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202009飯豊連峰

飯豊連峰( 東北)

パーティ: 2人 (かえる隊長 さん 、ほか1名 )

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行程・コース

天候

1日目:曇り、稜線はガス、2日目:稜線はガス、10時頃より晴れ、3日目:晴れ

利用した登山口

飯豊山荘   弥平四郎登山口  

登山口へのアクセス

バス
その他: 山形新幹線~米坂線乗り継ぎで小国駅まで
小国駅~梅花皮荘 町営バス ※この時期は梅花皮荘が終点
梅花皮荘~天狗平ロッジ 徒歩 天狗平ロッジに前泊

この登山記録の行程

【1日目】
飯豊山荘(05:20)・・・湯沢峰(07:20)[休憩 11分]・・・梶川峰(10:50)[休憩 10分]・・・扇ノ地紙(12:00)[休憩 10分]・・・門内岳(12:40)[休憩 10分]・・・北股岳(14:05)[休憩 5分]・・・梅花皮小屋(14:30)

【2日目】
梅花皮小屋(05:26)・・・烏帽子岳(06:17)・・・御手洗池(07:17)[休憩 12分]・・・御西小屋(08:54)[休憩 26分]・・・飯豊本山(11:03)[休憩 22分]・・・本山小屋(12:11)[休憩 9分]・・・切合小屋(14:10)

【3日目】
切合小屋(06:00)・・・三国小屋(07:30)[休憩 13分]・・・疣岩山(08:40)・・・上ノ越(09:57)・・・登山口(11:30)[休憩 10分]・・・弥平四郎登山口(12:44)

コース

総距離
約33.4km
累積標高差
上り約3,413m
下り約3,383m
コースタイム
標準22時間50
自己22時間20
倍率0.98

高低図

標準タイム比較グラフ

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登山記録

行動記録・感想・メモ

 8月に風雨で敗退した飯豊連峰縦走リベンジ登山。この時期バスが梅花皮荘止まりとなってしまうため徒歩1時間かけて天狗平ロッジへ。ロッジでの前泊者は3組5名。到着後に隣の飯豊山荘で入浴。入浴は17時迄だが利用者がいないと早く閉まってしまう模様。
 1日目:梶川尾根に再挑戦。登山口から湯沢峰までは急登の連続、湯沢峰から先は少し傾斜が緩みストック使用。五郎清水手前でまた急登(8月はここで登山道に土砂が流れてきて危険と判断し下山)ここまでひたすら4時間の登りで疲労困憊。冷たく美味しい五郎清水で生き返る。約1時間で梶川峰到着。天気は回復予報だったが晴れるどころか稜線に近づくにつれてガスが濃くなる。扇の地紙では周囲は真っ白に。門内小屋まで一気に進み休憩。門内岳はすぐ近く。ガスは晴れそうにない。北股岳を通過するも梅花皮小屋がなかなか現れない。疲れた脚にゴロゴロ道の下りが堪える。ガスの中にテントが見えたと思ったら、その向こうに忽然と小屋が現れる。梅花皮小屋は大変清潔に保たれていて快適。清掃協力金は封筒に入れて箱へ投函する。水場も近いがそこまでさえも真っ白で見えない。食事の後外に出ると周囲の雲が降りて夕焼けが。初めて周囲を見渡すことができた。明日の天候回復を祈りつつ就寝。
 2日目:夜中気温がぐっと下がり熟睡できず3時半過ぎに目が覚める。外は深い霧。視界ゼロに近いため明るくなるのを待ってスタート。出発後、一瞬だけ霧が風に流されて稜線が見えたのだが、その先御西小屋までの3時間半はガスの中。御手洗の池から天狗の庭にかけては雪渓も消えて花がたくさん残っている。御西小屋付近で風が強くなり体温を奪われる。ザックを外に置き小屋の中で大日岳ピストンするか検討会議。天気予報はこの後晴れ。同様に迷っている登山客が何組かいた。30分程小屋で停滞。今日は切合小屋まで行くことを考えて大日岳はスキップすることに。御西小屋を出発して40分程、周囲のガスが晴れて前方に駒形山~飯豊本山とその先に立つ本山小屋が見えてきた。振り返ると少し色づき始めた草紅葉の稜線の上に、黒々とそびえたつ大日岳の岩肌が。ガスはどんどん晴れて日差しも回復し、広大な稜線が目の前に現れた。大日岳をスキップした分、駒形山・飯豊本山山頂でたっぷり時間をとって景色を楽しむ。新潟~山形側は大日岳の黒壁から右へとがった北股岳、そこに集まるように麓から3本の尾根が並んでいる。一番奥が丸森、その前が梶川、一番手前はクサイグラ尾根?右下からダイグラ尾根の突き上げるようなギザギザが本山山頂へ伸びている。福島側に少し下ってひと登りで本山小屋。小屋の隣に社があり扉を開けて中に入ると御神体が祭られている。下山の無事をお祈りして社を後にする。小屋前から草履塚の向こう側に切合小屋とテン場が見えている。本山小屋~切合小屋間の今回唯一の鎖場御秘所(「おひそ」と読むらしい)を通過。山形県側はほぼ垂直に切れ落ちて結構な高度感あり。慎重に通過すれば特に問題なし。予定よりもかなり早く切合小屋に到着。飯豊の山小屋はほとんどが避難小屋だがここは営業小屋。食事の提供もあるが、食堂がなく受付で盛り付けられた食器を受け取り好きなところに持って行って食べるスタイル。食べ終わった後は食器を受付横の食器入れに返却する。縦走2日目の疲れも出て早めに就寝。
 3日目:夕食と同様のスタイルで朝食を済ませ少し遅めの6:00出発。多くの人が飯豊本山へ向かう中、テン場の脇を通って三国岳方面へ。山形から福島、特に本山を越えてからは急に登山客が増えてくる。山形側の登山口からはひたすら樹林帯の登りだが、福島側は高度を上げるごとに大日岳や飯豊本山が見えてくるなど展望もよく、適当なアップダウンの繰り返しがあって飽きないかもしれない。三国岳から疣岩山へ進み疣岩分岐で上ノ越方面へ。この道は比較的新しいのか登山者があまり通っていないのか、道がふかふかしてあまり踏まれていない様子。所々ロープの設置された急坂があり慎重に下ったが、登りも相当大変と思われる。上ノ越から弥平四郎に降りる分岐になかなか到着せず、途中登りの登山客とすれ違い分岐はあと30分くらいと聞く。地図上では松平峠へ降りるよりもコースタイムが20分短かったのでこちらを選んだが地味に長い下り。上ノ越分岐からもひたすら樹林帯を下り、少し傾斜が緩くなったところで祓川駐車場に到着。駐車場はほぼ満車。ここからあと1時間20分の林道歩きが待っている。トイレ休憩の後、長い長い林道歩きへ。標高が低いためぐっと気温が上がって汗をかく。50分程歩いたところで、なんとありがたいことに祓川駐車場から車で通りかかった登山客のかたがバス亭のある小学校(廃校)前まで乗せてくださると!バスの時間にはまだ余裕はあったが、縦走3日目の下りで足を使い果たした状態だったので本当に助かった。ありがとうございます!!
 弥平四郎の集落で車を降り、御礼を伝えて小学校を探す。小学校の軒下にザックが一つ。先に下山したかたがいるようだ。ザックを下ろしストックやスパッツをしまっていると、先に下山したかたが戻ってきた。集落に店や自販機がないかぐるっと回ってきたが何もなかったとのこと。しばらく話をすると同じ日に天狗平ロッジに前泊していたかただったことが判明。ルートもほぼ我々と同じだったが、最後の林道歩きを避け鏡山経由で下山されたとのこと。話しているうちにもう一組小学校前に到着。我々と同じように親切なかたに車に乗せてもらったようだ。よく見るとなんとこの二人も同じ日に天狗平ロッジに前泊していたかただった。
 5人とも14時のバスにのり野沢駅へ。時間が遅かったので誰もロータスインで下車する人はいなかった。おひとりのかたは新潟周りで帰られるとのこと、お二人は近くの道の駅に車を置いているようだった。15:20の磐越西線で会津若松で途中下車。駅近くの「富士の湯」で3日分の汗を流す。大日岳をスキップしたのが残念だったが後半は天候も回復し飯豊の広大な稜線上から景色を楽しむことができた。花の最盛期にまた訪れてみたいと思う。

