行程・コース
天候
【1日目】 濃霧のち雨 【2日目】 雨のち晴れ 【3日目】 晴れ
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
自宅(藤沢)9日2100---白馬八方第2駐車場0300
交通費削減のため一般道を使用。
お盆休み前だったので、駐車場は余裕があった。
この登山記録の行程
【1日目】
八方池山荘(07:15)・・・第三ケルン(08:10)[休憩 5分]・・・丸山(09:20)[休憩 15分]・・・唐松岳頂上山荘(10:15)[休憩 10分]・・・最低鞍部・・・五竜山荘(12:40)
【2日目】
五竜山荘(05:40)・・・五竜岳(06:35)[休憩 10分]・・・口ノ沢のコル(08:50)・・・八峰キレット(10:00)[休憩 10分]・・・北峰分岐・・・鹿島槍ヶ岳北峰(12:15)[休憩 10分]・・・北峰分岐・・・南峰(13:00)[休憩 40分]・・・布引岳(14:20)[休憩 10分]・・・冷池山荘(15:20)[休憩 10分]・・・赤岩尾根分岐(冷乗越)(15:40)・・・爺ヶ岳南峰(17:15)・・・種池山荘(17:40)
【3日目】
種池山荘(05:30)・・・柏原新道登山口(07:35)・・・扇沢(07:45)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
【1日目】
お盆休みに入る前だったので、八方口第2駐車場は空いていた。2時間ほど仮眠をとり、ゴンドラ乗り場へ。ザックの重量が15kg以上だと荷物料金(440円だったかな?)がかかる。ここでも並ぶことなく、スムーズに乗車。残り2本のリフトを乗り継いで、八方池山荘に到着した。ここまであまり人がいなかったが、山荘前は登山客でにぎわっていた。
テント拍装備なのと白馬三山方面の展望が期待できない(濃霧のため)ので、傾斜の緩い木道コースを選んだ。昨年、白馬大雪渓でハイペースとなり後半バテた経験を生かし、ゆっくりと歩く。それでも八方池まではコースタイムで到着した。
八方池は素通りしようと思ったが、池畔まで降りる。霧のかかった八方池も、またおつなものだ。小休憩をし登って行く。扇雪渓の冷風に足を止めてしまう誘惑に負けず、丸山ケルンまでがんばる。このあたり土の急斜面で滑りやすい箇所がある。しかし、今回は霧のため、ほどよく土が湿っているのか、難なく登ることができた。
丸山ケルンより先、迂回コースはまだ工事中。稜線通しをあるく。まだ下山者がいないので、スムーズに登ることができたが、海の日の3連休では、ここのすれ違いに時間がかかった(人が多かったため)。今回は、「13時以降は降り優先」という看板が設置してあった。ここを過ぎると唐松岳頂上山荘まであと少しとなる。
唐松岳頂上山荘の裏手に人だかり。近づいてみるとライチョウのヒナが2~3羽、ひょこひょこ顔を出していた。ここに住み着いているようなので、行かれた際にはチェックを忘れずに(山荘の南端)。1ケ月前に唐松岳には登っているのと、霧のため展望が期待できないので五龍山荘へ向かう。
牛首~大黒岳にかけて、岩稜歩きとなる。痩せ尾根や岩の昇り降りがあるので、慎重に歩を進める。そこを過ぎると五龍山荘までの後半は、ハイマツ帯をひたすら進む。霧がかかっていて展望なしので、少し退屈だった。遠見尾根との合流地点からすぐのところで五龍山荘に到着する。
テントを張って食事をしたら睡魔に襲われ、2時間ほど昼寝をした。夜の星空を期待したが晴れることなく就寝。夜半から雨が降り出し、一時強まることもあった。明日の天候を心配しながら、なかなか寝付けなかった。
【2日目】
4:00起床。朝食を摂って登り始めると、いつも気持ちが悪くなる(吐き気)ので、コーヒーを沸かして飲む。夜中降っていた雨は上がっているようだ。しかし、撤収を開始したとたんに降りだした。急いで片付けたがテントはびしょびしょのまま袋に入れて、ザックへ押し込んだ。小屋の軒先に避難してスタッフに今日の天気の予報を聞く。午後から回復するとのこと。あまりにも天気が崩れるならば、キレット小屋に宿泊するつもりで出発した。
