行程・コース
この登山記録の行程
【1日目】
鴨沢(07:40)・・・小袖乗越(08:05)・・・堂所(09:27)・・・ブナ坂(10:35)・・・雲取奥多摩小屋(11:09)・・・小雲取山(11:35)・・・雲取山(11:54)[休憩 25分]・・・三条ダルミ(12:39)・・・三条ノ湯(14:00)
【2日目】
三条ノ湯(07:05)・・・サオラ峠(09:07)・・・丹波天平(09:47)・・・親川(11:30)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
今年こそは20年ぶりのテント泊、と考えていたが結局この時期になってしまった。
もう2000mを越えると冬山っぽくなってしまっているので、近場で寒くなさそうで、ほどほどに歩けるところ、ということで、三条の湯に決めた。大学時代はGWに毎年お世話になっていたテン場でもある。
さてどういう山にしようかと考えると、アクセス、後山林道の通行止め、天気予報、もろもろの条件から、初日はきちんと雲取山に登って景色を堪能し、2日目は天平尾根で紅葉狩りをしながら下山する計画を立てた。
初日
奥多摩駅で、山用財布に現金を補充し忘れたことに気づく。バス電車宿泊(テン場+三条の湯温泉)費用を払えば、あと500円もなくなるだろう。
続いてコンパスを忘れたことに気づく。山と高原地図と登山アプリでだいたい分かるのでなんとかなるだろう。
いつも携行していた鉛筆とメモ帳もない。時刻はスマホで写真を撮って記録しよう。
この日は朝から晴れていて、みちみち黄葉の彩りが美しかった。日曜なので、鴨沢ルートは登る人も降りる人も多い。夏に歩いた時と違い、今回は荷物が重いので、このくらい道がなだらかなのは助かる。暑くもなく寒くもなく時間に余裕もあり、心地よくのんびり進む。
石尾根近くまで登るともう紅葉は終わる気配である。ブナ坂で風を感じてヤッケを羽織ったが、日が差すと暑さが勝り、やっぱりすぐに脱いだ。
石尾根からは富士山や、雪をかぶった南アルプスまでくっきりと見えた。
山頂でパンを食べ、三条の湯へと下る。山頂直下が(鴨沢ルートに比べたら)けっこう急だった。こちらの道は今までと打って変わって人が少なく、結局宿泊地までの間で、ソロの人に追い抜かれた以外に出会わなかった。
途中の「迂回路→」の標識から50m以上のアップダウンがプラスされる。ピンクテープや踏み跡はしっかりしているので迷うことはなさそうだが、迂回でこんなに歩くなんて林業用の作業道に迷い込んだのではないかと少し不安になった。
三条の湯では紅葉のまっさかり。今週から来週がベストですね、と小屋番さんが言っていた。普段は小屋80人テント20人のところ、今は小屋20人テント20人に限定しているらしい。誠にご苦労様です。
さて自分にとっては一大イベントであるテント泊である。前述の理由で金がないので風呂上がりにビールも買えない。7時半に寝てしまった。学生時代に使っていたカモシカオリジナルのシュラフで、温度帯域がいまいちわからない。防寒着をとても多めに着込み、途中で何度か目覚めたものの、そこまで寒さを感じずに意外と寝れた。
2日目
5時半に起床。曇天予報だったが木々の隙間から星が見えた。慣れない撤収作業後、7時に出発。昨日の行程は今の自分には過負荷だったのだろう、朝起きたら肩と太ももが痛かった。サオラ峠か丹波天平でエスケープしようかとも考えながら進む。今日は、いずれにせよ昼には車道に出るはずなので気分も楽である。
サオラ峠までは少しずつ標高の上がるトラバースルートがメイン。サオラ峠からの尾根道は、広くて明るい。デンデイロ・デンデロというと妖怪でも出そうな響きだが天平という字面はとても似合っている。気分もペースも良いので、予定通り親川まで行くことにする。丹波天平を過ぎても、天平尾根の感じは長い間続き、踏み跡がわかりにくところもあるが、ピンクテープや目印が良いタイミングで現れるので落ち着いて進む。後半、住居跡あたりからは奥多摩らしい杉の植樹帯となり一気に暗くなる。道も細い部分が多く、気を使う。
この日はずっと黄葉とともに歩けた。途中で飛龍や石尾根が見える以外は、特に眺望の良い箇所はなかったと思うが、天平尾根の気持ちの良さといったら!
現金は忘れたくせに、バス時刻表はきちんと家で印刷してきたのであるとひとりごちてみたものの、昼過ぎに到着するバスを待っていたら、土休日ダイヤと勘違いしていたことに気づく。平日ダイヤを見ると2時間近く待つ。少し雨もパラついたので、トイレとか自販機とかないかなぁと探して鴨沢西バス停まで行くが、バス停以外何もない。結局、屋根つきベンチ、トイレ自販機ありの鴨沢バス停まで歩いて一時間待ちバスに乗る。今朝、三条の湯で見かけた人もいた。まさか私が天平尾根から来たとは思っていないだろう。うふふ。
今回は山歩きとしては充実していたが、反省点も多かった。事前の準備と、確実なペース配分を心がけること。
冬は基礎体力を養おう。
フォトギャラリー:24枚
石尾根から。
飛龍山。近いうちに登りたい。
正面奥が南アルプス。塩見岳方面。
甲斐駒や白根三山方面も見える。
もちろん富士山もよく見える。
三条ダルミから。
雲取山を望む。
ここから二日目。
正面が昨日登った雲取山。
このあと数分で頂上付近に雲がかかった。
天平尾根
カラマツ(?)の森
装備・携行品
シャツ | アンダーウェア | ダウン・化繊綿ウェア | ロングパンツ | 靴下 | レインウェア |
登山靴 | バックパック | スパッツ・ゲイター | 水筒・テルモス | ヘッドランプ | 傘 |
タオル | 帽子 | グローブ | サングラス | 着替え | 地図 |
コンパス | ノート・筆記用具 | 腕時計 | カメラ | 登山計画書(控え) | ナイフ |
修理用具 | 健康保険証 | ホイッスル | 医療品 | 虫除け | 熊鈴・ベアスプレー |
ロールペーパー | 非常食 | 行動食 | テーピングテープ | トレッキングポール | ストーブ |
燃料 | ライター | カップ | クッカー | カトラリー | |
【その他】
水は500mL x 3。初日は行動中に一本使用。二日目は500mL x 2 にして、昼食も合わせて使い切る。 行動中は二日とも長袖ベースレイヤー+Tシャツ、寒いときはヤッケを羽織る。 テン場では安物のダウン上下着てすごす。 |
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