行程・コース
天候
晴
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
秩父=県道=吉井IC=上信越自動車道=更埴IC=オリンピック道路=八方
この登山記録の行程
【5月11日】 八方---ゴンドラリフト(アダム)---リフト(アルペンクワッド)---リフト(グラートクワッド)-八方池山荘(泊)
【5月12日】 八方池山荘(4:20発)~八方ケルン(4:35)~第三ケルン(4:55)~丸山ケルン(6:10)~唐松山荘(6:50)~五 竜山荘(8:25)~五竜岳山頂(9:15着 9:35発)~五竜山荘(10:05)~唐松山荘(12:25)~唐松岳山頂(12:40着 12:50発)~唐松山荘(13:00)~丸山ケルン(13:30)~第三ケルン(14:15)~第二ケルン(14:25)~八方池山荘 (14:35)---リフト、ゴンドラ---八方(15:15)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
何日か天気が良さそうなので急ではあるが五竜岳へ行くことにした。とりあえず手っ取り早く五竜へ行くコースとしては遠見尾根か八方尾根であるが、迷った すえに八方尾根に決めた。登りと下りを別コースにすることも検討はしたが、マイカー利用であることと下りてから車のところまで移動することなどの煩わしさ を嫌い八方尾根から往復することにしたのです。八方尾根を選んだ理由はどちらも下部はスキー場のゴンドラリフトを利用することになるが、運転は朝8時から と登山としてはかなり遅い時間となってしまう、八方尾根なら八方池山荘があり前日の夜勤明けの日の夕方にそこまで行き泊まれば、早朝登山で五竜岳へ一日で 往復可能である。何せこの時期は通常の「のら仕事」の他に植木の剪定をしなくてはで、たとえ一日たりとも無駄にはできない。山も行きたいがそれと同じくら いに私としては、植木も「のら仕事」も大事なのです。
【5月11日】 夜勤明けで遅い朝食を食べ荷造りをして12時に家を出発する。先日も白馬岳へ行ったばかり道順は全く同じ、もっとも八方尾根はスキーで 毎年のように訪れているので、通い慣れたものである。上信越自動車道の更埴ICで降り、篠ノ井からR19そしてオリンピック道路へと入る。時間的にはたぶ ん更埴ICでなく長野ICで降りた方が早いと思うが、そこはたとえいくらかでも高速代をケチり手前の更埴ICでいつも降りている。八方へは予想通り3時 ちょっと前に到着、この時期の平日なのですいている。またこの時間ともなるとさすがに下山客ばかりで上りに乗車する客はほとんどいない。ゴンドラとリフト 2本乗り継ぎ八方池山荘へ、宿泊手続きを済ませまだ日が高いのであたりを散策することにする。まだ高山植物の花にはちょっと時期尚早のようで種類はそんな に多くはないが、それでもユキワリソウやタテヤマリンドウは今を花盛りと咲いている。登ってくる途中のリフトの下などにもたくさん咲いていた。他にもミヤ マアズマギク・ショウジョウバカマ・ウメハタザオ・キジムシロなどが咲いていた。
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今日の八方池山荘は、私の他に単独の女性と老夫婦一組の4名、すいているため好きな部屋を一部屋づつ使わせてくれた。お風呂もありなかなか快適に過ごすことができた。夕食は6時からで 泊まり客4名ではあったが登山談義に花を咲かせ、今日は早めの就寝となりました。
【5月12日】 夜中にのどが渇き一度目が覚めたが再び熟睡、、、次に目が覚めたときにはもう東の空は白み始めていた。時計を見ると4時ちょっと前、布 団をたたみ出発の準備をして一階に下りていくと、もう老夫婦は起きてやはり出発の準備をしていた。お茶を一杯入れて飲み4時20分に一足先に出発となっ た。
