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越後駒ヶ岳 枝折峠ピストン 上信越名峰巡りワンデイハイクその①

越後駒ヶ岳(魚沼駒ヶ岳)( 上信越)

パーティ: 1人 (明日から本気出す! さん )

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行程・コース

天候

快晴のち山頂部のみ霧

利用した登山口

枝折峠  

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 枝折峠(しおりとうげ)駐車場。30台利用可能な無料駐車場を利用。駐車場内にトイレあり。

この登山記録の行程

枝折峠(05:47)…明神峠(06:10)[休憩 3分]…道行山(06:50)[休憩 5分]…小倉山(07:23)[休憩 8分]…百草ノ池(08:00)[休憩 5分]…前駒(08:28)[休憩 26分]…駒ノ小屋(09:11)[休憩 10分]…越後駒ヶ岳(09:35)[休憩 40分]…駒ノ小屋(10:23)[休憩 12分]…前駒(10:49)[休憩 10分]…百草ノ池(11:13)…小倉山(11:36)[休憩 5分]…道行山(12:08)…明神峠(12:47)…枝折峠(13:06)

コース

総距離
約14.2km
累積標高差
上り約1,348m
下り約1,348m
コースタイム
標準11時間5
自己5時間15
倍率0.47

高低図

標準タイム比較グラフ

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

ついに梅雨明けしました!今年の梅雨は長かったですね…--;
早速天気と睨めっこしながら比較的晴れてそうな新潟側にポイントを当て、越後駒ヶ岳と平ヶ岳をそれぞれワンデイハイクしてきました!

越後駒ヶ岳は当初、駒の小屋で宿泊予定でしたが、あまりにも早く着きすぎてしまったので、結局宿泊装備持ったまま日帰りで下山しちゃいました^^;
枝折峠の駐車場で車中泊して早朝からスタートしました。運よく名所の滝雲が見え、天気も良く晴れて景色の良い越後の名峰を堪能できました!

今回登ってきた越後駒ヶ岳と平ヶ岳(クラシックコース)はそこそこ近い場所にあります。どちらもアプローチは非常に悪いです。駒ヶ岳は観光バスも出てるので、小屋に泊まったり頑張って日帰りで下山できますが、平ヶ岳のクラシックコースは車がないとかなり厳しいと思います。

この日は猛暑日で日差しがとても強く、日焼けしたり大量に汗かきました。ブヨとアブがしつこいくらいブンブン飛んでてうるさかったです。暑くても長袖来て日焼けや虫除け対策していった方が良いと思います。

▼アプローチ
今回は枝折峠(しおりとうげ)の駐車場に車中泊して早朝スタートしました。
小出ICから約26km程度走ります。途中コンビニエンスストアは2つしかないです。ナビに従い、奥兄見シルバーラインから通りました。薄暗くて距離のあるながーいトンネルを20km弱程度走ります。トンネル内は湿度が高く霧が籠っていて、夜中はとても怖かったです。トンネルを通らず枝折峠に向かうルートもありますが、めっちゃクネクネした道を通る必要があり真夜中に通るのは気が引けます。トンネルを抜けてさらに数km走り、何度もツヅラ道を曲がりながらぐいぐいと高度を上げていきます。真夜中だったので動物が出てこないかヒヤヒヤしながら走りました。この道はアスファルトで舗装されていますが、細い道なのですれ違いは要注意です。

枝折峠は30台程度利用できる無料の駐車場があります。平日の深夜でしたが既に10台弱くらい停まってました。
駐車場内にトイレがありますが、雨水なのかキレイな水ではないので飲料は出来ません。トイレに電気があったか微妙です。夜中にトイレ行くときはヘッドライトを付けて行った方が良いです。自動販売機のような文明品どころか、水を汲むところは全くありません。

登山口はこのトイレのすぐ裏にあります。「越後駒ヶ岳登山口」と書かれてないので解りにくいですが、階段で整備されているところが登山口です。

枝折峠までであれば小出駅から観光バスも出ているようです。1日に1本?程度とか…。バスにしてもアプローチはとても悪いですね…
それでも殆どのハイカーは枝折峠から登られる方が多いようです。まだ駒の湯側からの方がアプローチは良いかもしれませんが、急坂で鎖場もあり一部の登山道に危険個所があるようです。明神峠を通る銀の道か、小倉尾根から小倉山に登って本線に合流します。
また、ヤマケイの地図には載っていませんが、銀山平温泉からも登山口があります。このコースは道行山の分岐で本線に合流します。

