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行程・コース

天候

曇り。長沢背稜に出ると陽がさすこともあった。栗山尾根1469m地点からガス。

登山口へのアクセス

電車
その他: 【行き】西武新宿線池袋駅05:00~乗り換え3回~07:29武州中川駅
【帰り】浦山口駅18:11~乗り換え1回~池袋駅19:46

この登山記録の行程

07:40~武州中川駅
07:50~「ハイキングコース入口」
08:13~渡渉点
08:57~クタシノクビレ(鞍部)※地理院地図に記載なし
09:17~962m地点
09:32~1040m地点
09:54~1144m地点
10:18~矢岳1357m、休憩10分
10:55~1448m地点
11:39~立橋山1568m
11:52~牛首(鞍部)
12:09~長沢背稜をまたぐ、休憩30分
12:39~行動再開
13:04~1651m地点(七跳山)
13:32~天目山林道
13:47~大平山1603m
14:05~1469m地点
14:32~1315m地点(独標)
14:38~大ドッケ※地理院地図に記載なし
14:59~1145m地点
15:26~950m付近の岩場にさしかかる
15:37~通過完了
15:54~栗山(丸山)813m
16:31~秩父さくら湖西岸を周回する道路に下りる
17:20~浦山ダム、東岸に渡る
17:47~浦山口駅

