行程・コース
天候
1日目:晴れ 2日目:晴れ
登山口へのアクセス
マイカー
この登山記録の行程
8/10 駒ケ岳神社06:50‣‣‣笹ノ平分岐08:50‣‣‣刀利天狗11:05‣‣‣五合目小屋跡12:15‣‣‣七丈小屋13:30 (テント泊)
8/11 04:40発‣‣‣甲斐駒ヶ岳06:30‣‣‣六合目小屋8:15‣‣‣烏帽子岳分岐08:50‣‣‣烏帽子岳09:05‣‣‣大岩山11:40‣‣‣駒岩13:05‣‣‣日向山15:20‣‣‣矢立石16:45‣‣‣駒ケ岳神社17:40
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
時勢からなかなか山に出かけられず…。
今シーズン初の登山、前から気になっていた甲斐駒ヶ岳から日向八丁尾根の周回コースに挑戦して来ました!
1日目
普通でも長くてキツイ黒戸尾根。三大急登の中のナンバーワンの標高差2,600m! それも今シーズン初の登山! コロナ太りとテント装備! 三重苦が身体にこたえます。完全に修行です!
ゆっくりと横手の分岐までノンストップで登りました。大量の汗で超デトックス。横手の分岐までは樹林帯の長い登りですが、気長にゆっくり登りましょう。
何度か登っている黒戸尾根ですが、いつ登っても修行です。
刃渡りで初めて展望が開けます。最初のハシゴが出てくると、ほどなく刀利天狗です。
刀利天狗から、五合目小屋跡までは黒戸山を巻きます。束の間の平和な道です。
五合目小屋跡から、ハシゴ、鎖が連続します。特に荷物が重いときはふられないように気を付けてください。
急なハシゴを登ると七丈小屋です。水は冷たくてとても美味しいです。テント場はさらに5分ほど登ります。コロナの影響で、小屋の売店は宿泊者限定で今日はビールなしです。テント場も要予約で人数制限しており、適度に空いていて静かな夜でした。
2日目
4:40 初めての日向八丁尾根に向けて、気合を入れて出発します。八合目のご来光場での日の出には間に合いませんでした。重い荷物を背負っての急登、鎖場は思っていた以上に消耗しました。このテント場から甲斐駒山頂までの疲労は誤算で、後の行程に響きました。(いつも七丈にテントを張ったまま空荷で往復だったので)
甲斐駒山頂から、日向八丁尾根に向けて下ります。鋸岳に登った時に歩いた道です。黒戸尾根に比べると、踏み跡は細くなり、ルートは分かりにくくなりますが、ケルンが要所にあります。見逃さないように!
南アルプスでは珍しい雷鳥も出てきました!3羽でお散歩中だったようです。逃げる様子もなく、少しの間ルートを先導してくれました。
六合目石室から三ツ頭までの樹林帯に一部ルートが分かりにくい所があります。踏み跡も錯綜しています。樹林帯から稜線に戻るので、上方のリボンを注意して探してください。
三ツ頭山頂を少し過ぎると八丁尾根の分岐です。大きな倒木が道を塞いでいて、一瞬迷いましたが、倒木を越えるとちゃんとしたルートがあります。(写真参照)
分岐からの八丁尾根のルートは踏み跡もしっかりとしていてマーキングもされてます。迷うようなところはありませんでした。基本的に稜線上をたどります。ただ、烏帽子岳から大岩山取り付きまでは、急下降もあり、とても長く感じました。(実際に長いです。)
また、この日は今夏一番の暑さで、標高が下がるに連れて厳しい暑さとなりました。
いよいよ今回の大きなポイント、大岩山登りとなります。ハシゴの下で大休止し、気合いを入れてハシゴに取り付きました。ハシゴ、鎖はしっかりとしていますが、北アルプスの鎖場のように、足下が岩でなく、砂?泥?なので、足場を固めるのに神経を使います。特に荷物が重いと、ズルズルと足場が崩れ、なおさら注意が必要です。鎖、ワイヤーに完全にお世話になり、腕力で何とか急斜面を登り切りました。(鎖、ワイヤーがないと登れませんでした。)緊張と暑さで、大岩山の山頂に着いたときは、身体中、汗でビシャビシャでした。
ここで、体力を使い切ってしまったのと、(重い荷物を持っての甲斐駒へ登りが思った以上に体力を消耗した。)今夏一番の暑さでこの後、軽い熱中症?脱水症状?のような感じになり、フラフラで下山します。おまけに分けの分からない虫に刺されて、左腕がパンパンに腫れてしまいました。
いつもはお散歩な日向山ビーチの登りも、なかなか頂上にたどり着きません。いつもはキュートな日向山が凶暴にそびえ立って見えました(笑)。日向山山頂からの慣れた道も(走れるハイキングコースですが…)休憩、給水を繰り返し、無理しないでゆっくりと下山しました。
17:45 尾白の駐車場に下山。すっかり廃人になってました。
この日、毎日必ず飲むビールも身体が受け付けず、炭酸水とコーラ計1.5Lを一気に飲み干し、ダウンでした。
日向八丁尾根。破線ルートですが(僕の持っている2017年版の地図には破線すらありません。)、ルートはしっかり整備され、迷うような所はありませんでした。ただ、大岩山の登り、下りに関しては、鎖、ワイヤー、ハシゴは整備されているものの、通過には相当な注意が必要です。(死亡事故も起きています。)荷物が重いとグッと難易度が上がるでしょう。この間だけは西穂~奥穂と同程度を想定された方がいいかも知れません。
また、ルート途中に水場はありません。(六合目石室から20分ほど下るとありますが、タイムロスが大きいのと、水が出ていない可能性もあります。) 夏季は標高が下がってからの暑さも考慮し、多めに水を持つ必要があります。さらに、人影が薄いルートです。山の日の連休をはさんだピークシーズンでしたが、日向八丁尾根上で出会ったのは2人だけ(剛脚な感じのトレランの方。)でした。
いろいろと厳しい点を上げましたが、黒戸尾根→山頂だけでもかなりの充実感が味わえる甲斐駒ヶ岳に、プラスアルファしてより大きな達成感を味わえるいいルートでした!
このルートを整備し、復活させていただいた、先代の七丈小屋のご主人に感謝です。
雑感というか、つぶやき…。黒戸尾根も様変わりして来ました。以前は、大荷物で修行のように黙々と登る登山者(玄人尾根とも揶揄されてました。)や、ホントに白装束の修行僧のような方が多かった黒戸尾根ですが、今回出会ったのは半分以上がトレランの方で、軽やかに1dayで黒戸尾根を往復します。僕も少しはトレランの気持ち良さやそのリスクも分かっているので、決して否定するわけではありません。僕のローカルの黒戸尾根の良さを知って、多くの人が登ってくれるのは嬉しいです。
ただ、登山スタイルの時代の流れも強く感じた黒戸尾根でした。
フォトギャラリー:100枚
装備・携行品
シャツ | アンダーウェア | ダウン・化繊綿ウェア | ロングパンツ | 靴下 | レインウェア |
登山靴 | バックパック | スタッフバック | スパッツ・ゲイター | 水筒・テルモス | ヘッドランプ |
傘 | タオル | 帽子 | グローブ | サングラス | 着替え |
地図 | コンパス | ノート・筆記用具 | 腕時計 | カメラ | 登山計画書(控え) |
ナイフ | 修理用具 | ツエルト | 健康保険証 | ホイッスル | 医療品 |
虫除け | ロールペーパー | 非常食 | 行動食 | テーピングテープ | ストーブ |
燃料 | ライター | クッカー |
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