天気は快晴、気温はちょうど良く寒くも暑くもない。石のごろごろした尾根伝いの道を順調にとばす。東の空は紅に染まりご来光はもうまもなくのようであ る。この八方尾根はだだっ広くて視界の悪いときには迷いやすいことからケルンがいくつも立てられていて、第一・第二・第三ケルンは有名で登山者でなくても 知られているほどであるがそのほかにも八方ケルンが2・3個そして一番上にあるのが丸山ケルンである。たしかトイレの手前だったので最初の八方ケルンだっ たと思うが、ちょうどご来光となった。時間は4時33分であった。
八方池はまだ氷と残雪に覆われていたがその存在は明らかで、好天の中バックに白馬三山を従えたその景観はなかなかなものであり、いつの日にかその水面に 映る白馬三山も見てみたいものである。第三ケルンを過ぎてダケカンバの大木の林を過ぎると雪渓が現れる。雪はゆるんでいるためキックステップで十分であ り、念のため持ってきたピッケル・アイゼンは必要ない。
その後も何カ所か雪渓上りを繰り返し、前方上空に丸山ケルンが見渡せる広場で、山荘でつくっていた だいた朝食のお弁当を広げる。おにぎり三個と小降りのパックにおかずも添えられていて、山小屋のお弁当としてはなかなか豪華であった。朝食後丸山ケルンを 過ぎさらに雪渓歩行が続き、唐松山荘には6時50分に到着した。八方池山荘から2時間30分まずまずのペースである。唐松岳のピークは帰りに行くとしてそのまま五竜を目指す。鎖場の続く岩稜を最低のコルまで一気に下る、またここを登って帰るのかと思うといささか嫌気がさす。
朝のうちは快晴だったがこの頃から 時折ガスが流れてくるようになりちょっと気になる。山頂 直下で登山道を雪渓がふさぎ、ピッケルとアイゼンがないとかなりしょっぱい、というより無いと無理、しかし距離は数十メーターで持ってはいるがたったこれ くらいのために出すのもはっきり言ってめんどくさい、、、あたりを見渡すと登山道ではないものの左側の岩稜が登れそうである。もうちょっと近づいてみると 踏み跡も有り今の時期は皆さんそうしている様子である。
五竜岳山頂からは立山連峰の絶景が望め、早起きをして登ってきた甲斐がありました。早起きは三文の得、、、と言いますが山においても十分通用する言葉だ とあらためて実感しました。ただ、富山県側はまだ良く晴れているのですが、長野県側はすでにかなりのガスが湧いてきていて、眼前の鹿島槍やこれから引き返 す唐松岳などは見え隠れ状態となってしまいました。山頂からの絶景を堪能した後再び唐松岳を目指して出発する。かなり意識してペースを上げてあるいたこと と、考えてみたら休憩をほとんど取っていない。
朝食の時と五竜山頂くらいなのです。従って下りは良いもののちょっと上りになるとバテているのが如実に体感 でき十分分かってはいるものの、体力とペース配分の関係を再認識させられました。最低のコルから唐松への上りでは何度となく腰を下ろしての休憩を余儀なく され、自分自身全くのふがいなさに半分あきれてしまいました。唐松山荘を目前にして昼飯タイムをとりました、本来ならもう10分足らずの距離なので山荘ま で行ってから昼食なのですが、お腹も空き保ちませんでした。体力的なバテに加え、シャリバテもあったのかも知れません。
昼食後はほんの10分で唐松山荘に到着ザックをデポし唐松岳へ、この山域は実は2度目、、、20代後半の頃栂池から入山し後立山連邦を針ノ木まで縦走し 黒四ダムへ下りたことがあります。それ以来実に二十数年ぶりなのですが、その頃はまだお金もなく、山小屋などに泊まれる身分ではなくどこへ行くのにもテン ト、、、それも少しでも荷を軽くしたいために簡易テント(ツエルトにポールと内フレームをつけたもの)で山行きをやっていたものでした。
最近では楽をする ことを覚え、逆に無理の利かない年齢となった自分がここにいる、まっ世の中うまくできているのかな、、、なんて感じている次第です。山頂付近はガスに見え 隠れする状態だったのですが、八方尾根をちょっと下ると日差しも強く良く晴れていた。下界は良いお天気山頂付近はガスがかかる、そんな良くあるパターンの 天気ではあったようですが、早起きのおかげで三文得をした気分でした。