コース

総距離
約23.6km
累積標高差
上り約2,158m
下り約2,192m

高低図

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

武州日野駅から矢岳を経て都県境尾根(長沢背稜)に上がり、大平山~大ドッケ~栗山(丸山)と下り浦山口駅まで、ぴったり10時間のハイキング。
※登り降り、どちらもバリエーションルートです。(20191113修正。今後はバリエーションルートという用語は使用しません。オフトレイル ハイキングと訂正します)
※地図は「地理院地図」にすると標高が確認しやすいです。
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【概況】
登りでは下部の太い尾根を上がるルートの求め方と長沢背稜に上がる直前のちょっとした岩場の通過が、降りは緩斜面の幅広い尾根での道迷いに注意すること、950m付近の岩場の通過、後半の急降下がポイントになると思う。
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【武州中川駅~矢岳】
尾根への取り付きは「越」集落から鹿柵沿いに進むもの(本レポート)、「船川」集落の林道から入るものなどいくつかあるようだ。凹んだ地形に小枝がいっぱいで歩きにくいトレイルから山行ははじまる。両側の高いところを選んで進むが、傾斜はさほどではない。まず送電線70号鉄塔を右下に見ながら斜面をトラバースし※写真5、やがて853m峰(大反山、通過しない)と南の962m地点のあいだの鞍部(クタシノクビレと呼ぶらしい)を通って69号鉄塔に近づく。ここまでは東電の鉄塔巡視路の黄色い道しるべが良い目標になってきたが、送電線の下をくぐってとりかかる尾根が幅があり踏み跡を見つけにくい。降りでは方向を間違いやすいだろう。
962m地点では右に向きを変える。東の尾根に迷い込まぬようにトラロープが張ってある※写真8。ここから先、左(東、大久保谷方向)が伐採され対面の栗山の尾根を眺めたり、鹿柵のロープにつまづかないようにして歩く。正味2時間半ほどで矢岳の山頂に着くことができた10:18。
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【矢岳~長沢背稜(都県境尾根)】
矢岳を過ぎると「やや険しい」印象。テープが少なくなり、古いものばかりになる。退色して紅葉の色と見分けがつきにくかったが、高みを目指せばルートをはずすことはない。ただ、11:19に「いま太い尾根の直前でルートが尾根をはずれ右をトラバースしている」とボイスレコーダーに吹き込んでいるが、昭文社地図の「立橋山」手前のようだ。ここは少しわかりにくかった記憶がある。ちなみに現地では地図上の立橋山の次のピーク、1568m峰に「立橋山1568m」の山名標識がかかっている。かかってはいたが裏返されていたので元に戻したが※写真17、おそらく「どっちが立橋山か」論争があるんだろう。
長沢背稜へやや高度感のある最後の岩場をまっすぐ登って「どうだ、巻かずに登ってやったぞ」と振り返っても巻き道らしきものがない。降りだとそれなりに緊張するのではないか。
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●縦走路わきの、陽だまりの倒木に腰かけておにぎりをみっつ食べる。
奥多摩側に出ると陽の光が多くなり、秩父の山々が北に面していることを実感する。暗いし急だし険しいし、人の気配が南面と較べてぐっと減るのも仕方ないのかもしれない。
2月にハイキングを再開して2ヶ月少したった4月、8回目のハイキングで矢岳を降っているが、武州中川駅まで5時間近くかけている。今回は登りでおなじタイム。半年前の自分に「いったいなにをやってるんだ?」と問いかけたいが、ハイキングという遊びの安全を担保するのは「速さ(体力×脚さばき)と経験(山中を歩いた総時間)」だと考えるから、速くなっているのは素直にうれしい。
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【長沢背稜~大ドッケ】
長沢背稜から大平山~独標~大ドッケまでは、幅の広い緩慢な傾斜の降りが続く※写真25。落ち葉、小枝、倒木を踏み、跨いだり巻いたり躓いたりしながら進んだ。ユルさに飽きて、ふと「これならビア・タンブラーをのせたトレイを片手で持ちながらでもいけるのではないか」なんて妄想したのをきっかけに、いかにも道迷いをおこしそうな地形の連続を、スマホのGPSアプリ「ジオグラフィカ」を起動し左手に持ったまま進む。
ビヤタン云々の白昼夢を見るのは「緊張時のあくび」とおんなじで、不安の裏返しでもある。スタート地点とゴール地点は隣の駅、標高はほとんどおなじだろう。どこかで降らなければ標高を下げられず帳尻が合わない。いつまでたっても降らない斜面は良くない兆候だ。
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【大ドッケ~栗山(丸山)~秩父さくら湖岸】
はたして大ドッケ以降、貸しを回収するかのように急降下が続く。落ち葉、小枝、邪魔する倒木と戦う相方が良く滑るハイキングシューズだから、まったく油断ならない。
950m付近では岩場にさしかかったが、最後が悪い※写真36に詳細。靴を信用していないのでさっさと岩に上がって通過した。
栗山から秩父さくら湖岸の道路に降りるまでも、鉄塔巡視路の階段がついているとはいえ急坂だ。膝の痛みが出たところで鉄塔の基部が目に入り、ほっとしながらペースを落として周回道路に降りた。
今回のハイキングはGPSアプリ抜きではやりきれなかった思う。あさっての方向に下りるか・下手をすれば山中で一夜を過ごすことになったかもしれない。靴をのぞけば、雨具・ヘッドランプとならんで必須の装備となった。
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●腰痛の原因は、残念ながら靴を履きすぎたことによるらしい。サレワのトレイルランニングシューズ Speed Beat GTX のフィット、カカトをひねりにくい構造(3Fシステム)、下り斜面でのグリップへの納得(「滑らなかった!>「ここで滑るの?」)、ほとんどすべてに感動し信頼してきた。
しかし軽さを追及する靴は、皮製の登山靴のようにソールを交換して長く履き続けられる作りをしていない。やがて感じ始めた違和感を、アウトソールの減り加減を山行後の洗濯で毎回確認しながら「まだだいじょぶだろ」と誤魔化してきたツケがやってきたわけだ。
具体的には(恐らく)ミッドソールがつぶれてぺしゃんこになり、弾力性が著しく失われた。着地の衝撃を受け止める足・脚・腰・背中・首、体全体が、一歩ごとの衝撃に備えてリキみ、こわばってしまったようだ。いちばんはじめに痛みのサインを発したのがたまたま仙腸関節だが、整体院の先生の遠まわしな言い方によれば、体のあちこちの筋肉が硬くこわばりクセがついてしまったらしい。その自覚もある。
記録をさらうと、問題なく歩けたのは270kmくらいまで。山行16回、4ヶ月半しか「もたなかった」ことになる。一般的にトレランシューズの寿命は400kmとか500kmとされているようだから、どうにも短かすぎる。がつがつした歩き方に問題があったのかもしれないし、早朝から夜まで、長い時間履き続ける山行も多かったから、靴の負担が大きかったのかもしれない。
ハイキングシューズに替えて(グリップにすごく問題を感じるシューズだが)、とりあえず腰痛はなくなった。しかし体の感覚はまだ元通りではない。降りで足をおろすときの感覚が左右でまるきり違う。自分の足腰ではないように感じる場面がもあるから、危険な場所ではそれなりにペースダウンして一歩一歩着実に足を着けることを優先している。以前のように、早いリズムで降れるようになるまでしばらく時間がかかりそうだ。
『履き慣れたシューズへの愛着にこだわり過ぎないよう気をつけましょう』
https://www.brooksrunning.co.jp/college/life-of-shoes/

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装備・携行品

【その他】 サロモンのX Ultra 3。テスラのタイツ、ユニクロのショートパンツ。全行程モンベルの速乾性長袖、ブラックダイヤモンドのハーフフィンガーグローブ、モンベルのヘルメット。ザックはロウアルパインの22リッターに、雨具・ヤッケ・ジャージ上着、ロールペーパー・ヘッドランプ・スマホ・バッテリー充電器と予備電池・ココヘリ発信機・地図、カロリーメイト3パック・コンビニおにぎり3個、下山後の着替え一式。キャメルバックのハイドレーションに水2リッター(残量0.5L)。スタート時重量7kg。

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登った山

矢岳

矢岳

1,358m

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