行程・コース
天候
高曇り
登山口へのアクセス
バス
その他:
往)JR上野原駅8:06発鶴峠行きバスにて、新山王橋バス停下車
復)数馬温泉センター前バス停(16:08)から武蔵五日市駅
この登山記録の行程
新山王橋バス停(8:35出発)-愛宕神社(9:03/9:10)-日原峠(10:22)-土俵岳(10:35/10:42)-小棡峠(11:05)-丸山山頂(11:23)-笛吹峠道分岐の皆伐地(11:35/11:45)-笛吹峠(12:07)-大羽根尾根分岐(12:28)-(白樺林)-大羽根山(12:47)-秋川街道・浅間尾根登山口バス停前(13:18)-(龍神の滝)-数馬温泉センター(13:35)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
雨に降られるのは覚悟の上で、上野原の猪丸集落から笹尾根を歩いて来ました。 予報が外れたお陰で、寄り道した笛吹の皆伐地からの展望や大羽根尾根の白樺林など、笹尾根の楽しみ方を再発見できました。
≫雨が降るのが分かっていたら家で大人しくしていれば良いのですが、三連休ともなればそうもいきません。こんな時は、晴れても雨でも景色に差が無い樹林帯を黙々と歩いて、最後は温泉に浸かってのんびり過ごすのが良かろうと、条件にぴったりな笹尾根を目指して上野原駅に降り立ちます。 案の定、バス乗り場に登山者の姿は見当たらず、手持無沙汰げなバス案内の名物おじさんと、昔の小学校の話などをしながらバスを待ちます。
起点とした棡原の猪丸は明るく開けた山上集落で、今は廃校となった小学校などに往時の賑わいが偲ばれます。 今年の干支に因んで一度歩いていますが、その時立寄りそびれた愛宕神社に入山のお参りをしてから日原峠に向かいます。 日原峠道は倒木や落ち枝で荒れかけていますが、長年踏み締められた道型は太く、一本隣の浅間峠道よりも歩き甲斐がありました。
三頭山から延びる笹尾根には、南北夫々に10本以上の登山道があります。 その一本一本を辿り歩いてみるのも低山歩きの楽しみかと思いますが、肝心の笹尾根、特に浅間峠から西原峠の間は杉の植林帯が続き、眺めが悪くてやや単調な印象です。
この退屈な区間で唯一視界が開けるのが土俵岳の山頂なのですが、高曇りの空の下に、てっきり諦めていた御前山の姿を見る事が出来て、思わずテンションが上がります。
こうなると人間欲が出るもので、次の丸山の山頂から、急遽笛吹(うずしき)に下る道に折れ、途中に広がる皆伐帯に寄り道して、本日想定外の奥多摩三山の眺めをたっぷり堪能しました。 丸山山頂から150m程下ることになりますが、そのまま笛吹峠までトラバース出来ますので、単調な笹尾根歩きの寄り道コースとしてお勧めの絶景ポイントです。
気分を良くした後の下山ルートは大羽根尾根です。 この尾根は中央区の森として保全されていて、他の尾根とは一味違った独特の雰囲気を持っています。 小規模ながら笹尾根では珍しい白樺林も見逃せません。 尾根を下ると浅間尾根登山口バス停脇に飛び出して、数馬温泉センターまではほんのひと歩きです。
結局、最後まで雨は降らず、これまたお客の少ない数馬の湯でのんびり汗を流すと、いつもの湯上りセットを頂いて、笹尾根の歩き方を再発見した一日もしっかり締まりました~!。
本日の総歩数27,447歩、歩行距離18.2km、消費カロリー1,135kcal、脂肪燃焼量81g也。
フォトギャラリー:83枚
上野原駅の展望待合スペースからの眺め。明け方まで雨が降っていたそうです。
今日は登山客が居ないので、バス乗り場の名物おじさんも手持無沙汰気味です。
鶴峠行きのバスに乗った登山者は、結局私の他に権現山に登るという男性二人連れだけでした。
新山王橋バス停。私が下車するとバスは乗客ゼロで鶴峠へ。本当にご苦労さまです。
古い方の山王橋を渡って集落に向かいます。地元のおじさんから、クマに気をつけてと声を掛けて頂きました。
名物おじさんご推奨、集落にショートカットする「学校道」の入口です。
昔はこの道を子供たちが掛け登って行ったのでしょう。
廃校となった棡原小学校。今の子供達はスクールバスで上野原小学校に通うそうです。
電信柱にさりげなく半鐘が。
お彼岸ですね。
珍しい羽根を見つけました。ヤマドリでしょうか?
国土地理院図の索引名にもなった猪丸という集落名は、もう住所名では使われていません。
とても大きく開放的な山上集落です。正面の小山は聖武連ですね。
最初のお目当て。前回1月に立寄りそびれた愛宕神社に入山のお参りを済ませます。
3輪の百合が印象的でした。
社殿の正面には、鳥居越しに権現山が横たわっています。(狛犬は居ません)
神社下の道から山に入ります。
薬きょう、ですよね。
炭焼きの跡でしょうか?