▼~明神峠
枝折峠から明神峠までは見晴らしの良い尾根を歩きます。左手側に荒沢岳が良く見え、さらに早朝の晴れた日、運が良ければこのポイントから滝運・雲海が見えます。この時期だと5~6時くらいの日の出過ぎくらいがベストだと思います。前日少し小雨が降ったせいか滝雲が見えました^^ 今回はとても運が良かったと思います。前日の深夜に真っ暗な山道をビクビクしながら走った甲斐がありました! 本当に素晴らしい景色で、何度も何度も目を奪われ見入ってしまいました!
天気が良ければ前方に越後駒ヶ岳と中ノ岳も見えてきます。夏でも雪渓が残っている山なので、遠くからでもはっきりと解ると思います。駒ヶ岳の美しい稜線がくっきりと見えます。緑と雪渓の白色が何とも素晴らしい景色です。秋は紅葉もキレイなんだろうなーと思いました。

この見晴らしポイントは足場が悪く、ザレたトラバース地帯になってます。気を付けて通れば問題ないレベルですが、サンダルとかヒールだとかなり危険です。実際、雲海を見にきた観光客らしき人が居て滑落しそうになってました。
明神峠の分岐に向かう途中に立派な仏像が祀られてました。入山報告と無事に登山・下山出来るように祈願します。
さらに先に進むと明神峠の分岐点に着きます。この分岐から銀の道という登山道を通り、駒の湯登山口側に下山することも出来ます。分岐点に神社の祠があります。扉で閉められていて中は見れませんが、ここでも無事を祈願していきます。この分岐からさらに進んだところが明神峠です。

▼~道行山・小倉山
道行山までは小さなアップダウンが連続します。前駒の手前まで歩きやすい道が続きます。ここからずっと明瞭な一本道で解りやすいので迷うこともないと思います。
しばらく見晴らしが良く、荒沢岳や中ノ岳、越後駒ヶ岳を見ながら稜線沿いを登っていきます。道中で白いキレイな花が咲いていました。雲海も見えました。アップダウンが連続していましたが、絶景楽しみながら登ってたのでそれほど苦ではなかった印象です。むしろ下りのがツラかったです。

道行山の山頂は登山道から少し外れたところにあります。木が生い茂っていてちょっと不明瞭だったので今回は立ち寄りませんでした。
山頂から中ノ岳と越後駒ヶ岳が良く見えるとのことです。道行山の山頂は銀山平温泉の登山口からの分岐点にもなっています。

ここからいったん下り、再び登り返します。小倉山までは木道もあり良く整備された歩きやすい登山道を登っていきます。。
小倉山の山頂には道標ぽいのは無く、分岐を示した石板があります。この山頂もちょっとした見晴らしポイントになっています。越後駒ヶ岳を見上げると小屋らしき人工物ぽい建物も見えました。
山頂手前に木のベンチがありました。この登山道で唯一ベンチが設置されたところです。ゆっくり座って休めるところは少ないのでここで休んでも良いと思います。
ここから前駒まで下り道はなく、登りが続きます。

百草ノ池には道標がありましたが、草木が生い茂っていてここから池は見えなかったです。下りの時に池が見えました。どうやら池の近くまでは行けないようです。

▼~前駒
百草ノ池から少し急坂になります。岩場ぽいところもあるので、手も使いながら登っていきます。
前駒には道標はありません。GPS付きの登山アプリで場所が解りましたが、岩場のトラバースになっていて、目の前に雪渓が見えます。雪渓が解けて水が大量に出てるのが見えました。
丁度この辺りから荒沢岳の右側に、平ヶ岳と尾瀬の至仏山が見えました。燧ヶ岳は雲に掛かっていました。
前方右側には駒の小屋までの稜線と越後駒ヶ岳の山頂が見えてきます。
ここから駒の小屋まで急登で、ちょっと険しい岩場が続いていきます。しばし絶景を楽しみながら休憩して登頂の準備します。

▼~越後駒ヶ岳山頂
前駒から駒の小屋まで険しい岩場を登っていきます。鎖やロープは設置されていません。この日は乾いていましたが天気が悪い日は滑りそうな感じでした。
岩にマーキングされているので、マークに従って登っていきます。岩場を登り切ったところに駒の小屋があります。

