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宝剣岳、三沢岳

宝剣岳、三沢岳、木曽駒ケ岳、中岳、伊那前岳( 中央アルプス)

パーティ: 1人 (キタ さん )

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行程・コース

天候

晴れ

登山口へのアクセス

バス
その他: 名古屋から名鉄バス、駒ヶ根からロープウエイ

この登山記録の行程

千畳敷駅13:20…乗越浄土13:57…宝剣山荘14:00、14:10…乗越浄土14:12…伊那前岳九合目ピーク14:20…伊那前岳14:33、14:35…伊那前岳九合目ピーク14:47…乗越浄土14:53…
中岳15:09…木曽駒ヶ岳頂上山荘15:24…木曽駒ヶ岳15:41、15:48…木曽駒ヶ岳頂上山荘15:56…宝剣山荘16:14

宝剣山荘5:42…宝剣岳6:08…三ノ沢分岐6:34…三ノ沢岳8:21、8:25…三ノ沢分岐10:13…サギダルの頭10:18…極楽平10:25、10:40…千畳敷駅11:06

コース

総距離
約10.6km
累積標高差
上り約1,126m
下り約1,122m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

先週の薬師岳縦走の後遺症か、足の手術の傷跡が痛むし、小指の腫れがあったので、今週は少し穏やかな山に変更。ロープウエイで標高を稼いで高山を楽しむ。目指すは宝剣岳と三ノ沢岳。千畳敷から木曽駒ケ岳は2回登っているが季節は春と冬。いずれも積雪期で宝剣岳は断念している。三ノ沢岳は稜線から外れているが、目を引く大きな山だ。見たら誰もが登りたくなる山。しかし、稜線から大きく下降して登り返す必要がある。さらに、山頂の先に登山道がないためピストンして戻ってこざるを得ない。そのために登る人が少なく千畳敷カールやその上の乗越浄土に比べて静かな山旅ができるとされている。この二座を登る計画を以前から温めており、いよいよ実行する番が回ってきた。

