登山記録詳細

無雪期登山
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雲取山ラウンド 【雨天 日没 道迷い】 雲取山、七ツ石山、飛竜山 他(関東)
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社団法人ランナー 龍(たつ) さん

この登山記録の行程

鴨沢(07:30)・・・小袖乗越(08:05)・・・堂所(09:08)・・・七ツ石小屋(09:51)[休憩 10分]・・・七ツ石山(10:19)・・・ブナ坂(10:33)・・・雲取奥多摩小屋(10:52)[休憩 5分]・・・小雲取山(11:06)・・・雲取山(11:38)[休憩 10分]・・・雲取山荘(11:56)[休憩 20分]・・・雲取山(12:37)・・・三条ダルミ(13:00)・・・狼平(13:20)・・・北天のタル(14:21)・・・飛龍権現(14:28)・・・飛龍山(大洞山)(14:43)[休憩 5分]・・・飛龍権現(14:53)・・・前飛龍(15:00)・・・サオラ峠(16:24)・・・丹波天平(16:56)・・・親川(18:14)

総距離 約29.5km 累積標高差 上り:約3,137m
下り:約3,117m
コースタイム 標準:14時間20分
自己:9時間54分
コースタイム倍率 0.69
寝坊した上に、雨天、日没、道迷いと、やってはいけない三重奏をやってしまった登山だが、そこはみんな大好き雲取山。多くの方がこれからも登るだろうし、私と同じコース計画を立てる方もいらっしゃると思うので、そのような方には参考にしていただきたい。(悪い意味でも) 

雨天と日没登山は長距離縦走に慣れるためトレーニングとして敢えてこのような状況で登ることがあることを先にご説明しておきます。
   
今回は、台風の直撃ではないものの予め終日雨の予報。しかし、夕方曇っていく動きであったため、早めに止んだらいいなと思い登山口へ向かったが、結局完全に予報通りの結果であった。


登山口の小袖乗越で登山届を出したのは8:05
予定より2時間も寝坊したので、標準タイムで今日のコースをまわると23時を過ぎる見込みだ。常識的には1泊2日のルートであろう。
とりあえず、休憩を最小限にすることと、安全なところを走ることで効率よく行動し、18:30下山を目標として再設定し、登山開始とした。

朝10時ごろまでに、2組のトレイルランナーとハイカーにすれ違ったのを最後に、登山者と出会うことは皆無だった。雨とはいえ、寂しすぎる。
朝6時半に登り始めたトレイルランナーの方はメインルートである登り尾根で大きな熊に遭遇し、フォッフォ、と威嚇したあと、登ていったとのことだった。これはもし私が寝坊していなければ私が遭遇していたかもしれない・・これって怪我の功名!?

11時過ぎに雲取山山頂にたどり着き、順調な動きが出来た上に、体調も良い。常識的にならそのままピストンすれば昼過ぎには下山できたのだが、昼食を食べながら進むか下山するかは本当に悩みに悩んだ。自分の体調からして調子が良く、18時半に下山できる自信が本物かどうか試したくなり進むことに。勿論、エスケープルートもいくつか考えた上だ。

問題はここからだった。
雲取山から山梨県側に伸びる奥秩父主脈縦走路だが、さぞかし雄大な尾根かと思いきや、笹薮が生い茂り、足幅分くらいしかないトラバース道が長く続き、しかも谷側に崩れ落ちていたりする箇所ありで慎重に進まざるを得なく、それでも何度か足を引っかけて転倒してしまう。破線ルートではと本気で思う。飛竜山までは複雑な分岐はなく迷う可能性は少ないが滑落注意区間だった。飛竜山から先、前飛竜、熊倉山までは相変わらず細い尾根でアップダウンしたり、トラバースしたり、岩場あったりと展望は少ないがエキサイティングではある。サオラ峠から丹波天平あたりはブナの森が茂り、とても尾根とは思えない気持ちの良い森林浴が楽しめる。しかし残念ながら、このあたりから踏み跡も薄くなり、目印テープも見当たらなくなる。好きなように進んでくださいと言わんばかり自由に進めてしまう。よって、地図とコンパスでこまめに確認し、先の景色の変化を見ながら進む必要がある。自分が進んだところは足元が踏まれていなく確実に登山道を外れているなと感じるのにそう時間はかからなかった。丹波山村への分岐目印となるアンテナが100メートル近く離れていたところを進んでいたので、同じように本来の登山道からそれだけ外れてしまっていたのだ。方角は合っており、時刻は16:50。18時台の下山が見えてきたのでエスケープせず勇気をもって進む。それにしてもすげぇ熊が出そうな道。熊鈴をマラカスを演奏するかの如く鳴らして滑稽に進む。

