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サルギ尾根で今シーズン最初のシロヤシオ (3B)

上高岩山 鍋割山 奥ノ院 御岳山( 関東)

パーティ: 1人 (すてぱん さん )

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行程・コース

天候

晴れ

利用した登山口

大岳鍾乳洞入口  

登山口へのアクセス

タクシー
その他: (行き)なんと僅かな差でバスに乗り遅れ、タクシーで大岳鍾乳洞バス停に向かう(涙の3900円也) 予定では五15上養沢行きバス乗車
(帰り)ケーブル下バス停からJR御嶽駅

この登山記録の行程

大岳鍾乳洞入口(07:33)・・・高岩山(09:06)[休憩 4分]・・・上高岩山(09:38)[休憩 20分]・・・鍋割山分岐(10:15)・・・鍋割山(10:31)[休憩 35分]・・・長尾平(11:33)・・・長尾平展望台(11:35)[休憩 35分]・・・長尾平(12:13)・・・随身門・・・御岳山(12:24)[休憩 10分]・・・随身門・・・神代欅・・・裏参道分岐・・・滝本駅(13:23)

コース

総距離
約10.8km
累積標高差
上り約1,471m
下り約1,433m
コースタイム
標準5時間40
自己4時間6
倍率0.72

高低図

標準タイム比較グラフ

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登山記録

行動記録・感想・メモ

彼女(シロヤシオ)のご機嫌伺いにサルギ尾根を登ってきました。高岩山ピーク手前の岩場(標高800m)で今シーズン最初の開花したシロヤシオに出会いました。ほぼ満開の株と、7分咲き程度のもので、開花直後のようでした。

上高岩山の展望台(標高1000m)及びピーク周囲のシロヤシオは、2分咲き程度のものが散見されましたが、ほとんどは蕾の状態。鍋割山から奥ノ院(標高1000〜1084m)のシロヤシオもまだ蕾の状態で、いずれも開花にはまだ数日かかりそうな印象です。

過去数年の私の経験では、2016、2018、2020年は花付きがよく、2017、2019年は裏年でした。隔年で「当たり」が来ているとすれば、今シーズンは「裏年」に当たるのである程度覚悟して望みましたが、花付きは「良い」とも言えないですが「悪くもなさそう」です。やや残念な思いをした2019年よりは良さそうだという感触です。

今年もシロヤシオの花の季節が巡ってきた。気温は平年より高く推移し、その累積差は季節の進みが早かった2018年以上。2018年の開花記録を参考に、今シーズン最初のシロヤシオの花との出会いを計画した。私の知る限りでは南関東で一番早く咲きそうなのがサルギ尾根。ここまではすんなり決まった。

懸念は三つ。第一に、ここにきて気温が平年並みに近づき季節の歩みが遅くなっている可能性。第二に、過去6年ほどの経験ではシロヤシオの花は隔年で裏年となっており、今年は裏年にあたりそうなこと。第三は、緊急事態宣言である。

第一の点については、標高1000m付近の上高岩山や奥ノ院にはあまり期待できないが、標高900m付近の高岩山付近はチャンスがある。第二の点は、あくまで経験則で今年が当てはまるかどうか、そもそもどういう条件の時にシロヤシオが開花するのか知りたい私としては、定点観測は重要だ。第三は、比較的マイナーだと思われるサルギ尾根を選び、当初予定していたロックガーデン散策を省くなどで対処することとした。

開花状況は、前述のように概ね予想通り。ただ、実際に咲いている花を見てしまうと欲が出て、あわよくば奥ノ院でもと期待値を上げてしまい、残念な思いをした。出会った花はいずれも登山道から離れており、まじかで見ることが叶わなかったことも心残りだ。感染症の状況次第では、これが今シーズン最初で最後のシロヤシオになりかねない。嗚呼、引き裂かれた二人・・・(笑)

