行程・コース
天候
初日:晴れ、夜間雷雨 2日目:晴れ 3日目:晴れ
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
扇沢有料駐車場(第三駐車場)
無料駐車場は満杯。24時間1000円の第三駐車場に入るが空きは10台あるかどうか。12時間1000円の第一、第二はまだ空きがある。アルペンルート混雑予想カレンダーではC評価の少し混みそうでこんな感じ。柏原新道登山口の駐車場や手前の路肩も車でいっぱいなので、選択肢がなかった。
この登山記録の行程
1日目
室堂ターミナル(10:00)・・・別山乗越(13:50)・・・剣沢キャンプ場(15:00)
2日目
剣沢キャンプ場(5:10)・・・源次郎尾根取り付き(6:30/7:10)・・・Ⅰ峰(10:50)・・・Ⅱ峰(11:30)・・・剱岳山頂(13:10/13:50)・・・剣沢キャンプ場(16:50)
3日目
剣沢キャンプ場(6:00)・・・別山(7:50)・・・真砂岳(8:40)-大汝山(10:00/10:20)・・・雄山(10:40/11:00)・・・一ノ越(11:30)・・・室堂ターミナル(12:10)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
好天に恵まれたが靄がかかり槍・穂高は見えなかった。後立山も山頂は雲がかかりすっきり見えない。源次郎尾根の藪は思ったより薄く比較的快適だった。猛暑が3000m級の山にも押し寄せてきて真夏を存分に味わった。
1日目
扇沢から立山
平日だからか、チケット売り場に混雑はない。電気バスは4台セットで運行され混雑なし。
室堂ターミナルから剣沢キャンプ場
室堂ターミナルから雷鳥沢キャンプ場までが思ったより高低差があり、谷底なので風はなく、暑くて苦しい道のり、帰りに登りかえすことを考えると三山越えの方が楽な印象。別山乗越を少し下るとテント集落が確認できる。
テント場
扇沢からのバスは2便目の8:30に乗車したからか、到着時はほぼ埋まっていた。探せばそこここに空きはあるが、周りがうるさかったり(学生や外国人パーティー)、傾斜地や低地などで4人用テントは良い場所が得難かった。
2日目
剣沢キャンプ場から源次郎尾根取り付き
剣沢小屋の東側から剣沢に下る。標高2150m付近までは夏道。雪渓は傾斜が少く、気温が高いので4本爪アイゼンで十分だった。心配な方は6本爪以上が無難。
取り付き
平蔵谷出会いの右岸大岩が目印。その対岸が取り付き、濃い踏み跡があるのでガスっても見逃すことはなさそうだ。広場はなく、雪渓際の急なガレで準備。草付は思ったよりだいぶ急。
最初の岩
V字の岩がトイ状に突き出ている真ん中を登るが、昨晩の豪雨の影響かトイ口から水が滴り、下がえぐれているので一手のスタンスに困る。トイ口先端にハーケンがある。ショルダーで越え、お助け縄。
2番目の岩場
ホールドスタンス乏しい5m位の岩場、中央にハーケンが2本ありギリギリヌンチャクがかけられる。A0で越えれば問題ないが、意地を出すと濡れている場合やや難しい。
Ⅰ峰
木の根や枝の間を這って登り、草があったり、なかったりのリッジ状の急登が続くが乾いてフリクションがよく。高度感が気持ち良い。広い草付フェース状の部分は左の笹際を登り、凹角状を抜けて一登りでリッジに。Ⅱ峰に向けての下りが大きく見えてちょっと萎える。
Ⅱ峰
Ⅰ峰から見るとかなり急な登り、実際疲れるが、高度感があり気持ちが良いところ。Ⅱ峰のピークは水平の幅広リッジ状。思ったよりもあっという間に懸垂支点に着いてしまった。60mロープで2m位余る。ほぼ垂直だか空中懸垂はなく、容易。
頂上まで
さびれた登山道のような踏み跡が左気味に続いている。途中踏み跡が這松で遮られる部分がありルートが分かりにくくなるが、這松の下に細い踏み跡がありきちんと確認してゆけばガレ場に続き、山頂までもうひと頑張り。
