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入笠山は眺望がちょっぴり。入笠湿原はホソバトリカブト・エゾリンドウ・アキノキリンソウが群生

入笠山・入笠湿原( 南アルプス)

パーティ: 2人 (モーちゃん さん 、ほか1名)

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行程・コース

天候

曇り時々晴れ。弱い風。気温駐車場7:35 12℃ ,12:58 19℃。

登山口へのアクセス

マイカー
その他: マイカー規制中(11月14日迄)のため入笠山登山口(沢入)を目指す。カーナビには取り敢えず「富士見パノラマリゾート」と入力。中央道小淵沢IC(最寄りは諏訪南IC)から国道20号線へ出て、富士見峠交差点を左折し、道なりに進む。ゴンドラには乗車しないので、途中から「入笠山」の標識を確認して進む。駐車場は無料。水洗トイレ有。自販機無。管理人常駐。

この登山記録の行程

自宅5:15⇒7:05小淵沢IC⇒7:35入笠山登山口(沢入)7:52・・・9:09法華道分岐・・・9:12入笠湿原散策・公衆トイレ・休憩10:10・・・御所平峠・・・お花畑・・・10:45岩場コース・・・10:58入笠山頂(昼食)11:40・・・岩場迂回コース11:53・・・御所平峠・・・12:11法華道12:18・・・12:58入笠山登山口(沢入)13:18⇒13:38道の駅信州蔦木宿(店・食事処は火曜日定休日)13:58⇒14:08小淵沢IC⇒16:15自宅。

コース

総距離
約6.5km
累積標高差
上り約518m
下り約518m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

 入笠山(沢入)登山口にある「入笠湿原60分」の標識を見て、妻は「私は60分では行けないわ。体がすごく重いのよ。」とぽつりと話しました。私が、「前回6/8は、写真を撮りながらも70分だったよ」と返しました。妻は花が大好きです。その日は、花に魅せられて、辛さを忘れて、元気になって、さっさと先へ行ってしまいました。今日は、花が春・夏よりも少ないので、モチベーションが上がらないのでしょう。それでも、登山口では、ハギやゴマナの花を撮影し始めました。 
 一方の私は、現在も気管支喘息が出ているので、80分はかかるだろうと予想しました。案の定登山口から尾根に上がるまでの5分間が大変辛かったです。尾根に上がると、紅葉したツルの葉やホソバトリカブトの花を見つけると、二人でパチパチと撮り出しました。水道施設付近には、マムシグサが真っ赤な実を付けていました。真っ白いキノコもありました。
 前半は、登山道がやや急な箇所もあり、辛かったのですが、後半はなだらかとなり、楽になりました。出発して1時間20分後、シカ侵入防止策の扉を開けて、入笠湿原へ入ると、ゴマナの花が私達を迎えてくれました。湿原の木道を歩いていると、妻が、「アケボノソウだよ。」と嬉しそうな大声を上げ、撮影していました。木道の隙間から茎を伸ばして真っ白い花を咲かせていたのです。記念碑の脇にも5本咲いていました。秋の花ノコンギクやウメバチソウの花も咲いていました。
 湿原一面に紫色の花が見えます。私は、視力が弱いので、近付くまで、何の花か分かりませんでした。それは、青紫色のエゾリンドウの花が群生したのです。こんなに一杯咲くんだと感心してしまいました。湿原の北側木道を歩くと、今度は青紫色のホソバトリカブトが大変多く咲いていました。大きな株もありました。
 私は、「花より団子」です。さっと撮影を済ませると、湿原を後にして、山彦荘へ向かいました。お目当ては、栗入りのどら焼きです。栗もあんも大変美味しいのです。1個180円。妻がやっと来たので、トイレの後、広場ベンチでおやつタイムにしました。
 林道と平行した登山道を歩き、御所平峠からお花畑に入りました。ここでは、アキノキリンソウが群生していました。夏の花コオニユリが咲き残っていました。
 お花畑を出て、入笠山へ向かいました。岩場コースを経て、10時58分無事に登頂することができました。南方には、南アルプスが見えました。山座同定すると、左から甲斐駒ヶ岳と鋸岳が見えました。間ノ岳はぼんやりしていました。右には仙丈ヶ岳。大好きな北岳は、山体の陰になっていて見えませんでした。残念なことに、八ヶ岳・鳳凰三山・中央アルプス・北アルプス等は雲に隠れて、全く見えませんでした。
 昼食後は、今朝熱湯を入れたサーモス水筒をさらにカバー(袋)の中にしまって持ってきたので、熱くて美味しいコーヒーを作って飲むことができました。甲斐駒ヶ岳や仙丈ヶ岳をまた眺めました。眺めているうちに、46年前の記憶が鮮やかに蘇って来ました。
 1975年(昭和50年)10月9日夜行列車に乗車し、翌10日三大急登の一つに数えられる黒戸尾根を単独でバテバテになって登り七丈小屋に素泊まり。11日甲斐駒ケ岳に登頂し北沢峠へ下り、上り返して馬ノ背ヒュッテにヘトヘトになって素泊まり。12日午前3時頃には、みんなが起き出して、次々と軽装で出発していくではありませんか。6時頃から雨が降り出すので、朝食を作る前に仙丈ヶ岳を往復して戻って来ると言うのです。コースタイムは上り1時20分下り1時間とのこと。私も、最後尾になりましたが、みんなの後を追って出掛けてみました。
 初登頂の喜びもつかの間、慌ててヒュッテへ戻りました。すると、タイミングよく土砂降りの雨になりました。ここまでは、ラッキーでしたが、下山路は、丹溪新道の尾根道から戸台川に下り、河原を歌宿付近の旧バス停まで歩くのです(当時北沢峠⇔仙流荘のバスは無)。増水しつつあり、急流になっている川を何度も何度も渡渉しました。濁っているので、深さが分からず、恐る恐る一歩ずつ、一歩ずつ進みました。水深さが、膝上を越えた箇所ばかりでした。また枝沢からの鉄砲水にも警戒して歩きました。前後には、登山者の姿が見えないので、不安感が一杯でした。午後2時頃になって、川の流れがゆるやかになり、広い河原を歩くようになりました。集落が見え始め、河原から道路に上がって、午後3時頃バス停に着いた時は、ほっとしたことを思い出しました。

