行程・コース
天候
曇りのち晴れ
登山口へのアクセス
電車
その他:
近鉄桑名駅から近鉄養老線に乗り換え、養老駅下車。
この登山記録の行程
養老駅(40分弱)養老の滝(30数分)三方山(20分ほど)小倉山(20分弱)養老山(20分弱)笹原峠(30数分)もみじ峠(1時間ほど)笙ケ岳(40分ほど)もみじ峠(50分ほど)養老の滝(30分ほど)養老駅
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
養老の滝の知名度に比べ、その背後の養老山地の知名度はあまりにも低い。それは目立ったピークがないことが要因の一つだが、逆に言えば起伏の少ない縦走を楽しめる、ということになる。
山地の全ての山が、展望が優れている訳ではないが、何割かの山からは濃尾平野や美濃・鈴鹿の山並みを望見することができる。縦走路の幅もかなり広い箇所があり、笹原の道等、眺望も比較的いい。
コースは養老の滝から三方山(みかたやま・720m)を越えて養老山地縦走路に登り、山地主峰の養老山(859m)と最高峰の笙ケ岳(しょうがたけ・908m)を別個の峠から往復し、養老の滝へと帰って来る半回遊コース。
コース起点の養老公園にはみやげ物店が建ち並び、観光リフトもあるが、私が行った午前9時過ぎ位には、観光客の車は一台も止まっておらず、登山客や行楽客も皆無だった。日本屈指の有名な滝周辺であるのに少し意外な気もする。
観光客はリフトに乗る者が多いが、登山者は公園から滝谷沿いを西に一直線に続く道を進む。周辺は11月から12月初旬、紅葉に彩られる。
水が酒に変わったという伝説が知られる養老の滝は落差30m、幅4mの垂直落下型の滝だが、想像したよりこじんまりしていた。滝壺も形成されてないので、飛瀑の側まで寄っていくことができる。
滝からは滝谷を北に渡り、旧牧場跡へ続く林道との分岐から左の道に入り、西から南へと進路が変わると支流を渡って南西に向きを変える。再び南向きになると滝谷を渡り直し、斜面を南西に進むとほどなくで、ジグザグの急登に差し掛かるが、林内は比較的明るく、コナラ等の高木落葉樹が多く見られる。
標高550mまで登ると一旦尾根が平坦になり、ベンチも設置されている。ここはほぼ三方山までの中間位だが、山頂まではここから高度180mを上ることになる。
T字路を左に少々登った所が標高730mの山頂で、眼下には視界いっぱいに濃尾平野が広がり、揖斐・長良・木曽川から乗鞍・御嶽山まで遠望することができ、いつまでも見入ってしまいそうになる。
T字路まで戻ると西の笹原峠を目指す。三方山周囲にも笹が茂っていたが、ここからも笹道となっている箇所がある。
笹原峠はちょっとした開けた広場になっており、峠の風情が感じられる。
そこから南に尾根道を登り、向きが西向きになり、丸木階段を登るようになると、まもなく三方山からの展望を更に上回るパノラマが広がる標高841mの小倉山山頂。鈴鹿山脈や比良山脈も一望できるが、手前には養老山地最高峰の笙ケ岳が待っている。
山頂には「このながめ、みなさんをまっていました」と書かれた周辺俯瞰絵図や東屋もあるため、食事するには最適。
次は養老山地主峰の養老山を目指す。
山頂から南にアセビが点在するススキの緩やかな尾根を下って、また上ってと繰り返すと、上石津から上がって来た林道に出る。が、すぐまた林道の東に並行する尾根道に入り、それを上り詰めると養老山頂。ここも笹に囲まれているが、これまでの二山ほどの展望ではない。
最後は山地最高峰の笙ケ岳を目指す。
一旦笹原峠まで引き返し、牧場跡へと続く道に入る。意外とアップダウンの続く雑木の道を進んで行くと、牧場跡に着き、養老の滝へと下る林道が分岐しているが、道標に従い、左の道へ進む。
もみじ峠からは西に進み、一旦大洞谷まで下り、再び上って行った先に最高峰が待っている。
笙ケ岳山頂には笹は見られず、周囲は雑木で、私が登頂した時は展望も殆どなかったが、’00年代、北から東にかけての木々が伐採され、ある程度は昔日の眺望が蘇っている模様。
復路はもみじ峠から古道と林道を交互に歩きながら東に伸びる尾根を下って行き、社からは斜面を南西に下り、養老の滝付近まで戻った。
養老公園まで戻ると、またもや人っ子一人いない。登山中、人の声を聞くことは全くなかったので、誰よりも早く公園に来て養老山地に登り、一番遅くまで居た、ということになる。
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装備・携行品
シャツ | アンダーウェア | ダウン・化繊綿ウェア | ロングパンツ | 靴下 | レインウェア |
登山靴 | バックパック | 水筒・テルモス | ヘッドランプ | 帽子 | グローブ |
地図 | コンパス | ノート・筆記用具 | 腕時計 | カメラ | ナイフ |
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