行程・コース
天候
晴れ
登山口へのアクセス
バス
その他:
水根バス停からむかし道をたどる
この登山記録の行程
水根バス停(08:00)・・・トオノクボ(9:28)・・・山ノ神(10:18)・・・イソツネ山(10:53)・・・境集落(12:11)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
※ ページ内の「登山ルート」は、実際の足取りと違っている可能性があります。自身の記憶でこうだったはずというのを出来るだけ思い出しての記入なので、軽い参考程度にてお願いいたします。とりわけイソツネ山以東、境へ向けての下山路はかなり分かりにくいです。
m(_ _)m
今日は2週間ぶりに奥多摩のお山に行ってきました。場所は、前回道間違いから敗退した「イソツネ山」です。
前回記録< https://www.yamakei-online.com/cl_record/detail.php?id=212877 >
リベンジしたい一心での目的地決定でしたが、先に結論を言ってしまうと
『こんなヤベーの初めてだわ...正気の沙汰じゃない』
というのが偽らざる感想でした。
奥多摩駅には7:20頃着き、同25分の小菅行きバスで水根まで行きました。他には普通の観光者っぽい人が1人下りたくらいでした。のんびり準備して8時ごろスタートです。途中、民家の方とご挨拶できて、目的地を告げると「尾根太いから気を付けて」と言ってくださいました。
そして...やはり雪がないと道が明瞭ですねwトオノクボへの中間点から先が特に筋の広いところが出てくるので、前回雪で隠れてたところがはっきり見えました。
9:30前にトウノクボ到着しました。前回の雪景色と比較すると一目瞭然ですwここから榛ノ木尾根の下りに入ります。ここでザックに仕舞ってた色々を取り出して、準備を整えます。今回は話に聞く難易度対策として
・地形図+コンパス/GPSアプリ/守屋地図
という3段構えの事前準備で臨みました。その後の結果を見れば、これが結局は自分を救うことになりました。
ここから初っ端で読図でつまずくことにw序盤の北面に似たような方角の尾根筋がいくつかあり、それで現在地を見誤りました。なので最近ようやく身に着けた「感度を落とす」で、逆の南面に注目しその誘導に任せる見方に切り替えました。やがて反射板のところまできて、前回はここを東向きに入ってしまいましたが、反省を生かしてきちんと尾根の南側に目を向けて、その輪郭に従って南東に入れました。その先踏み跡は明瞭で、沖ノ指山直下のタワまでは危ないところはありませんでした。その場で見上げてみましたが、アプローチめんどそうだったので、スルーすることにしましたw トラバースで避けて歩きます。
足元さえちゃんと気を付けていれば特に危ないところはなく、無事に山の神まで到着しました。
さてそのすぐ先ですが、残雪が凍結していて、下るときにツルンと滑って泥に尻もちをつきましたwww結構そういう場所が多かったので、凍ってない場所に足を運ぶのが難儀しました。
(^O^;
さて...事前に藪がヤバイという話を聞いていましたが...想像通りにヤバイエリアでした。枯れていて視界はまぁまぁよかったんですが、一目見てあっちにもこっちにも踏み跡が走っていて「どれが正しいんだよ?!」と言いたくなる有り様でした。
ぶっちゃけ、起伏もたいしてない上に、数少ない判断材料の地面がカヤトに覆われていては読図としてはもう
お 手 上 げ 状 態
(少なくともいまの私のレベルでは)
なのでGPSアプリを発動し、地図中の線に沿っていることを確認&ピンクテープをたどりながら進みました。
そうして進んでいくと、昨晩までに予習していたように、窪地を下降するところに入りました...が、それはイソツネ山に寄ってからの予定だったので立ち止まりました。山頂へはあらかじめ稜線に乗って進むので、位置関係の見立てから右手に見えている尾根がそのルートに間違いなく、戻ることに。
戻ったはいいですがそれらしい踏み跡もナシ。ですがそのあたりは植林帯で日当たりが悪いせいか、カヤトがなくどこでも歩けて見通しもOK。めっちゃ助かりましたw なので道の有無なんてカンケーなしに尾根筋に移動しました。念のため正しい尾根か確認ですが、この辺で南東向きのはっきりした尾根はそれしかなかったので、方角のチェックだけで確信できました。
歩きにくい岩場が時々出てきて乗り越え進んでいくと、最後にカヤトをちょいとクリアして広場に出ました。予測通り山頂標を発見、イソツネ山に到着しました~~♪10:53の到着です。
以前からの目標が達成できて「ヨッシ!」と声が漏れましたw
景色もへったくれもない場所なので、早々に道を引き返しました。
が...私の読図が正直に通用したのはここまででした。その先は天然の迷宮になっていて、不用意に入り込んだら脱出不可能になるところでした...