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フォトギャラリー:60枚

8月の写真 小国駅近くの中華料理屋にて

おぐにラーメン美味しかった

小国駅の熊

飯豊山荘 今年は日帰り入浴のみの営業

いい湯でした

梶川尾根登山口(8月)

湯沢峰の少し上で敗退

今回の写真 梅花皮荘行

リベンジ登山開始

ガスが沸いてきた

五郎清水 水場まで少し下る

梶川峰

扇の地紙 標柱が横倒しに

胎内岳

門内避難小屋

トイレの後はペダルをこぐ

門内岳山頂 眺望無し

一瞬霧が晴れた

ほんの一瞬でした

ウメバチソウ

北股岳山頂 眺望無し 風強し

梅花皮避難小屋

梅花皮小屋の水場 治二清水

水場から小屋を見る

夕食後の夕焼け

大日岳 まっすぐな稜線

ガスの中梅花皮小屋出発

梅花皮岳 眺望無し

烏帽子岳 眺望無し

御手洗の池

御西小屋到着 風強し

本山へ向かって出発

霧が晴れてきた!

左から駒形山、飯豊本山、少し離れて本山小屋

飯豊本山到着

とんがっているのが北股岳

ダイグラ尾根

本山小屋へ出発

本山小屋到着

前方に草履塚 登り越したその少し左側に切合小屋

左手前が御秘所

御秘所通過中

切合小屋到着

切合小屋テン場から新潟方面

切合小屋テン場その2

切合小屋から福島方面の日の出

上ノ越分岐 弥平四郎方面の矢印がない

祓川駐車場到着

デマンドバス バス停

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装備・携行品

シャツ アンダーウェア ダウン・化繊綿ウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア
登山靴 バックパック スタッフバック スパッツ・ゲイター 水筒・テルモス ヘッドランプ
タオル 帽子 グローブ サングラス 着替え
地図 コンパス ノート・筆記用具 腕時計 カメラ 登山計画書(控え)
健康保険証 ホイッスル 医療品 虫除け 熊鈴・ベアスプレー ロールペーパー
非常食 行動食 軽アイゼン トレッキングポール ストーブ 燃料
ライター カップ

登った山

北股岳

北股岳

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飯豊山

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