行程・コース
天候
快晴 一時曇り
利用した登山口
登山口へのアクセス
バス
その他:
行き:甲斐大和駅から栄和交通「上日川峠」行きバス 電車到着時から随時臨時便が運行されていた。料金1020円
帰り:多摩川源流・小菅の湯からバスで奥多摩駅
この登山記録の行程
上日川峠(08:52)・・・福ちゃん荘(09:11)[休憩 4分]・・・大菩薩嶺(10:07)[休憩 3分]・・・賽ノ河原(10:35)[休憩 10分]・・・大菩薩峠(10:53)・・・石丸峠(11:16)・・・榧ノ尾山(12:18)[休憩 22分]・・・大ダワ(13:41)・・・多摩源流・小菅の湯(15:03)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
台風の影響で運休していたバスの運行が再開されたと聞き、牛ノ寝通りに紅葉を訪ねてきました。
今シーズンは、下界の事情やら悪天などなかなか山に登る機会がありません。紅葉シーズンには牛の寝通りを歩いてみたいと思っていたのですが、台風19号の被害で上日川峠へのバス運休。半ば諦めていたところ、11月1日から運行再開との知らせに勇んで出かけてきました。
朝7時38分に甲斐大和駅を降りると、バス待ちの登山客が改札を超えてプラットホームまで続いているような状況で、みなさん詰め掛けたことが伺えます。栄和交通のバスも、列車到着時から、定刻8時10分を待たずに次々と臨時便が発車。補助席も使ってですが、みなさん座って上日川峠へ。予報通りの好天、色づいている木々の姿に期待も高まります。
唐松尾根を大菩薩嶺まで高度上げていくと、尾根の上部あたりから南西の冷たく強い風が吹き付け、雲行きも怪しくなりかけましたが、石丸峠を経て牛の寝通りに達する頃には、再び無風快晴の登山日和に。弱い気圧の谷でも通ったのかもしれません。この季節は、天候が悪化したり、風に吹かれれば冷たくなりますから、上着はもちろん、手袋や耳当ての準備があれば良いでしょう。
牛ノ寝通りに入って、榧ノ尾山でお昼ご飯。ストーブを取り出してお湯を沸かし、熱いカップ麺を啜ります。再び晴れて陽光が注ぎ、風も治って暖かいですが、季節がさらに進んで寒くなってくればお湯を沸かす間も惜しく、魔法瓶にお湯を詰めていったほうが良くなってくるのでしょう。
今シーズンは季節の歩みが例年より1ー2週間遅い上に、度重なる台風の影響で紅葉も今ひとつかと思われましたが、標高1400〜1600mあたりは見頃を迎えていました。牛の寝通りは落葉広葉樹の大木が多く、緑から赤まで様々な色彩にあふれていました。標高は概ね1300m前後ですからもう少し見頃が続くように思えました。
登山者も、大菩薩峠を過ぎるとぐっと数が減り、牛ノ寝通りの雰囲気を静かに楽しむことができました。カツラの木でもあったのか、はたまた針葉樹の香りなのか、時折漂う甘い香りも楽しい。台風の影響か、真新しい倒木が5-6箇所登山道を塞いでいましたが、迂回は困難ではありません。
四ヶ月ぶりの山歩きのせいでしょうか、山を歩くペースがちぐはぐで、上り下りする筋力不足はもとより、不整地を歩くバランスやリズムも乱れていたように感じられました。そのためか下りで、5年ぶりに腸脛靭帯炎を再発。通勤時の階段二段飛ばしや申し訳程度の筋トレでは不足だったようです。
痛むヒザをだましだまし情けない思いで小菅の湯まで下りましたが、小菅村のおばあちゃんたちが打ってくれたお蕎麦を食べ、ゆっくりとお湯に浸かり、山の風や木々の彩りをまぶたに思い描けば、じんわりと喜びが込み上げてくるのでした。
コース定数28。標準コースタイム7時間
フォトギャラリー:41枚
甲斐大和駅に降りると、改札から出られないほどの人だかり。定刻よりも早く、次々と上日川峠行きバス臨時便が出ていました
上日川峠でバスを降りると、早速ドウダンツツジの鮮やかな紅葉が
上日川峠から福ちゃん荘までは色づいた雑木の中の緩やかな登り
カラマツの黄葉
カエデ類よりもツツジの紅葉が目立ちました
唐松尾根上部のススキ原
高度を上げると南アルプスの山並みが見えてきました。この辺りから冷たい風が吹き付け、雲もわきはじめる。
雷岩からは、残念ながら富士山が雲に隠れて見えない
大菩薩嶺から柳沢峠に向けて伸びる道。いつか歩いてみたい
小金沢連嶺の山並み。こちらもいつかは・・・
白峰三山や甲斐駒ケ岳が見えている
大菩薩峠への伸びやかな稜線
賽の河原
雲間から富士山が!(画面中央)
大菩薩峠では記念撮影興じるたくさんの登山者が。風も収まって、再び快晴に
小金沢連嶺への道を分けて牛の寝通りへ
飛竜山や雲取山の山並み(画面奥)。今年は登れなかったけれど、いつかは・・・
あらゆるところが紅葉しているわけではなく、こういう景色も多い。
しばし、牛ノ寝通りの色彩の氾濫にお付き合いください
標高1400〜1600mあたりが見頃
牛ノ寝通りには、大木が多い。いつまでも歩いていたいような道だ
牛ノ寝通りは概ね標高1300mあたりなので、もうしばらく紅葉の見頃が続きそう
棚倉(大タワ)で、牛の寝通りに別れを告げて、小菅の湯へ下る
下りで、まさかの靱帯炎再発。四ヶ月ものブランクで筋力も落ちているのであろう
途中の倒木。他にも何箇所か倒木箇所がありましたが、避けて歩くことは可能。




