行程・コース
天候
晴れ
登山口へのアクセス
バス
その他:
アカンダナ駐車場にマイカーを置いてバスにて上高地入り、登山口は徳沢の徳沢園を少し上に上がったところに長塀山と書かれた看板があるのでそこが登山口。
この登山記録の行程
初日、上高地バスターミナル(8:00)・・・徳沢園(10:00)・・・長塀山(15:00)・・・蝶ヶ岳山頂(16:00)・・・蝶ヶ岳ヒュッテ(16:30)・・・2日目、蝶ヶ岳ヒュッテ出発(7:30)・・・蝶槍(8:10)・・・旧蝶ヶ岳山頂(広場)(8:30)・・・横尾(11:30)・・・徳沢園(13:20)・・・明神(14:30)・・・上高地バスターミナル(15:30)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
今回はいつもの友人と蝶が岳に行ってきました。
当初の計画は常念から大天井へ行き、一泊して燕岳から中房温泉へ下山する予定を立てていたのですがバスが取れなかったので友人に車を出してもらいアカンダナから上高地に入り、徳沢から蝶ヶ岳を目指すというコースに変更しました。
ただ、この近辺はどこでもそうなのですが樹林帯が多いのと急登が連続するので熱中症に気をつけて登ってください。
現に我々が通過したあとで熱中症で倒れられた方がいたようです。
幸いなことに蝶ヶ岳の診療所開設を控えてお医者様が登ってこられたようでその方は事なきを得ましたが意識障害まで行ってたようなのでそのままだと遭難確定です。
また、足を攣った方も結構いらっしゃいましたので注意が必要です。
それではコース案内です。
例によって高山で前泊した我々は翌日アカンダナから上高地に入ります。
8時くらいに上高地についたのでそのまま徳沢を目指します。
ちなみに徳沢から長塀山を経由して蝶ヶ岳を目指すルートと横尾から蝶ヶ岳(正確には旧蝶ヶ岳手前に出る)を目指すルートがあります。
よく言われるのが横尾の方が直登なので急登で徳沢の方が登りやすいように誤解されている方がいますが決してそんなことはありません。
どちらかというと徳沢からの方が距離が長いので厳しいかもしれません。
熱中症で倒れられた方もこのルートからです。
この方の名誉のために記載しますが決して無謀な登山客ではなくちゃんとした装備を整え、テント泊を過去に何回も蝶ヶ岳でされている方だそうです。
そんなベテランでも熱中症になるので安直なルート選びは遭難のもとと自戒してください。
適度な休憩を取りながら焦らずに進んでください。
今回はたまたま医療班が通りかかられたのとその方の荷物をほかの登山者にもお願いして分散できたのでその方自身の足で頂上までたどり着けましたが偶然が成せる技です。
ヘタをすれば命に関わるので少しでもおかしいと思ったら迷わず涼しい場所で休憩しましょう。
ちなみにその方が動けるようになるまで医療スタッフの尽力もありましたが1時間ほどかかったそうです。(意識障害まで行っていたので危なかったそうです。)
徳沢園から少し上がった先に長塀山と蝶ヶ岳登山口と書かれた看板があるので従い進みます。
直ぐに急になるので焦らずに取り組みましょう。
樹林帯の中を進むためほとんどといっていいほど風が通りません。
ですので少しでも風が通る場所があれば立ち休憩でもいいので体を冷やしましょう。
高度はあっという間に上がって行きます。
1時間半ほど歩けば広場があります。
ここで約2000mほどですのでここで休憩をたっぷり取るといいでしょう。
次は長塀山まで休憩適所と呼べるような場所はないので人数が多いパーティを組んだ場合はその辺も考えて行動してください。
長塀山までは平地は全くと言っていいほどありません。
そのほとんどが急登と呼んでもいいくらいの道ですのでペース配分は大切です。
長塀山山頂はそこそこ広いので休憩は出来ますが風通しはないので注意してください。
また眺望は全くない樹林帯の中だということも頭に入れておいてください。
季節のせいか今年は例年より気温が高いせいかわかりませんが虫がむちゃくちゃ湧いています。
虫対策は必須です、口を開けたら中に入ってくるくらいの勢いですしたまにブヨというかアブというか刺してくる虫もいて私も数カ所やられました。
意外ですが2000mを境に増えてきて山頂はめちゃくちゃいました。
逆に横尾や上高地ではほとんどいなかったです。
ここでは足が攣った方もいらっしゃってお仲間が蝶ヶ岳ヒュッテに電話してどうすればいいか指示を仰いでおられました。
足が攣ってしまうと筋肉が著しく損傷するので筋肉痛となり歩行が困難になります。
出来れば攣りそうな予兆があった段階で無理をせずその場で休憩しましょう。
芍薬葛根湯は必須アイテムと言えます。
私も長塀山あたりで攣りそうになったので芍薬葛根湯を飲んでしばらく精養しました。
まあ、私の場合はまたもやシャリバテのようで羊羹を食べたら復活しました。
夕食を食べてよく寝たおかげで翌日には治ってましたが筋肉を普段から鍛えてないとそんなに簡単に復活できないので痛めないように注意してください。
(上りより下りの方が筋肉痛には堪えます。)
長塀山までたどり着ければそこから先は多少のアップダウンはありますがかなり道はマシになります。
しばらく進むと右手に妖精の池が現れます。
ここから先はこの季節お花畑となり色々な高山植物を見ることができます。
お花畑を楽しみながら進むと最後の上りが待ち受けています。
