行程・コース
天候
1日目(曇り但し山頂はガス・強風)、2日目(晴)
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
自宅=本庄児玉IC=関越自動車道=六日町IC=三国ダム
この登山記録の行程
一日目:トンネル手前駐車場(7:20発)~十字峡登山口(7:30発)~五合目(10:20)~池の段(12:45)~中の岳(13:05着 13:15発)~避難小屋(13:20着)
二日目:避難小屋(6:25発)~中の岳(6:30)~池の段(6:45)~兎岳(8:40)~丹後山(9:45)~五合目(10:40)~登山口(12:25)~トンネル手前駐車場(13:15)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
台風22号に続いて21号と相次いでの接近で天気が悪かったが、19日からは何とか持ち直しそうなので、越後三山の中の岳を目指すことにした。避難小屋 に一泊の予定、ただし中の岳の避難小屋も丹後山の避難小屋もいずれも水がない様子なので、かみさんに1リットル持たせ、私は6リットルをザックに入れての 出発である。
自宅を朝4時に出て、三国川ダムの最奥地へは7時ちょっと前に到着、なにやら災害復旧工事とかで通行止め、十字峡手前の橋から中へは入れない。はたして 登山は可能なのか、その辺の説明が全く無く不明、兎に角初めて来た者にとっては不親切極まりない。30分程迷ったあげくトンネルの手前、発電所のところの 駐車場に車を止めとりあえず出発する。たまたまやってきた工事関係者と思われる車の方に訪ねると、登山者は皆さん入ってるので大丈夫なのでは、、、との返 事、何とか気を取り直して通行止めの橋を渡り十字峡の登山口を目指す。
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橋からはものの5分もかからないが十字峡の登山口がある。小屋と駐車場があるが、通行止めの影響で休業中のようである。その前の岩肌に刻まれた階段が中の岳への登山口である。いきなりの急登が10分程続く、やっとなだらかになったと思いきや直ぐに再びの急登となる。
徐々に紅葉の色も鮮やかになり、三合目辺りからは行く手前方にロボット雨量計の設置された日向山らしきものが見える、曇り空はその雲の切れ間から若干の 青空が覗いているが、急速に回復する様子は見られない。大量の水を持ち久々に荷物が重いため、既に汗がしたたり落ちている。汗かきはいつものことではある が、この寒さの中半袖のTシャツ姿で登る。
五合目を中心としたこの当たり一体が正に紅葉の真っ盛り、中の岳の山頂はガスに隠れて見えないが鮮やかな紅葉に感激する。五号目から六合目にかけてがこのコースでは唯一なだらかな場所で、紅葉を愛でながらの散歩を楽しむ。
六号目を過ぎて七号目の手前から下を振り返った紅葉がまた格別、思わずシャッターを切りまくる。時折日差しがあり、期待するもののどうやら今日は期待外 れに終わりそうである。七号目を過ぎた辺りであまり広いところはないが、ちょうど昼時でもあり道ばたで昼食休憩にする。この辺りから上部はガスっていて視 界が悪い、今朝の時点ではもうちょっと天気が回復すると思っていたのだが、あまり思わしくない。昼食後は再び急登を山頂を目指す。このコース急登の連続 で、なだらかなのはほんとに五~六合目の間くらいだ。
急登を登りきり「池の段」が九号目で丹後山方面への分岐点でもある。山頂まではこの池の段から15~20分程で到着、ガスっていて何も見えない。当初の 予定では丹後山まで行くつもりだったが、時間的にも予定より懸かってしまったのと天気の悪さから、今日はここの避難小屋で泊まることにする。
避難小屋まではほんの5分ほどだが、途中の葉を落とした木の枝には氷がびっしりと着いていた。やはり今日は天気が悪く気温が低い。加えて台風通過後の影響で強風も吹いているのである。
二日目(10月20日)
夕べは一晩中強風が吹き荒れ、非難小屋の窓がガタガタと音を立てうるさかった。私はそんなに寒くはなかったのだが、かみさんは夜中に寒くて眠れないと、 騒いでいた。どうやらエアーマットがパンクしているようだった。朝五時に起き窓を開けて外を見ると、強風に加えて濃霧、最悪の天気である。予定よりちょっと遅れたが六時半前に出発する。風はずいぶんと収まってきたものの相変わらずのガス、視界は悪い。小屋の外は一面霜で真っ白であった。
山頂もガスで視界は悪く何も見えない。ただ風は収まり、上空も何となく明るくなり始め、いずれは晴れてくる予感を感じる。
池の段の分岐を兎岳目指して下っていく。初めの頃はまだたいしたことは無いのだが、いずれ背丈ほどのブッシュ漕ぎとなり朝露でびしょびしょになる。途中 で雨具のズボンのみ着用したのだが、上半身もずぶ濡れになる。足下も確認できず、場所によっては登山道の見極めさえつかないほどである。かなり歩きにく い。
兎岳山頂の手前には先日行った荒沢岳への分岐があり、しっかりしたトレースが確認できる。登山地図上にはルートは無いが、実際にはかなりしっかりしたト レース、いやもう登山道と言っても差し支えない程のルートができあがっている。既によく晴れ上がりほぼ快晴の空に兎岳山頂からは越後三山の容姿が綺麗に見 え絶景である。ブッシュ漕ぎもここまでで、後は快適ななだらかな尾根歩きが待っているはずである。
兎岳からは刈り払いされた登山道を快適に歩ける。なだらかな尾根歩きで大水上山、そして利根川水源の碑、関東平野を縦断して太平洋へと注ぐ大河もここがそのルーツとなっているのだ。
利根川水源の碑からは二十分足らずで丹後山山頂へと到着する。辺り一面の笹原で、山頂のちょっと西には非難小屋が建てられている。平ヶ岳を初め、尾瀬周辺の山々そして巻機山もちろん越後三山も、綺麗に見渡せる。
こちら丹後山も八号目より下辺りが今紅葉の盛りでとても綺麗である。今日は土曜日そしてこの天気、登山者も多く何組ものパーティーが登ってくる。八号目の石碑が建てられたちょっとした岩場は絶好の休憩ポイント、眼前の中の岳がとても綺麗に見渡せる。
次から次へと登ってくる登山者、明らかに日帰り山行の軽い荷物を背負った人や大荷物を背負い今日明日と中の岳までの周回縦走を目指す、と言う人達と一言 二言交わしながら下っていく。今を盛りの錦絵の織りなす中このコースでは何と言っても中の岳の存在感が圧倒している。六号目付近の黄色に色づいた木々の向 こうに中の岳が聳えている。
長い下りを終えやっと丹後山登山口へとでる。一般車は進入できないが、ここからは林道歩きである。久々の山行で足にきたらしく、かみさんはちょっと遅れ ぎみ、百メーター程林道を行ったところで川へ降りかみさんを待つことにする。靴を脱ぎ冷水に足をつける。ひんやりとして気持ちがよい。今回履いてきた登山 靴、履き古した靴で先日ソール張り替えをしてもらったのだが、今朝の朝露のブッシュ漕ぎでびしょ濡れ、やはり防水はもうだめのようである。




