー600円。タオル300円。手ぬぐい700円。食堂でUSB充電できる。受付の横には月の輪熊の子供の剥製がいた。先々代が射止めたらしい。今のご主人は三代目とのこと。テント場は渓流沿い。お風呂は午後から薪で沸かす。予約があれば午前に入ることも可能らしい。
◆バス お祭 → 鴨沢
平日は13:58が最初。お祭バス停には施設があったが、見た限り無人状態。

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今回は平日に3日も休みを取り、1泊2日で最終日をオフにする予定で、鳳凰三山を考えていたが、2日目以降は全国的に雨と曇りマーク。
わざわざいくタイミングでもなかっただろうけど、どうしても山恋しくて、気持ち天気の良さそうな雲取山に行くことに。平日なので今回もソロ。

始発で奥多摩駅へ行き、2組のハイカーと共にバスで30分位の鴨沢停留所で降りる。身支度を整え体を伸ばし、休憩所の横の階段を上がり、民家の脇の坂道を登って行く。
フェンスが見えてきたあたりでお猿に遭遇。少し行くと山への入口が見えてくる。30分ほど歩くと小袖乗越に。駐車場もあったので、ここからスタートする人もいるのかな。ここから少しの間、舗装道路の道となる。しばらく行くと雲取山へようこそ的な看板が。ここが本当の入口のようだ。

淡々と緩やかな登りの山道をくねくねと。急なところはなく足場も安定している。途中、平将門の逸話の看板がちらほら。逃げて安心して風呂に入ったとかそんな感じのお話です。
堂所を越えたあたりから少しずつ急な登りが出てくる。

今回は、雲取山小屋にテント泊をして、翌朝に三条の湯から降りてくる予定だった。初日は何せ時間がなくて、休憩もほぼ取れないスケジュールだったので、なにしろ急ぐ。
七ツ石小屋に着く頃にはだいぶ疲れていた。小屋で塩味のポテトチップスを買い、裏のテント場で小休憩。まだ晴れていたので、水を補給して、すぐに先を急ぐ。小屋に引いている湧き水の横を右手に登り、​​七ツ石山に到着。心配していたのと裏腹にまだ晴れである。山頂に人は誰もいない。セルフではしゃいで記念撮影。山頂に行くと不思議と疲れは飛ぶ。

一気に下ると見晴らしのよい尾根へ。地図ではブナ坂となっている。きっとここだ!そう思うとすぐに視線に入ってきたのは、色々な写真でみたダンシングツリーが!今回の旅の30%は君に会いにきた。嬉しくて少しゆっくり近づき挨拶をして、横を抜ける。
ブナ坂の終わり辺り、ふと前で何かがピクピク動く。あ、鹿だ、鹿の耳だ!少し近づいて写真を撮る。おいしそうに草?を食べていた。のほほん。

奥多摩小屋にたどり着き、​奥​秩父の山を眺めて一息。この小屋は平成31年に閉鎖してしまうようだ。ここでテント泊して登頂する人もいるようだからなくなると大変だなーと思いつつ、小屋には寄らずに先を急ぐ。

​​小雲取山を意識しだした辺りからの急登がきつかった。まだかまだかと登りつめて、分岐で地図を確認すると、どうやらすでに小雲取山の頂のようだった。そのような標札は一切出ていなかったが、どうやらそーいうものらしい。

そこからは比較的すぐに雲取避難小屋が見えてくる。立派な小屋である。ここから歩いて1分くらいのところが、雲取山の頂上となる。残念なことにガスが立ち込めており展望はなしよの状態だった。またしても人も誰もいない。完全に独占です!辺りは真っ白だけど。
左に山梨、右に東京の山頂碑がある。東京のは立派。というか、なんか色々とあったなぁ笑。山梨のは急いでいたのもあり、1度目に訪れた時は、気づかなかった…。

時間はすでに15:00を回っていた。急いで雲取山小屋を目指す。身体はもうだいぶ疲労していて、テントを張ってのんびりすることだけを希望に、急な岩場を下って行く。もうここは登れないなと思いつつ、明日の三条へのコースでは通らないし良いかと、この時は考えていた。

やっと着いた雲取山小屋は、とても立派だった。​​水場と横にはテーブルが4〜5つ。小屋の前にも椅子が並​んでいた。受付でテントのために署名をしてビールを買い、明日予定の三条の湯のコースを確認すると、小屋からの巻道は不明瞭なので行けないと言われた。と言うことはまた下りてきたあの急な道を戻るのか…。ちょっとした誤算だ。

まあ仕方ないので、とりあえずテントを張ることに。
テント場は小屋の少し先。一番手前の良いところは大学生らしき数人がテントを張っているところだった。ハイカーはおれをいれて2組のみである。少し奥の平らなところにテントを張る。中に入って30分も経たないうちに雨が降ってきた。