山頂を踏んで先ほどのカヤトまで戻ってきましたが、参ったことに、道の形状が地理院地図のそれと違っていました。尾根筋からくぼみ形状の方へ道が落ち込んでいくのでその方角を見てたんですが、そのポイントに来ても道がありませんでした...(現在地見立ては間違ってなかったはずです)
仕方がなく、先ほど山頂をスルーして進みそうになったピンクテープの誘導にもどりました。同じくぼみ形状の道に落ち込んでいくので。
ですが段々と左に廃屋が見えてきました。そっちに明確な踏み跡があったので、ついでと思い寄ることにしました。これが幸いしました。
廃屋の裏手にネットが張ってありました。事前に読み込んでいた守屋地図で「ネット南西角」というポイントが経路上に存在していたのを思い出したからです。廃屋の横でザックから守屋地図を取り出します。確かに書いてあります。そして目の前のネットも確かに直角に向きを変えていてその先は北だったので、翻ってここが南西角だと判明しました。
「しめた!」と思い地図記載の「ネット沿いに」という言葉に従って進みました。その先のネット南沿い、モノレール沿いにという通りの展開になってどんどん進みました。
が...進めど進めど、次の「モノレール交差」というポイントが見えてきません...
「ていうかモノレール交差ってなんなんですか?!」
という状態www
そのうちにモノレールは急に方向転換して急斜面を一直線に降りていき、
「あ、これは違う、正しい道じゃない」
と思いました。一旦そこで立ち止まりました。時間はまだ正午にもなっていなかったので、頭の方は比較的冷静でいられました(将棋で言う長考状態)。
改めて様子を見てみると、斜め後ろ上に、一つ白い建物(多分廃屋)が見えました。その建物は離れの一軒だと理解されました。そこにコンパスを向けて地図に落とし込むと、おおよその現在地が判明。念のためGPSでも照合し、確かにそうでした。
ざっくり言うと、私は地図のルートから少し北にずれたところでウロウロしていました。その後、東向きという私の望む方角に延びている道を見つけてひとまずほっとしました。
その道は、くぼみ形状のエリアを大きく九十九折に下降する道でしたが、あまりに大きくて歩く予定の尾根のひとつ北の向こう側に届きそうな勢いでした。
で、しまいには先ほど斜面に落ち込んでいったモノレールに再びコンニチワ★して、ああ、この道も違ったか...とさすがに気落ちしましたorz
この時点でなかなか精神力を削られてます。カヤトと格闘しながら進むだけでも大変で、更にその先のモノレール沿いに進んだ時も木々が横倒しになってて行く手を遮ります。それをクリアするのはなかなかの苦行でした。
話を戻します(^^;
改めてGPSで位置を確認し、やはり地図のラインから外れていました。もうゴールは目の前なのにそこへきてこの底意地の悪い迷宮...はやる気持ちを抑えましたw
思い切って、地図上のラインに復帰することに決めました。地形さえあっていればいま現在そこに道があろうがなかろうが望む場所に向かえるので、いまいる窪地から南に向かって、目の前に見えている尾根のふくらみめがけて強引に突っ切って乗り上げました。
すると、そこには洗堀された道がその先に普通の道となって続いていて、ちゃんと望む方へ延びているのを確認出来て「やったぜ!」と心の中で叫びましたw 念には念をと、GPSアプリは追尾モードにしたままつけっぱなしにしました。
やがて予測通りに真東に向いている尾根にシフトし、その先の廃屋も予測した通りに現れたので、ここにきてようやく正しい道にのったことを確信できて、その先予定通りの廃屋が順々に現れることが嬉しくて仕方なかったですwww
そうして12:10、無事に一般道に戻ってくることが出来ました☆
あとはバスがすぐ来てくれたので奥多摩駅までもどり、本日の行程が終了しました☆
今回の山行は、イソツネ山それ自体への興味というよりはそこにあるルートで地図読みを試すことが主眼だったので、狙っていた通りのコースを歩けてまずは念願かなって満足でした。
一方で、克服できた課題もあればカヤトにおける地図読みでの攻略というテーマが新たに出てきたようにも思うので、その辺はどう研究・練習をしていこうか追々思案したいと思いました。
勝ち負けではありませんが、あえてそれで表現するなら「辛うじてドローに持ち込んだ」という風に自身では感じています。今回はGPSも使い守屋地図も引っ張り出しての総力戦となりましたので、そういう評価にしておきたいと思いますw
あと蛇足ながら追記したいことが...日本山岳会多摩支部さんの紹介ページでは技術グレードが5段階評価で5でした。Max値ですね。でもここについては下りは8とか9を出すべきだろう!と思えて仕方なかったですw 守屋地図でも藪の為下降は厳しいとコメントされていました。
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装備・携行品
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GPS機器 |
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