何箇所か古い倒木がありますが、避けて通ることが出来ます。
道がだんだん荒れて来ました。
昭文社地図に「尾根を進む」とあったので、尾根道を辿ってみました。
アンテナが設置された所から先は、道型が薄くなります。
尾根の途中に壊れた木祠と、金剛山と刻まれた石がありました。
尾根の踏み跡は完全に無くなりましたが、藪が無いので楽に歩けます。
右の尾根腹からの本道に合流しました。「愛宕山の古池」は見過ごしてしまったようです。
樹林の切れ間から権現山が見渡せました。
白木と黒木の乱闘(!?)、エライことになってます。
そのお隣でも小競り合いが。何やらここだけ騒々しい感じです。
足元の石標は大正時代の馬頭観音で、右山道、左人里と刻まれていました。
左、人里(へんぼり)の方向に向かいます。
苔アート。
日原峠に到着しました。お地蔵さんが佇んでいます。
ここから先は、笹尾根のメインストリートです。
この区間で唯一展望の開ける土俵岳の山頂。期待していなかった大岳山と御前山の姿が見えたのでテンションが上がります。
苔アート2。
花の名前は苦手ですが、、、シモバシラでしょうか?(最近の山行記録で同じ花を見ました。)
小棡峠を通過。
丸山の手前から、日寄橋に下りる道があります。次の笹尾根歩きの候補ルートですね。
丸山山頂(1,098m)に到着。展望はありません。
急遽の寄り道をするために、山頂から北に付いた踏み跡を下ります。
山頂から12分強(標高差約150m)下ると、広大な皆伐地が広がっています。
笛吹集落から笛吹峠と丸山に向かう分岐点です。三頭山も望めますね。
お手頃の切り株で小休止。
御前山の山頂は隠れていますが、元々雨予報で期待していなかったので、これだけ見えれば上出来です♪
分岐から、今度は笛吹峠へ向かいます。
笛吹峠までは緩やかなトラバース道です。
3年前に歩いた時は、ガスで何も見えなかったので、今回は良い仕切り直しとなりました。
切り株にもちょっとした遊び心が。このルート、単調な笹尾根歩きの、隠れた寄り道コースと言えそうです~。
花の名前が分かれば、楽しみも増えるのは分かっているのですが、、、(汗)。
小さなキノコも絵になります。
笛吹峠に着きました。大日と刻まれた石標には、右かづま、左さいばら、とあります。
植林の杉に巻かれたビニールテープ。未だに謎です。
藤尾からの道の合流点。去年の6月に登ってみました。
分岐をみて大羽根尾根に入ります。
白樺の木が目に付き始めます。
周りの唐松も、笹尾根ではちょっと珍しいかもしれません。
「←山で数少ない白樺林の有る所」と書かれた看板の先に、、、
奥多摩では珍しい、白樺の林があります。
林という程の本数ではありませんが、清廉な雰囲気を醸し出しています。
その先には「シャッターポイント、月夜見、小河内峠」の看板があります。
奥多摩で、白樺の倒木というのも希少ですね。
一本の白樺があるだけで、雰囲気がきりりと引き締まります。
大羽根山の小ピーク。北側に視界が開けています。
折角のパノラマ図ですが、すっかり汚れてしまっていました。
周辺は中央区の森として保全活動が行われており、登山道沿いの木々に、説明プレートが掛けられています。
ダンコウバイ
サンショウ
大きなヌタ場もあります。
三頭山をこの様に見れる場所は、笹尾根周辺でも希少だと思います。
初めてピントが合いました!
迷彩服の様な木はリョウブという木だったのか!
春先に良く見かける白い花、ハクウンボクという木だったのですね。勉強になります。
造り物の様な、立派なキノコ。
NPOの皆さんが、一度消えてしまったカタクリの群生を再生しています。
浅間尾根登山口入口バス停のすぐ横に下りて来ました。
数馬温泉センターに向かう途中、竜神の滝に立ち寄ります。
秋川の対岸に滝が掛かっています。
今日は比較的水量多めですね。
数えてみたら通い始めて16回目の数馬の湯。竜神の滝からは指呼の間です
温泉でゆっくり汗を流した後は、いつもの湯上りセットでしっかり締まりました♪
装備・携行品
シャツ | アンダーウェア | ダウン・化繊綿ウェア | ロングパンツ | 靴下 | レインウェア |
トレランシューズ | バックパック | スタッフバック | スパッツ・ゲイター | 水筒・テルモス | ヘッドランプ |
傘 | タオル | 帽子 | グローブ | 着替え | 地図 |
コンパス | ノート・筆記用具 | カメラ | 登山計画書(控え) | ナイフ | 健康保険証 |
ホイッスル | 医療品 | 虫除け | ロールペーパー | 行動食 | テーピングテープ |
登った山
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- 最適日数
- 日帰り
- コースタイプ
- 縦走
- 歩行時間
- 6時間30分
- 難易度
- ★★
- コース定数
- 29
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