行程・コース
天候
1日目)晴れ時々曇り、2日目)晴れ後雨、3日目)曇り時々雨、
登山口へのアクセス
バス
その他:
往路)アルピコ交通長野白馬線・白馬八方BT、
復路)黒部峡谷鉄道・欅平、
この登山記録の行程
【1日目】
八方池山荘(10:20)・・・第三ケルン(11:34)[休憩 5分]・・・丸山(12:57)[休憩 10分]・・・唐松岳頂上山荘(13:55)[休憩 80分]・・・唐松岳(15:26)[休憩 30分]・・・唐松岳頂上山荘(16:20)
【2日目】
唐松岳頂上山荘(05:55)・・・大黒鉱山跡(08:17)[休憩 10分]・・・餓鬼山(10:19)[休憩 20分]・・・餓鬼山避難小屋(11:05)[休憩 20分]・・・餓鬼ノ田圃(11:45)・・・南越沢(13:00)[休憩 10分]・・・祖母谷温泉(15:36)
【3日目】
祖母谷温泉(08:15)・・・名剣温泉(08:40)・・・欅平(08:51)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
先ず最初に注意喚起。
2019.10.21時点でヤマケイオンラインのコースタイム付き地図の所要時間に間違いがあります。唐松岳から餓鬼山を経て祖母谷温泉へ降るコースですが、餓鬼ノ田圃から南越沢を経て四十八曲りを降る時間は約3時間。この区間の距離は大したことありませんが、標高差800m余りを一気に降る道。しかも南越沢沿いの登山道は苔むした石がゴロゴロしていてよく滑るため、全く気が抜けません。普段にもまして慎重に下らなければなりません。
ヤマケイオンラインのコースタイムではこの間を1時間50分としていますが、実際はあと1時間余計にかかるはずです。旺文社の山と高原の地図「鹿島槍・五竜岳」はこの区間の合計所要時間は2時間50分。ちなみに2017年8月に登山滑落74歳救助のニュースがありましたが、ここの登山道をスリップして10m滑落。沢の水とチョコで命を繋いだんだとか。山岳ガイド中川さんの情報サイト(http://www.karamatsu-guide.com/index.html)では、唐松岳から祖母谷温泉までの下りコースは、餓鬼山避難小屋が時間的にちょうど中間点と言っています。計画立案の際はコースタイムの自動計算を鵜呑みにせず、自身で所要時間の妥当性を吟味するよう。
さて、晩秋のこの時期に私が歩いた感想、経験談など。
〇唐松岳頂上山荘で水の補給をすべし。そうでなければ大黒鉱山跡手前の水場で補給をすべし。このルートで次に水の補給が可能なのは南越沢の源流、四十八曲りの先になります。餓鬼山への登り返しなどで水の消費は激しいはずですが、途中で水が無くなると、原則、もう南越沢まで水の補給はありません。最悪は避難小屋の非常用飲料水の厄介になるか、運を天に任せて先に進むか・・・ということになります。
〇大黒銅山跡という道標のある場所は、正確には生活拠点や精錬施設のあった場所ということ。坑口は餓鬼谷を渡って五竜岳側の斜面にあるようです。国土地理院の地図には坑口付近に大黒銅山跡と記載されています。
〇餓鬼山避難小屋は10月中旬に閉鎖されます(入口や窓に戸板がはめ込まれた状態)。避難小屋なので戸板は外して中に入れる仕掛けになっていますけど、通常の行為とは言えません。避難小屋の裏手から(黒部ダム方面)DOCOMOの電波が入ります。
〇四十八曲り、南越沢沿いの道は良く滑る。先にも書きましたが、苔むした石がゴロゴロした道です。下りで歩くときは慎重に歩いていても、たいてい滑って転びます。それに下草が鬱蒼としていて道が分かりにくい。定期的に草刈りしているようですが、水があって気温も高いのですぐに草が伸びる様です。
〇唐松岳から餓鬼山避難小屋にかけて、剱・立山をほぼ正面に見ながら歩けます。左手(南側)に五竜岳、右手(北側)には白馬槍ヶ岳や不帰の嶮が見え、そして眼下に紅葉の山腹が広がります。素晴らしい光景です。
〇最後に黒部の秘湯・祖母谷温泉が待っている。言うに及ばず。至福の別天地。
おまけ。山とは関係ありませんけど、飲食の穴場紹介。宇奈月麦酒館(https://www.unazuki-beer.jp/)。地鉄、宇奈月温泉駅から4駅、下立で下車すると歩いて直ぐです。黒部の名水仕込み、宇奈月の地ビールが堪能できます。私は十字峡が好きです。
フォトギャラリー:13枚
八方尾根登山道から八方池山荘を望む
八方池と天狗平・白馬槍ヶ岳
唐松頂上山荘(テント場より)とアンドロメダ
朝日に染まる剱岳と八つ峰、そして祖母谷温泉へ通じる登山道
振り返って見る唐松岳頂上山荘
大黒鉱山跡手前、水場への分岐道標。
大黒鉱山跡
紅葉の餓鬼山、そして剱
小屋閉め後の餓鬼山避難小屋(2019.10.18)。
祖母谷温泉側・唐松岳登山口道標。標高約800m。10月中旬にしてまだ緑が濃い。
祖母谷温泉の露天風呂夜景。お客さんは自分ひとり。
祖母谷温泉遠景
下立駅で途中下車。宇奈月麦酒館への案内。
装備・携行品
シャツ | アンダーウェア | ダウン・化繊綿ウェア | ロングパンツ | 靴下 | レインウェア |
登山靴 | バックパック | スタッフバック | 水筒・テルモス | ヘッドランプ | 傘 |
タオル | 帽子 | グローブ | サングラス | 着替え | 地図 |
コンパス | ノート・筆記用具 | 腕時計 | カメラ | 登山計画書(控え) | ナイフ |
健康保険証 | ホイッスル | 医療品 | 虫除け | ロールペーパー | 非常食 |
行動食 | テーピングテープ | トレッキングポール | ストーブ | 燃料 | ライター |
カップ | クッカー | カトラリー |
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