下り
蟹の横這いを下るルート、慎重さは必要だが特に難しくない。ただし、大勢の人たちに磨き抜かれているので、滑るので注意。
3日目
剣沢キャンプ場から別山
登るにしたがって急になり、尾根直下は苦しい登りだが登山道はよく整備されている。南峰へはほぼ水平道なので、荷をデポして往復するのが良いだろう(今回割愛)
真砂岳
尾根の高いところといった趣
富士の折立
ピークは登山道から少しずれた10mほどの高さの岩積のようなところ。人だかりがしているのでパス
大汝山
富士の折立同様ピークはずれていて、大汝休憩所の南側から回り込むようになっている。岩の一番高いところに立つために長蛇の列。小屋の東側から回る登山道があるが、行列と反対なので誰も利用せず。
雄山
雄山神社への参拝は500円をお納めして木戸をくぐり、階段を少し上ると神社の祠がある。人一人がやっと座れる祠の真ん中に宮司が控えていて、15人くらい揃うと安座を促され、一括で太鼓、祝詞、お祓いをしてくださり、一同参拝してご神酒をいただく。3003m、生涯最高標高のお祓いはまったく予想していなかったので大変ありがたく感じた。
室堂まで
雄山から一ノ越までは登りと下りが完全分離。すれ違い待ちはなくてよいが、崩れやすいのでやっぱり渋滞する。当日は小学生でごった返していたが、なんとか先に下りられた。一ノ越からはコンクリートで固められた石の下り坂で、疲れが蓄積した太腿にはつらい。雪渓の横断が2か所あるがどんな靴でも問題なし。もうここは観光地
扇沢まで
13:00発に乗ろうと並んでいたら、12:45に臨時便が出てラッキー。4台のトロリーバスは一番後ろに乗ると次のケーブルカーの1便目に乗れる。油断すると5分後の2便目になり、次の乗り継ぎで30分余計待つことになる。
パーティー
2人パーティーだが、源次郎尾根の2番目の岩場上から、奈良から来られた単独の方とご一緒し3人パーティーで行動した。昨日は平蔵谷を登られたとのこと事で情報をいただく。幸い天気は崩れることなく一般ルートで下山できたのでエスケープとして使うことはなかったが、とても参考になった。パーティーは生ビールのある剱山荘で解散した。現地での即席パーティーを組むのは初めてで、いろいろご批判もあるが、組んだ人次第で楽しくなる事がある。
その他
雷鳥に4度遭遇。登山道近くにも出没し、ひな連れが多い。写真を撮りたい一部の登山者が結果的に雷鳥を追い回す。親鳥やひなの鳴き声から不安が伝わってくる。やめてほしい。そのような方々を見かけたら注意してほしい。
フォトギャラリー:24枚
装備・携行品
シャツ | アンダーウェア | ダウン・化繊綿ウェア | ロングパンツ | 靴下 | レインウェア |
登山靴 | バックパック | スタッフバック | 水筒・テルモス | ヘッドランプ | 傘 |
タオル | 帽子 | グローブ | サングラス | 着替え | 地図 |
コンパス | ノート・筆記用具 | 腕時計 | カメラ | 登山計画書(控え) | ナイフ |
健康保険証 | ホイッスル | 医療品 | 虫除け | ロールペーパー | 非常食 |
行動食 | 軽アイゼン | GPS機器 | ライター | カップ | クッカー |
カトラリー | |||||
【その他】
個人装備 アプローチシューズ又はクライミングシューズ(⇒雪渓は登山靴+軽アイゼン。クライミング岩稜はアプローチシューズ又はクライミングシューズ。歩きの岩稜はアプローチシューズまたは登山靴。)ヘルメット、ハーネス、ピッケル、下降器 共同装備 ロープ60m1本、シュリンゲ(捨て縄)4本、テント4人用1張り、テントマット、ツエルト2人用1張り、ストーブ1台、燃料2缶 |
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