早朝にJRに乗って名古屋まで出て高速バスに乗り換えて駒ヶ根へ。バスを乗り継いでロープウエイで千畳敷。時刻は13時を回っている。今日は宝剣山荘泊りなので、時間の許す限り、歩き回ることにする。千畳敷は観光客やハイカー、登山者が入り混じっている。登っているとほかの山域と客層が違うことを実感する。歩き方、休憩の仕方、登山道の譲り方。致し方ないが、危ないのは困る。道を譲ってくれるのだが谷側で立っておられる。そこに上から、明らかにバランスの悪いエセトレランランナーが走り下りてくる。道を譲るときは山側で、立ち止まるときは他の通行人の邪魔にならないように、こんな混んでいる道で走らないこと。何ともやるせない気持ちでいっぱいになる。観光地なので仕方ないと諦めつつ、登るが案外、大渋滞に巻き込まれないで40分で乗越浄土に着いた。
宿泊の手続きをして、夕食時間17時を確認して、そのまま、外へ出る。まずはヤマッパーyukaさんお勧めの伊那前岳へ。確かに登る人は少なく、千畳敷や宝剣岳を見慣れない角度から見られる。戻っても時間があるので、中岳を経由して木曽駒ケ岳へ。ここは家内が会社のグループで登った山。手を合わせる。お浄土か天国か知らないが元気でやってますかねえ。帰りは、これもyukaさんお勧めの巻道で。標識に悪路と書かれているが、最初は普通。途中で宝剣岳への予行演習程度の岩稜帯。難なく通過して山荘に入った。指定された場所は運悪く最悪。二段ベッドの上で、しかも、屋根側。天井まで50cmくらいなので、上体を起こすことはできず、腹ばいになって滑りこむように寝る。頭のすぐ上に屋根とそれを支える金具。
夕食は、配膳を待たずにテーブルに座ろうとする客が多数。これでは小屋の方も大変だ。こんな客層もロープウエイの影響か。ただ、ほかの山域の山小屋がどんどん新しく清潔になっていくなかで、古めかしいのは国立公園の規制の中にあるためか。いろいろと考えてしまった。日の入りは19時少し前。御嶽山に沈む夕日が印象的だった。そのうちに御嶽山にもお詣りしたいな。
翌朝の日の出は5時前。丁度、朝食の時間。その前に伊那前岳近くまで出向いた。南アルプスがきれいに見える。日の出とともに朝食。今日も良い天気。暑くなりそうなので、できるだけ早く出発したい。5:40分に出発。目の前にある宝剣岳へ。岩場ではあるが太くて新しい鎖がガッチリ効いているので安心だ。一部登路が崩れているが横にペンキで新しルートが示してある。ペンキに従えば安心だ。落ちればアウトだが、高度感はあまり感じない。あっという間に頂上。あっけなかった。さて、その先は・・・目の前からルートが消えているが、進んでいけば急降下。でも、ここも鎖やステップ効いていて危なくはない。八峰キレットか不帰の嶮程度の感じか。短いので集中すれば問題ない。宝剣岳の岩場が終了するころ、宝剣岳頂上付近で韓国語の大きな声。昨夜、同じ山荘に泊まっていた韓国人のグループだ。パワフルの声で仲間に指示しているみたいだ。あれだけの声でアドバイスしていれば怖さも半減するかもしれない。それにしてもヘルメット持参の人が圧倒的に少ない。1割あるかどうか。短いけどヘルメットは要るでしょう。
さて、三ノ沢岳を目指して斜面を下る。片道2時間と考えると空身での往復は危険。万が一を考えて全装備をもっていく。トレーニングにもなるしね。最初は膝下までのハイマツの下りだが、徐々に腰以上の丈になってくる。昨日、木曽駒付近から俯瞰すると、大きく3つのコルがあり、最初は浅く、3つ目が最も低い。それを頭に入れて下る。7時過ぎだというのに、背後から照りつける太陽の日差しが強く、暑い。稜線の南側からは全く風がない。山頂までのルートは、先週登ったスゴ乗越から薬師岳手前の間山への登りに似ている。暑さまでそっくりだ。自分より先に登る人は見えていなかったが、よく見ると3名ほど先行していることがわかった。先行者がいて少し安心した。1つ目のコルを越えるとルートはまともに稜線をトレースするようになり、上り下りの繰り返し。結構疲れるとともに、さらに暑くなるであろう帰りの登りが思いやられる。3つ目のコルからは山頂目指してひたすら上る。今回の登山ではトレッキングポールは持参しているが使っていない。先週の登山で、トレッキングポールに頼りすぎて、体重を載せるバランスが悪くなっており、足で登る基本がおろそかになっていると思えた。そこで、原点に返り、多少スピードは出なくなるが、ポールなして登る。ポール無しの方が足の置き方や体重のかけ方に、より注意するようになって好ましい。登りの途中で立派なケルンがある。山岳会で亡くなられた方3名の慰霊碑のようだ。ここを越えて目の前のピークを回り込んでもう少し奥にある露岩の点在するお花畑を登ると山頂に着いた。先行者は3人なので、今日の4番目の登頂ようだ。この先はハイマツが茂っており、引き返す以外に選択肢はない。御嶽山が見えるが徐々に霞んできている。登ってきたルートを引き返すが、意外に登ってくる人が多い。ツアーの団体も、先ほどのケルンで休んでいた。合計30-40名の方と出くわした。人気の少ない静かな山旅と思っていたが、結構人気のある山と思いなおした。行きには、帰りの登り返しがきついだろうな、と思っていたが、予想よりはきつくなかった。しかし、稜線手前の最後の登りだけは、厳しく、暑さもあってなかなかたどり着かなかった。極楽平まで稜線を歩き、千畳敷に降りたが、土曜なのでロープウエイはすでに9分間隔のフル回転。混むと整理券が出て、2,3時間待ちになるらしい。混み方は職員さんも予想困難らしく、天気が悪くなると一気に混雑するそうだ。予定より早めにおり、ちょうど出る直前のバスに乗り込めた。

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装備・携行品

シャツ アンダーウェア ダウン・化繊綿ウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア
登山靴 バックパック スタッフバック スパッツ・ゲイター 水筒・テルモス ヘッドランプ
タオル 帽子 グローブ サングラス 着替え
地図 コンパス ノート・筆記用具 腕時計 カメラ 登山計画書(控え)
ナイフ 修理用具 ツエルト 健康保険証 ホイッスル 医療品
虫除け 熊鈴・ベアスプレー ロールペーパー 非常食 行動食 テーピングテープ
トレッキングポール GPS機器

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登った山

木曽駒ヶ岳

木曽駒ヶ岳

2,956m

宝剣岳

宝剣岳

2,931m

三ノ沢岳

三ノ沢岳

2,847m

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