 復路は、岩場迂回コースからゆっくりと下り、入笠湿原手前から法華道を通り、また登山道を経て、駐車場に無事に戻ることができました。途中では、ススキやオオカメノキの実、大きなキノコ等を見つけ、いよいよ秋になったなあと実感しました。
 道の駅蔦木宿で農産物を買う予定でしたが、生憎の定休日(毎週火曜日)になっていて、大変残念でした(温泉も休み)。トイレは一年中利用可能です。食事処もありました。アルプスの峰々が冠雪した頃、また訪れたいと思います。
 

 

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フォトギャラリー:68枚

入笠山登山口(沢入)駐車場に到着。案内図。

熊の目撃情報があったそうだ。熊鈴を出して出発。

11月14日迄マイカー規制中。ここ沢入の先は進入禁止(8~15時)。

登山口にはハギ(萩)の花。

ゴマナ(胡麻菜)。

湿原までコースタイムは60分。前回は70分かかった。

青紫色のホソバトリカブト(細葉鳥兜)を発見。

マムシグサ(蝮草)。

紅葉が始まっていた。

所々あった。

白色のゲンノショウコ(現の証拠)。腹痛の民間薬だ。

実が赤くなっていた。

マシュマロみたいなキノコ。

水道施設。

ホタルブクロ(蛍袋)。

マユミ(真弓)の実。昔この木で弓を作ったそうだ。

この実は何かな。

ここにもあった。

笹が刈り取られていて歩きやすい。関係者に感謝したい。

イカリソウ(碇草)。

直進してまず入笠湿原へ向かう。左は、法華道で入笠山の帰りに歩く。

入笠湿原に到着。今日は80分もかかった。

ゴマナ(胡麻菜)が迎えてくれた。

ノコンギク(野紺菊)。

アキノキリンソウが群生。

青紫色のエゾリンドウ(蝦夷竜胆)を発見。

水辺にはアキノキリンソウとエゾリンドウ。

ワレモコウ(吾木香)。

湿原を彩る紫色の花は何かな。

近付いてみるとエゾリンドウだ。

湿原一面に群生していた。

ウメバチソウ(梅鉢草)。

おや、珍しい。アケボノソウ(曙草)。

湿原の北側木道へ向かう。

ホソバトリカブトも群生。

ツリフネソウ(釣船草)。

ズーム。

エゾリンドウの花が色づいていた。

記念碑。

記念碑の脇にはアケボノソウが群生。

山彦荘でどら焼き(180円)を購入し、公衆トイレの先の広場ベンチでおやつタイム。

御所平峠へ向かう。ここにもキツリフネ。

ゲンノショウコ。

大きなマムシグサ。

御所平峠に到着。ここから沢入まではマイカー規制中。11月14日迄8~15時。

お花畑に入るとヤナギランが紅葉。

エゾリンドウがここでも群生。

サラシナショウマの咲き残り。

コオニユリ(小鬼百合)。

アキノキリンソウが群生。

キキョウ(桔梗)。お花畑を出て、登山道を歩くと、

右奥には中央アルプス。中央の一番高いのが木曽駒ヶ岳。

イカリソウ。

ハクサンフウロの花期は長い。

入笠山に到着。山頂には登山者が約20名。

標識。方位盤を見ながら山座同定をして楽しむ。

南アルプス。左から甲斐駒ヶ岳・鋸岳、右は仙丈ヶ岳。

中央アルプス。

方位盤。南アルプスの名峰を確認。

ススキがきれいだ。下山開始。

オオカメノキの実。

右折して法華道に入る。

ホタルブクロ。

大きなキノコ。山では、秋の訪れを感じた。

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装備・携行品

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登った山

入笠山

入笠山

1,955m

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