行程・コース
この登山記録の行程
名郷バス停(08:17)・・・大場戸橋・・・鳥首峠登山口(08:51)・・・鳥首峠(09:40)[休憩 5分]・・・滝入ノ頭(10:21)[休憩 4分]・・・橋小屋ノ頭(10:56)[休憩 8分]・・・蕨山展望台(11:32)[休憩 8分]・・・藤棚山(11:58)[休憩 6分]・・・大ヨケの頭(12:36)・・・金比羅神社跡(13:21)・・・さわらびの湯バス停(13:50)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
今年もアカヤシオに一目会いたいと思い、蕨山へ。蕨山ではまだ蕾でしたが、金刀比羅尾根で今シーズン最初のアカヤシオに出会えました。
今年もアカヤシオのシーズンがやってきました。さてどこに登ろうか候補に上がったのは、栃木県の仙人ヶ岳(標高663m)、田沼アルプス(金原山から三床山 標高427m)、あるいは奥武蔵の蕨山(1044m)か・・・。田沼アルプスと佐野ラーメンの組み合わせも魅力的だったのですが、いかんせん遠い。急に暖かくなってきたので、少し早いかなと思いつつも蕨山を登りました。
金刀比羅尾根の「大ヨケの頭」前後標高770から720m付近で数十株のアカヤシオが見頃を迎えていました。株によってはまだ蕾も残っていましたので、まだしばらく見頃が続くかと思います。一方、ツツジが多いとされる滝入りの頭付近(標高1070m)では、ツツジの花は全く見当たらず。蕾も確認できませんでした。また、標高1044mの蕨山山頂のアカヤシオは、蕾は膨らんでいましたがまだ開花しておらず、楽しめるのは来週以降という感じ。今年は裏年かと思っていたのですが、アカヤシオや1〜2分咲き程度だったトウゴクミツバツツジの花付きを見る限り、今年も悪くなさそうです。昨年は同じ時期に小持山(1273m)でアカヤシオが三分咲き程度だったので、今年は花の時期が昨年いくらべて全般に遅いのでしょう。
今回は、東京都郊外に転居して初めての奥武蔵。都心に住んでいた時は、各方面へ放射状に伸びる電車を使えたのですが、流域(路線)の異なる山域へは、直線距離は近くても公共交通機関での移動は大変。Googleにいろいろ相談して、小田急線、南武線、武蔵野線、西武線を乗り継いでのアプローチとなりました。乗車のタイミングによるのか、帰りは八高線と横浜線を乗り継ぎ、男の子的には初めて乗る路線もあってちょっと興奮。
蕨山登山は、名郷から直接登るのが一般的なのでしょうが、今回は有間山稜上にもツツジの群生地があるらしいので、偵察も兼ねて鳥首峠から「橋立小屋の頭」までを加え、蕨山からは金刀比羅尾根をさわらびの湯まで下るコースとしました。鳥首峠には、名郷から林道を通り、白岩集落跡を経由して、つづら折れの急登を詰めます。鳥首峠はカタクリが多いところでしたが、葉っぱが一枚のものばかりで、二枚目を出して蕾を持った株を一つ見かけただけでまだ咲いていませんでした。
鳥首峠までは他にもハイカーがいたのですが、有間山稜に入ると誰も歩いていません。たくさんあるはずのツツジも、花はまったく咲いておらず。春を告げるのは暖かい日差しと、馬酔木の花、そして鳥のさえずりばかり。ただ、有間山稜のこの区間は西側が伐採され、蕎麦粒山や三ツドッケなど長沢背稜の山々の展望が大きく広がっています。3月の丹沢を登った時には、水をあまり飲みませんでしたが、暖かかったこの日はしょっちゅう水を口にしました。こんなところにも季節が巡ったことを感じます。
蕨山は、大勢の登山者が集まっていて大賑わい。残念なことに山頂のアカヤシオはまだ蕾で、開花はもう少し先のようでした。ランチも山頂を予定していたのですが、大きなグループの喧騒に耐えきれず、追い立てられるように金刀比羅尾根を下ります。藤棚山の気持ちの良いベンチで簡単なランチにしますが、しばらくすると後ろから楽しげな大声が近づいてきます。こうなると、静かに花と向き合うのも難しくなってしまうので、追いつかれないように先を急ぎます。まあ、仲間と大勢で登山する楽しみはわかるし、立場が変われば自分も騒ぐでしょうしねえ。「集団は力だな」と改めて思った次第。
途中、ピンク色のテープに「あ!咲いている!」と早合点しながら標高を下げていき、そろそろ「大ヨケの頭」にさしかかろうかというところで、今シーズン初のアカヤシオの花に出会いました。あとは「大ヨケの頭」の前後、標高770〜720mあたりに数十株のアカヤシオがたくさん咲いていて大満足。まだ蕾もありましたから、今しばらく見頃が続くと思われます。
岩がちのザレや急傾斜、痩せ尾根の箇所もありますが、全般によく整備されたコースでした。コース定数31、主観的なグレーディングA
(後記)
記録を見ていて思うのですが、ヤマケイオンラインの奥武蔵のコースタイムは、他の山域に比べて甘めに設定されているのでしょうか?この山域を歩いた時だけ、自分のコースタイム比が0.7を割り込みます。それとも相性がいいのかしら?