もう疲れはピークで、鮭雑炊を前室で作ってビールを飲んで、明日の予定を確認しつつ、意識ふわり知らぬ間に寝ていた。
夜、獣の鳴き声のようなもので一度起きた。怖くてワッと大声を出してみたりした。また寝付いて次に気がついたときは、すごい雨と風の中だった。テントの底は浮くわ、雨は叩きつけてくるわ。荷物を真ん中に寄せて結露に備えて、また寝に落ちた。

翌朝、4:30に起きたが雨風の勢いは衰えていなかった。とてもではないがテントを撤収して、山道を歩けるものではない。食欲も沸かずに、寝たり、本を読んだりをしていたが、流石にまずいと思いはじめてきた。小屋で電話を借りて、彼女に予定の変更だけを連絡した。

15:00過ぎくらいから少し小雨になってきた。完全に予定は狂ったが、明日は下りなくてはいけない。ふと、テントを畳んで小屋泊しておけば、明日の朝が楽だと思い、小屋の主人に泊まりたいと話したところ、避難小屋まで30分、奥多摩小屋まで60分だよ。と言われた。一瞬思考が混乱したが、30分というところだけを拾い移動することにした。泥だらけのテントをまとめ、ザックのロールトップにくくり、避難小屋を目指す。

17:00くらいに避難小屋に着いた。すでに若い3人組の先客がいた。挨拶をして奥に寝袋を広げる。すでにこの時間だし…と、広い土間にテントを広げて、少しでも乾かすことにした。

ガーリックライスとカルボナーラとナスの味噌汁をお湯で戻す。コーヒーも淹れて、少しザックのことなどを話をした。
小屋はとても快適だ。屋根のあることの安心たるや。トイレ​は数歩のところにあ​るのだが明るい時に見ると、多少ゴミが散らかっていた。それもあってか避難小屋の5m先に、雄鹿と雌鹿3匹が来ていた。道中の看板では、鹿を駆除するよと書いてあった。途中に虫が多かったのも鹿の排泄物の影響ではないかと思った。当たり前だけど、ゴミを持ち帰る、汁物はそこらに捨てないでティッシュで拭く。そーいったことを伝えて行かないとね。人のためにも鹿のためにも。
初の避難小屋泊に満足しつつもそんな事を考えたら寝付けなかった。前日寝すぎて動いてないからそりゃそうなんだろうけども。

翌朝は4:30に起きて、ガス一面の中、雲海を眺めた。これが見れてよかった。コーヒーを挽きのんびりと身支度をする。横浜から来ていた3人組に挨拶をして、一足先に出ることにした。雨は止んでいた。
曇りと晴れの合間の道をひたすら下る。3時間ほどで三条の湯に到着。やっと…やっと!温泉!と思い、山小屋のお兄さんに声を掛けたが、三条の湯は午後からとのこと。事前予約があれば、午前も入れるらしい。ここは本当に気落ちした笑
三条の湯に入りたく一時間待てば入れます?と食い下がるも、飲料水で薪をくべればと…お兄さん。そうも言ってくれたが、さすがに貴重な水をと気が引けたので、予定より早く下山をすることにした。
ただ予定ではここで2時間くらいのんびりするつもりだったので、とりあえずカレーをいただき、食堂で山の雑誌と星野道夫の写真集をチラ見したりする。
ご主人とお兄さんに挨拶をして、とことこと小屋を出る。すぐテント場が見えるのだが、渓流沿いにあるようで非常に良さそうだった。三代に渡る長い時間により作られた小屋だからか、一棟ごとに整備された区画に見えた。ふつうにキャンプしたくなったなー。

三条の湯から林道終点までは、川に沿って整理された山道を歩く。実質ここで登山は終わりの空気を醸し出す。
林道終点からは、現代を感じる砂利道と舗装をひたすら歩く。(ここからが長かった笑) 途中、3回くらい小さな落石があった。しっかり落石防止の柵はしてあるが気をつけて歩く。
塩沢橋から30分ほど歩くと黒い大きなゲートに当たる。横をすり抜けてさらに30分ほど下ると、青梅街道に出る。登山終了!
青梅街道を左手に登り、バス停 お祭へ。13:58のバスをラフ待ち、家に帰るよ。おつかれ!

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装備・携行品

シャツ アンダーウェア ダウン・化繊綿ウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア
登山靴 バックパック スタッフバック スパッツ・ゲイター ヘッドランプ
タオル 帽子 グローブ 着替え 地図 ノート・筆記用具
腕時計 登山計画書(控え) ナイフ 修理用具 健康保険証 ホイッスル
医療品 熊鈴・ベアスプレー ロールペーパー 行動食 テーピングテープ トレッキングポール
燃料 ライター カップ

この山行で使った山道具

みんなのコメント

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  • 文章がまるで小説のように面白く、夢中になって読んでしまいました。
    これからも頑張ってください。

  • miniさんありがとうございます~!まったく同じコース回られていたんですね。三条の湯、うらやましいです…!

登った山

雲取山

雲取山

2,017m

七ツ石山

七ツ石山

1,757m

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