三峰山(周囲の名山を一望し、ブナの森に浸る)2021

雪山

三峰山（東北）

2021.04.23（金）

パーティ： 1人 (ブナ太郎さん )

ブナ太郎さん

行程・コース

天候

晴れ時々曇り

登山口へのアクセス

マイカー
その他：桑沼駐車場に十数台駐車できます。

この登山記録の行程

桑沼駐車場（07:31）・・・大倉山（08:05）【休憩８分】・・・北泉ヶ岳分岐・・・長倉尾根・・・三峰山山頂（１１：５６）【休憩３４分】・・・長倉尾根・・・北泉ヶ岳分岐・・・大倉山分岐・・・桑沼駐車場（１５:５９）

コース

総距離: 約18.4km

累積標高差: 上り約1,245m; 下り約1,250m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

■残雪の山歩きのシーズンになった。例年は大東岳や船形山から始めているのだが、今年は趣向を変えて三峰山を歩くことにした。氾濫原もセットにしようと欲張った計画を立てたものの、歩き始めた時刻が遅かったため、桑沼から三峰山の往復となった。

■ この日は晴天で素晴らしく見通しが利いた。残雪期には、一般の登山道から外れたルートを歩くことが可能で、いつもは見ることができない角度から周囲の山々を眺めることができる。
　道中、北には、栗駒山、虎毛山、神室連峰（とりわけ小又山）、翁山、鳥海山が次々に姿を現し、三峰山山頂からは、山形県の名だたる山々が展望できた。月山、葉山、朝日連峰が遠くに連なり、手前には黒伏山の岩壁がくっきりと見えている。目の前には後白髪山、その後方には蔵王連峰、さらに右手には二口山塊の大東岳、面白山と、見ていて飽きることがない。飯豊連峰もうっすらと確認できた。

■この日の楽しみはもう一つ、深いブナの森を歩くことだった。宮城県で有名なブナの森は船形山だが、その隣の三峰山のブナもそれに比肩するほど立派なものである。特に、熊ノ平から先の長倉尾根には巨木が立ち並び、豊かな森の美しさを存分に味わせてくれる。

■この日はアイゼンを準備して歩いた。長倉尾根の斜面でアイゼンを装着して、そこから１時間ほど残雪を踏みしめながら登る。眼前には遮るもののない景色が広がり、山々はもちろん、市街地や海までくっきりと見えている。光る松島湾の向こうに牡鹿半島が確認できるほどの鮮明さである。

■この時期には花は少なく、山頂近くで見たマンサク、そして大倉山と北泉ヶ岳の間の尾根道に咲いていたカタクリ、大倉山の斜面で見つけた一輪のキクザキイチゲが全てだった。ここのカタクリは小さな花が多く、ようやく咲き始めた感じである。

■この日は平日の金曜日。駐車場には私の車だけで、山中でも誰にも会わなかった。貸切で絶景とブナの森を心ゆくまで味わい、物凄い贅沢をした気分である。