武蔵五日市駅で予定のバスにわずかの差で乗り遅れるという痛恨のミスをしてしまったが、1時間半近く次のバスを待つよりはと気持ちを切り替え、タクシーでバスを追った。大岳鍾乳洞入口でバスを降りた方は一人のみ。追い抜いてからはサルギ尾根では全く人と行き合わず、目論見通り静かな山歩きができた。ツツジが咲くのは、岩がちのやせ尾根とだいたい相場は決まっていて、サルギ尾根も例外ではない。足元は注意。

上高岩山展望台から先、大岳山ー御岳山を結ぶ稜線に合流すると急に登山者が増え、この時点でロックガーデン散策を諦めた。奥ノ院では同好の方としばし楽しいシロヤシオ談義をさせていただいた。その方によれば、当たり年には長尾平のヘリポートから、上高岩山や奥ノ院のシロヤシオが白い塊のように眺められるのだとか。

行楽シーズンの絶好の登山日和とあって、家族連れ、グループなどで大賑わい。皆さん楽しそうだ。これも3度目の緊急事態宣言となればどうなることやら。かくいう私も、宣言が出る前なら多少の言い訳ができると考えなかったかといえば、嘘になる。美しい新緑の季節に、何とも悩ましいことだ。

人出の多さに迷ったが、せっかくだから御嶽神社にもお参りして無事登山のお礼と事態の早期終息を祈念する。ケーブルカーは回避して表参道を下ったが、舗装路ながら立派な杉並木を静かに楽しむことができた。

コース定数27。サルギ尾根の岩場などもあり、レベルAの高尾山と同じ気分で登るには危ういという意味で主観的なグレードBとする。

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フォトギャラリー:44枚

数馬行きバスには長蛇の列
上養沢行きのバスに乗り遅れるという痛恨のミス

養沢神社で本日の安全祈願をしてからサルギ尾根に取りつきます

いきなりの急登

サルギ尾根で枝や石がぶら下げられているのを何度も見ましたが、これは何の意味があるのでしょう?

岩がちになってきました。ということは、彼女がいる可能性も高いです。

ミツバツツジはすっかり散っています

高岩山ピーク手前、標高800m地点で今シーズン最初のシロヤシオ。いきなり満開です!花付きも悪くありません。

こちらも標高約800mですが、2分咲き程度でしょうか。如何せん登山道から離れた急斜面なので近づいてみることができません。

ここにもぶら下げられた枝

フイリフモトスミレだそうです。小さな可憐な花です。ご教示くださったてんてんさん、いっきさん、ありがとうございます!

ミツバツツジ

イワウチワも咲き残っていました

上高岩山展望台(標高およそ1000m)からみるシロヤシオ。まだ蕾です

展望台から

こちらは咲き始め。二分咲き程度でしょうか

近づくことができず、これで精一杯

上高岩山ピークのシロヤシオは全て蕾でした

上高岩山にはイワウチワの花も

鍋割山分岐から鍋割山の間ではカタクリの花が見られました

奥ノ院にて。音叉のよう

奥ノ院でお詣り

赤い椿と山桜の花びらが舞い散っていました

岩がちの急斜面を降ります。果たして咲いているのか・・・?

奥ノ院のシロヤシオもやはり蕾でした。1000m程度の標高からすれば当然なのですが、ちょっと残念。

鎖場から見て少し登ったところにあるシロヤシオの大株も蕾です

長尾平にて

鍋割山を背景に山桜

御嶽神社に本日のお礼参り

ケーブルカーに乗らず、表参道を降ります。舗装路ですが杉並木で雰囲気があります

御岳渓谷でカヌーを楽しむ人々。藤の花がそこかしこで咲いていました

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装備・携行品

みんなのコメント

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  • すてぱんさん、こんにちは。

    さすがすてぱんさん、早々のシロヤシオレコおめでとうございます。
    すてぱんさんのおっしゃるとおり2018年並みに速いかそれ以上のようで、願わくば連休中は気温が高くならないで頂きたいと思った次第であります。