駒の小屋には越後駒ヶ岳の雪渓から湧き出た水が大量に出てました。かなり暑い日だったので、冷たくてとても美味しかったです。
時間的にはまだかなり早かったのか小屋には誰も居ませんでした。ちょっと中を拝見させていただきましたが、避難小屋とは思えない清潔でキレイな小屋でした。
毛布やマットがあり、登山の雑誌も置いてありました。食事が出ないだけの普通の山小屋って感じです。テント場は狭いです。多分、10張弱くらいかなーって感じでした。

越後駒ヶ岳の山頂は小屋から少し登ったところにあります。険しい岩場はなく歩きやすかったです。中ノ岳の分岐まで登ると手前に大迫力の八海山が見えてきます。分岐から雪渓方面に向かったところが越後駒ヶ岳の山頂です。

山頂は360度の大展望です!ベンチは複数設置されていましたが、そこそこの広さがありますが団体が居るとせめぎ合いになりそうです。
真ん中に猿田彦(サルタヒコ)の大神像が祀られています。猿田彦の像を背に見える八海山が何とも素晴らしいです。
越後三山の中ノ岳、壮大な八海山。黒くてイカつい荒沢岳、さらに奥に平ヶ岳と至仏山が見えました。燧ヶ岳は雲が掛かっていて見えませんでした。
越後の山はマイナーな山が多いですが、緑と雪渓がキレイで滝雲や雲海もとても美しい山深いところです。駒の小屋に泊まって、早朝日の出の時間に登って景色楽しんでも良いなと思いました。

▼~下山
今回はピストンのため、登ってきた道をそのまま下山します。
平日でしたが駒の小屋に管理人さんが来ていました。とてもやさしく気さくな方で色々アドバイスいただけました。
駒の小屋で最後の水を補給して、下山準備します。前駒まではちょっと険しい急坂の岩場を下っていきます。ここは鎖やロープはないので手も使って慎重に下っていきます。
小倉山手前まではずーと下り道が続きます。小倉山、道行山辺りからちょっと登り返しポイントがあります。
本当によく整備された登山道で、歩きやすく下りも危なっかしいところは殆ど無く、すいすいと下っていけました。明神峠まで下ればもうすぐ登山口ですが、最後に崩れやすいトラバースポイントがあるのでここは要注意です。


今回の結果、CT倍率0.5以下でしたがかなり甘いコースタイムだと思います。標準CTを気にするより自分の体力とよく相談して、小屋泊にするか日帰り登山するか検討した方が良いと思います。ただ小屋泊の場合、食事は出ないので食料の確保は必要です。毛布の貸し出しはありますが、シーズン中の土日祝日は混雑することもあり、テント場はかなり狭いので宿泊予定の場合は、早めに着くようにした方が良いです。

どの登山口にしてもアプローチは非常に悪いのが難点です。グシガハナ(水無川・十二平)ルートの場合、交通の便は良いらしいですが、登山道が未整備で不人気だそうです。

越後駒ヶ岳の稜線と中ノ岳、八海山の山容、稜線からの景色は最高で、天気が良ければ滝雲・雲海も見れます。道中、殆ど稜線歩きで見晴らしが良く、登山道も良く整備されています。ぜひ天気良い日を狙って行ってほしい山です。

次回、越後駒ヶ岳登る時は越後三山の越後駒ヶ岳と中ノ岳を縦走してみたいと思います!

写真はこちらからもご覧ください。
https://photos.app.goo.gl/YvD1yhiBMpkUnBmo8

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装備・携行品

シャツ アンダーウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア トレランシューズ
バックパック ヘッドランプ タオル 帽子 グローブ サングラス
着替え 地図 コンパス 腕時計 カメラ 登山計画書(控え)
健康保険証 ホイッスル 医療品 虫除け 熊鈴・ベアスプレー 非常食
行動食 テーピングテープ トレッキングポール GPS機器 ストーブ 燃料
ライター カップ クッカー
【その他】 水 2.0ℓ+ペットボトル550m
昼食、夜食、朝食、ウィダーインゼリーx2(非常用)、プロテインゼリーx2(下山後用)
※地図、コンパス、時計、GPS、カメラはスマフォアプリ
※トレッキングポールは折り畳み式非常用(未使用)

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登った山

越後駒ヶ岳

越後駒ヶ岳

2,003m

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