やがて、マニアが喜びそうな廃墟が見えてくる。地図の情報通りだ。あまりにそのまま残っている家宅に驚きながら(崩壊している家もある)登山道の確認がおろそかになったか、完全に道が消えていて、我に返った時すでに遅し、傾斜45度くらいある斜面に自分がいるのである。進むも戻るも滑り落ちる状況。なら進むしかないと判断。この判断は間違っており、分かるところまで戻るべきだった。廃墟の呪いにやられたと言い訳をしたいくらいだ。もう登山というよりクライミングのような体制で、木から木へ飛び移り、つかめるものはつかみ、最悪は土深く手を突っ込み体を支えた。一度、頭を冷静に整えることにした。もう日没だ。暗くてこの状況で下山できるか、ビバークするか、実は山小屋で食べものが無かったので、軽いお弁当と行動食のミックスナッツとドライフルーツは全て食べてしまったし、非常食用のグミは食べてしまった。残るは水250mm、麦茶250mm、飴玉3個、レース用のジェル1個を残すのみだった。サバイバルシートと乾いたタオルはあるが、バーナーは無い。・・・う~ん。朝まで持ちこたえる必要最低限度のギリギリラインだな、と思わず笑い、もう一度気持ちを強く持って進むことに。冷静に足元をみると、とにかく色々なものが落ちている。プラスチックの欠片のようなゴミのようなものからビニール、空き缶、レインカバー付きの地図?本?など。これは私と同じようにここで苦戦した人たちが物を落とした形跡かもしれない。注意しないとここに辿り着いてしまうというわけか。一度なだらかなところまで滑り落ちもう一度地図を広げ、現在位置の予測と進むべき方角をチェック。方角は合っている自信があった。現在位置は2か所ほど予測を立てて考えた。目の前には尾根が2つあり、南側正面に見て右の尾根が正解で左の尾根は沢の方へ下ってしまうのではと予測を立てて左を避けて進もうとしたところ、その左側に登山道らしき道を発見!うわ、あっちだったか。とホッとして登山道に復帰した。ここでヘッドランプをつけ15分程度歩いたところで舗装路に出て無事下山となった。間違えてしまった廃墟付近は尾根沿いに進むのではなく、巻き道をトラバースする必要があったのだと思っている。地図上にもそんなような表記になっているし、?マークも付いている(苦笑い)


以下の写真も参考にしてみてください。

https://mountain8.info ブログの方もよろしくお願いします。

登山中の画像
  • 雨ですが、登山届を出して元気よく登りましょう!
  • みんな大好き!?雲取山!
  • しっかりした登山道じゃん!
  • 今日の野生動物 モグラかネズミの死骸
  • 雨、霧で展望ゼロ
  • ここまで1時間かかった方は山頂まで5時間かかります!?そんな時間かけてられませーん!
  • 相変わらずはっきりとした登山道で登りやすい
  • けど、分岐もあった・・
  • お、山小屋か
  • 感じの良い山小屋です。今度遊びに行きたい。水も補給。
  • 七ツ石小屋でした
  • さあ、まだ先は長い
  • 先ずは七ツ石山だっ
  • 頂上が近い予感
  • やっぱり
  • 七ツ石山到着!
  • ここから稜線沿い
  • 晴れてたら気持ちいいだろうなあ
  • ヘリポートあり。ここらへん一帯は防火帯です
  • 奥多摩小屋。2019年閉鎖するらしいですよ
  • 雲取山最後のザレ場の急登!
  • 雲取山避難小屋が見えた!
  • おお!綺麗じゃないですか!今度泊まりに来たい
  • 東京都最高峰、雲取山です。疲れることなく到達
  • さあ雲取山荘で飯だ!走って急ぐ
  • この看板見て走るのやめる
  • ・・こりゃ滑るよね
  • この辺から埼玉県に。このまま秩父の三峰口まで行って秩父鉄道で帰るのもロマンがあるなあ
  • 建物がみえてきた
  • おお!でかい!・・しかし食事も食べ物も無く、何か買っても小屋内で休むことはダメです外ならいいですよとそっけなく言われる・・・
  • 昼食タイム!ゆで卵とおにぎり さあ気合い入れるぞー!!
  • ・・・問題はここから
  • 藪漕ぎ・・転倒注意!
  • 落ちたら大怪我
  • 飛竜山着いたー!これで今日登りたかった3つの山制覇!あとは下山に集中!
  • ときには草木に潜りながらすすむ
  • ・・これは1UPキノコかな?いや、毒キノコかな
  • 広くて気持ちいいのですが、進むべき道が徐々に分からなくなり精神衛生上辛い状況に
  • こっから先が分かりにくい!
  • バリエーション豊かな景色が楽しめるルートなんだが・・
  • ずいぶん綺麗なまま残った廃墟だな・・人住んでないだろうな・・・
  • 道を見失い、斜面で格闘・・そして日没(泣)
  • やっと下山(泣)でも18時過ぎに下山できた!
  • でも車に戻れたのは19時
  • 半泣き状態・・道迷い対策として逆ルートにした方が良かったかな 行かれる方はご用心ください
この山行での装備
Tシャツ・アンダーウェア、パンツ、靴下、雨具・レインウェア、登山靴・トレッキングシューズ、ザック、防水スタッフバック、スパッツ、ゲイター、水筒・テルモス、ヘッドライト(+予備電池)、タオル、防寒着、帽子、グローブ、手袋、軍手、サングラス、着替え、地図(地形図・ルート図)、コンパス、腕時計、カメラ、登山計画書(控え)、健康保険証、ホイッスル、ファーストエイド・医療品、虫除け・防虫薬品類、熊鈴・熊除けスプレー、ロールペーパー、非常食、行動食、テーピングテープ、カトラリー・武器
この山行で使った山道具
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