    スミレはよく判らないので調べてみまたら斑入りの葉っぱですとフイリヒナスミレ?でしょうか。

  • すてぱんさん、こんばんは。

    今年はサルギ尾根からスタートされたのですね。無事、シロ様との邂逅おめでとうございます!
    サルギ尾根と言えば、実は2016年5月8日に歩いておりまして、その時は東屋の前が満開でした。ただ愚かにも当時は花などには全く興味なく、写真も撮らずにやり過ごしてしまいました。今思えば間違いなくシロヤシオだったのですが、惜しいことをしたものだと思っています。。。

    今年は裏年予想という事ですが、19年のようなことは無さそうなので少し安心しました。
    とは言え、緊急事態宣言が出てしまいましたので一体どうしたものやら、、、困り果ててます。。。

  • シロヤシオに会えたんですね。良かったですね。
    真名井もそろそろかな??今年はなんでも花が早いので。
    御前山もボチボチ咲くかな??

    スミレは フイリフモトスミレですよ。

  • てんてん さん、コメントありがとうございます。

    また、花の名前も教えていただき、ありがとうございました。

    季節の進みですが、平年との気温差だけでみると4月2週以降は足踏み傾向のようです。事前予想では2018年以上のペースで開花が進み、標高800mあたりでは確実に、1000mあたりでも或いは開花しているかもと期待したのですが、これが理由かも知れません。今後の各地での開花のタイミングは、概ね2018年のレコが参考になるのではないでしょうか

  • ガバオさん、コメントありがとうございます。

    私もまさか花を求めて山を歩くことになるなんて、想像もしていませんでした。登山中も、自分が強い関心を示す景色とか、花などに全く興味がないかのように行きすぎていく方もいらっしゃいますからね。でも、一度その魅力に取り憑かれたら・・・

    開花情報を嬉々としてアップしたものの、3度目の緊急事態宣言には気が重くなります。「人の命が・・・」と迫られたら、私にとって登山も重要なんですとは言い返し難いです。

    後ろめたい気持ちで山登りというのは、どうにも心から楽しめないものだと昨年来実感していますよ。

  • いっきさん、コメントありがとうございます。

    まだ咲き初めでしたし、もっと近づけたらという思いも残りました。気温の推移を睨みながら、自分の予想を確かめられれば今回はそれでいいと割り切って計画したはずなのですが、いざ咲いている花を見ると欲が出てしまいます。

    真名井に御前山、有り難くポケットに仕舞わせていただきます。また、花の名前もありがとうございました。

  • すてぱんさん、こんにちは。

    ご丁寧に、ありがとうございます。
    すてぱんさんに習い、平均気温とにらめっこしておりましたが諸般の事情から12日に様子見と思っております。

  • すてぱんさん、こんにちは!

     蕾が多く、また、花が登山道から離れていたところに咲いていたのは残念でしたが、読みがズバリ的中でしましたね〜。
     直近の気温や各年の開花状況などを踏まえた考察など、すてぱんさんの並々ならぬシロ様への思いが伝わってきます。そして、すてぱん予測モデルのさらなるブラッシュアップも!
     何はともはれ、幸先よくシロ様をゲットでき、同慶の至りです。

     それはそうと、東京では緊急事態宣言が再び出されましたね。これからシロ様の季節という時に悩ましい限りですね。

  • ぼっけもん さん、コメントありがとうございます!

    だいたい2018年と同じタイミングで開花かなあと辺りをつけ、サルギ尾根の開花レコを探したら、ぼっけもんさんの2018年の
    レコに当たりました。当時と比べるとやや開花が遅いという印象ですから、どうやら気温の平年差の「累積」ではなく、平年差そのものが開花時期を当てるのに重要そうだという新しい手がかりを得たように思います。重ね重ね、ありがとうございます。

    今の状況を踏まえれば、開花に立ち会えただけでよしとすべきなのでしょうが、やはり残念な思いは拭えませんね。

    福岡後赴任中に、四国の山にもお出かけになっていたようですが、そちらの山はまた違った楽しみがあるのでしょうね。

登った山

御岳山

御岳山

929m

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