小屋から1時間ほどで五竜岳に着く。途中、今回2回目のライチョウとご対面。山頂からの展望は効かないので、滞在もそこそこにキレット小屋を目指した。五竜岳を降り、G4、G5といわれる岩稜帯を抜け、北尾根の頭に到着した。ここから口ノ沢のコルまで一気に降って行く。口ノ沢のコルでは、ライチョウの家族に会い元気をもらう。そして、キレット小屋までは梯子や鎖場が連続して出てくる。岩登りが好きな人にはたまらないコースだろう。霧の中を歩いていたため、いきなりキレット小屋が現れた。
キレット小屋を出発するころから天気が回復しだした。八峰キレットまでも鎖場や梯子が連続し緊張を強いられる。険しいところを抜け、鹿島槍へと向かう。天候が回復して視界がよくなったからか、この辺りから非対称山稜の様子がよく観察できた。登山道はもちろん富山県側のなだらかなところにつけてある。そして、信州側はすっぱりと切れ落ちている。稜線自体が信州側に倒れてしまうのではないかと思わせるほどだ。鹿島槍北峰分岐にザックをデポし、北峰へ向かう。空身だとこんなにも楽なんだと驚いた。北峰では山頂を独り占め。少し休んでいると一瞬、剣岳が雲の隙間から姿を現した。
デポ地点に戻り、南峰へ向かう。こちらが標高(2889m)からして鹿島槍の本峰であろう。ここで濡れたままザックにしまっていたテントやマット、靴下などを広げ、ゆっくり休みながら乾燥させた。鹿島槍からガレ場の降りでは、2~3度足を滑らせた。注意しよう。布引山からの鹿島槍の姿がとても印象的だった。
冷池山荘テン場は、混雑していて良いところがなかったのと、山小屋から随分と離れている。なでここでのテント泊はやめることにした。赤岩尾根を降って麓に戻ろうかとも考えた。暗くなる前に登山道から出ることができるが、そのあと1時間ほど暗い林道歩きが待っている。さらに大糸線の「やなば駅」までは2時間前後というところか。しかも、電車が動いているかわからない。なので、種池山荘まで頑張って行くことにした。
この時点で15:30。10時間行動しているのでバテている。急ぎたい気持ちを抑えて、ゆっくりと爺ケ岳へと向かった。ガレ場・ハイマツ帯を抜け、爺ケ岳中峰・南峰へと登った。このコースは、ライチョウが多いと登山地図に書いてあるけど、1度も会わなかった。午前中のように霧や雨の時の方が、ライチョウに会う確率が高いのだろうか。爺ケ岳南峰から降って行くと、オレンジ色の屋根をした種池山荘が出迎えてくれた。
テン場へ行ったが、張るスペースがなく小屋泊まりとする。1泊夕食のみで8500円。山の中でしっかりとした食事が食べられるなんて、なんて幸せなんだろう。さらに寒さも感じず布団で寝られるなんて。部屋の消灯は20:15。疲れているはずなのになかなか寝付けなかった。
【3日目】
4:30起床。今日は早めに下山して、ゆっくり食事をしたり、温泉に浸かったりしたい。5:30下山開始。昨夜はしっかりとした食事もとったし、暖かい布団で寝たので体力回復。ペースを上げて歩き出した。途中、2~3か所崩れているところがあるが、樹林帯を降って行く。2時間ほどで扇沢へ到着した。
扇沢7:55発のバスで信濃大町へ8:30ごろ到着。白馬行きの電車が10:30までないので、大町山岳博物館で時間をつぶす。駅へ戻り停まっていた電車に乗ったが、なかなか出発しない。おかしいと思っていたら松本行きの電車だった。今さっき別のホームから白馬方面行きの電車は出発してしまったらしい。しかたがないので、30分後の特急あずさ(特急券750円プラス)で白馬へ向かった。駅前では白馬館に寄り、写真を1枚。歩いて八方口第2駐車場まで戻った。帰りは、大町温泉「薬師の湯」で一浴した。
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