とはいえここまで無事に来られた方ならなんということもないほどの斜度なのでゆっくり登りましょう。
途中からは穂高連峰がよく見えますしこの季節はシャクナゲが咲いていてとてもいい道です。
上りきった先が蝶ヶ岳最高峰(新頂上)となりますが三角点は旧山頂にあるため木製の標高看板があるのみです。
景色を楽しんだら蝶ヶ岳ヒュッテに宿泊の手続きをしに行きます。
ただ、この季節は御多分に漏れず過密になるのでそれなりの覚悟は必要です。
この日もいっぱいでしたがそれでも涸沢のように寝返りも打てないというほどではないのでまだましと言えます。
夕焼けはガスが掛かってあまり楽しめなかったので星空を楽しみます。
気温が高いせいもあってなかなかガスが晴れませんでしたがそれでも夜の10時くらいは満天の星空でカメラを持った方々がたくさん夜景を撮っておられました。
たまたまタバコを喫煙場所で吸っていると火をかしてほしいとおっしゃった方と親しくなり色々お話しましたがこの方も山が大好きな方でとても有意義な時間を過ごせました。
その節はたくさんお話できて嬉しかったです。ありがとうございました。
2日目
朝食は並んだもの順というルールだったので最後に食べることにした我々は朝日が昇るのを待ち受けながら写真を撮りまくります。
朝ごはんを食べたら景色を楽しみながらコーヒを飲んでゆったりとした時間を楽しみます。
この日の行動予定は下山して上高地まで戻るだけなので朝の清々しい時間を有効活用するためまずは旧蝶ヶ岳山頂に向かいます。
途中の登山道で一心不乱に写真を撮っておられる方を見つけたので視線の先を見てみると雷鳥の親子が仲良く朝ごはんを食べている最中でした。
驚かさないようにそっと写真を撮ってそっとその場を離れます。
あともう少しで山頂というところで前を歩いていた山ガールが私の方を嬉しそうに振り返り「雷鳥がいます~可愛い~」と言うので近寄ってみるとここにもたくさんヒナがよちよち歩きをしていました。
可愛い雷鳥に癒されたら三角点を拝見して一旦先の蝶槍を目指します。
蝶槍はあまり広くないので景色を楽しんで写真を撮ったら引き返し旧蝶ヶ岳山頂まで戻ります。
ここは大きな広場になっているので思い思いの場所で皆さん憩っておられました。
我々もここで一時間ほど景色を眺めていました。
いいお天気のおかげで帰るのが嫌になるほどの雄大な景色に心が癒されます。
ようやく重い腰をあげて下山開始します。
まずは横尾への分岐まで戻り横尾に向けて下山していきます。
直ぐに樹林帯となりもうここからはひたすら下るだけとなっていきますがこちらの道も決して平坦ではなく急な下りとなるので足元には注意が必要です。
また前日に足が攣った方は特に注意しないと筋肉が痛みます。
このルートも風通しが良くないので風が通るところを見つけたら迷わず立ち休憩でもいいのでゆっくり体を冷やしましょう。
出来れば吹き出ていた汗が引くほど休憩が出来ればベストですがそうもいかない場合はそれ以上体温が上昇しないようにゆっくり下ってください。
しばらく進むとなんちゃって槍見台と呼ばれる休憩適所がありますのでここでしっかりと休憩を取りましょう。
ベンチも数脚用意されているので大人数でもなんとかなるのと何が一番といってもここは風通しがかなりいいです。
ここで十分にクールダウンが出来たら下りを開始しましょう。
しばらく進めば本当の槍見台がありますがここはベンチが一脚しかないのと風通しもさほどではないのと槍も先ほどのなんちゃっての方がよく見えます。
ここでご年配の方が放心されたように休憩しておられましたが下山ならいいのですがこれから登るのであれば少し心配です。
ここからは約20分もあれば横尾につきます。
横尾でちょうどお昼前だったのでカレーを食べました。
これはあくまでも私個人の見解ですがこのあたりのカレーを一通り食べたものとしての意見としては徳沢園のカレーが一番好きです。
横尾でクールダウンしたら徳沢を目指します。
このあたりから疲れが出てくる頃だと思いますので目標を決めるといいでしょう。
私の場合、横尾についたらカレーを食べて徳沢に着いたらソフトクリームを食べて明神についたらりんごジュースを飲むというものです。(残念ながらりんごジュースは無かったです。)
順調に上高地まで帰ってきましたがかっぱ橋のあたりで行列ができていたので確認すると沢渡方面行きのバス待ちの行列でした。
これはヤバイと進んでいくとちょうどバスターミナルへの分岐ぐらいからアカンダナへのバス待ちの行列に出くわしたので並びます。
約一時間ほど待ってようやくバスに乗れた我々はそのまま平湯のいつもの定宿に向かい、温泉に体を癒され食事とビールで心を癒されその日を締めくくりました。
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装備・携行品
シャツ | アンダーウェア | ロングパンツ | 靴下 | レインウェア | 登山靴 |
バックパック | スタッフバック | 水筒・テルモス | ヘッドランプ | 予備電池 | タオル |
帽子 | 地図 | コンパス | ノート・筆記用具 | 登山計画書(控え) | ナイフ |
ツエルト | 健康保険証 | ホイッスル | 医療品 | ロールペーパー | 携帯トイレ |
非常食 | 行動食 | GPS機器 |
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