フォトギャラリー:66枚
飯能駅からラッピングバスで名郷へ
沢沿いの舗装路を鳥首峠登山口まで
アブラチャンとダンコウバイを判別できない私
白岩集落の生活の跡でしょうか そういえば軽くて丈夫なプラスチックがなかった頃は・・・としばし考えてしまいました。プラスチックは便利で生活を一変させたけど、真面目考えないとね
集落跡にはミツマタも咲いていました
白岩集落の跡 1980年代以降無人だそうです
つづら折れの急登を鳥首峠へ
鳥首峠から有間山稜を南に進む
鳥首峠にはカタクリがたくさん見られたが、葉っぱが一枚のものばかりで、咲いていない
送電鉄塔の足元から伊豆ヶ岳方向の展望
わずかに葉を二枚出していたカタクリ。咲くのはもう少し先か
西側は伐採され長沢背稜などの展望が大きく広がる。左の綺麗な円錐が蕎麦粒山、仙元尾根の突き当たりが仙元峠、中央の突起が三ツドッケ(天目山)。
仙元尾根はいつか歩いてみたい
ツツジが多いと言われるだけあって、岩がちの切り立った稜線
鳥首峠ー橋小屋ノ頭間の稜線はツツジが多いところとされているが、花は全く見当たらず。たくさん咲いていたのはアセビ
振り返ると、大持山
春を思わせるものは、暖かな日差し、馬酔木の花、それに鳥のさえずりばかり。有間山稜では誰にも会わなかった
橋小屋ノ頭(1163m)有間山とされている
奥武蔵の山は、どこもピーク前後は傾斜がきつい印象
伸びやかなカラマツと雑木の林
蕨山の「本当のピーク」を主張する標柱 その1
少し離れたところで、こちらも負けじと主張
で、およそ300mほど離れて蕨山の山頂標柱
山頂は、人でいっぱい
蕨山山頂から、大持山が頭を覗かせている
春の山に蝶。のどかにも感じますが、鳥との熾烈な駆け引きを見てしまうと、それもまた人間様の勝手な思い込みなのかな。調和というよりは、せめぎ合いなのかなとは、最近とみに思うことです。
蕨山山頂のアカヤシオは、まだ開花していませんでした。あとどれくらいで開花するのかわかりませんが、いずれにせよ最盛期はまだ先です
金刀比羅尾根に急斜面を下っていきます
なぜか木にかけてあった仏像の写真
一瞬、「あ!アカヤシオが咲いている!」と思っちゃいました
ベンチもある藤棚山 蕨山の喧騒を避けてここで簡単なランチ。が、背後から迫る賑やかな一団に追われるように先を急ぎます
焼き菓子のようなキノコ
淡い芽吹きも
馬酔木はコースを通じてたくさん咲いていました。
標高800mあたりまで下ってくると、芽吹きも
大ヨケの頭の手前、標高770m付近でついに開花しているアカヤシオに出会いました!
今年も会えたね〜
これはかなり色が濃い個体ですね
アカヤシオは岩場を好むようで、花に見惚れても足元には注意です
馬酔木とアカヤシオの花
大ヨケの頭
大ヨケの頭から先もアカヤシオが続きます
まだ蕾もありましたから、見頃はもうしばらく続くと思います
林道と交差して、アカヤシオとの逢瀬(笑)もおしまい
こちらはミツバツツジ。まだ1分咲き程度です
金刀比羅神社奥宮跡で咲いていた椿
さわらびの湯に下っていきます
今回も楽しく登山を終えることができました
名栗川の堤には満開の桜、ツツジにキブシでしょうか、様々な花が咲いていました
さわらびの湯で汗を流してから帰ります。まだ早い時間だったので、比較的空いていました。露天風呂から満開の桜を楽しみました
十月桜も咲いていました




