行程・コース
天候
快晴
登山口へのアクセス
電車
その他:
大月駅から。登山口へバスもあるが本数が少ない。畑倉へは日影行き教習所前下車。浅利ルートは奥西山行き浅利公民館前下車
この登山記録の行程
大月駅(08:05)・・・円山公園登山口(08:20)・・・畑倉登山口(08:40)・・・岩殿山頂(09:10) [休憩 05分]・・・展望台(09:20) [休憩 35分]・・・築坂峠(10:15)・・・兜岩巻道分岐(10:35) ・・・天神山(10:55) [休憩 15分]・・・稚児落とし(11:30) [休憩 05分]・・・浅利登山口(12:10)・・・大月駅(12:30)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
中央自動車道を通ると大月市に入る手前で大きな岩壁が目にとびこんでくる。戦国時代に城が築かれていた岩殿山である。初冬の一日、大月市選定富岳12景の第8番にも指定されているこの岩殿山を畑倉から稚児落としへと一周した。なお、大月駅から最短でメインルートであるふれあい館からの強瀬ルートと東側の七社権現を通る岩殿ルートは崩落のため、現在通行禁止となっている。
大月駅のロータリーから狭い商店街を東へ、中央線の踏切を越えて国道139号へ出る。桂川(相模川上流)を渡り中央道の上に来ると左手に強瀬ルートのふれあい館への石段があるが、通行止めのため素通り。国道は交通量が多いので右側の歩道を北上する。岩殿ルートの登山口も通りこし、自動車学校の看板を過ぎるとすぐ左手に畑倉登山口の看板が出てくる。ヤマタイム地図にこの登山道は記載されていないが道はよく整備されていて、樹林帯の登り45分ほどで山頂に着く。
電波塔が立ち、岩殿城の本丸跡の看板がある山頂は、富士山方面は木々にさえぎられていて展望はよくない。5分ほどで富士山が正面に見える展望台である。東屋やベンチがあり眼下には大月の街並みと中央高速。富士山の右手には、高川山、三つ峠山、清八山、そして滝子山から黒岳、雁ヶ腹摺山へと続く小金沢連嶺の山々が見事。ただ、標高が低いので遠くの山が見えないのは残念である。
下山は西へ。通行止めのふれあい館方面への道を右に、稚児落とし方面に向かう。築坂峠は岩殿城の大手門があったところという。電波塔を過ぎると小さな鎖場があり兜岩の基部に着く。兜岩にはスリルのある鎖場があったのだが今は通行止めで北側に巻道がつけられている。
小さな祠のある天神山の山頂は樹林帯の中。さらに進むと行く手に稚児落としの大岩壁が現れる。この稚児落としは、戦国時代に武田方の城であった岩殿城が織田信長勢に攻められた際、落ち伸びる城主の側室の稚児が泣き出したため、敵に気づかれぬように岩壁に下に投げ落としたことからこの名がついたといわれている。
稚児落としからは一気の下り。道はよく整備されているが落ち葉が多く滑りやすいところもあるので注意が必要である。小さな梯子を下りると道は二手に分かれているがどちらを通ってもいい。民家の前を通って道路に出ればあとは舗装道路歩き。中央高速をくぐり、桂川を渡り、中央線を歩道橋で渡れば大月駅である。
逆コースを歩く人もいるが、富士の展望を楽しむなら午前中早くに山頂に立てる本コースがおすすめである。
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