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赤久縄山(万場~御荷鉾スーパー林道)~人助けで救われた林道歩き

赤久縄山1522m( 関東)

パーティ: 2人 (イガドン さん 、ほか1名)

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行程・コース

天候

1日目:晴、2日目:晴

登山口へのアクセス

バス
その他: JR高崎線新町駅から上毛電鉄バスで万場バス停下車

この登山記録の行程

【1日目】上毛電鉄バス万場バス停(13:30)・・・赤山荘(16:00)・・・塩沢峠(17:00/17:15)・・・ホーロク峠(17:25)・・・白鳥岩下の幕営適地(17:55)
【2日目】白鳥岩下の幕営適地(06:05)・・・赤久縄山(08:55/09:20)・・・御荷鉾スーパー林道で雪道の深みに嵌り立往生の車両を救援(11:30頃)

コース

総距離
約19.8km
累積標高差
上り約1,544m
下り約434m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

【回想/1日目】前日大学の卒業式だった南の要望で今朝は遅い出発になった。卒業記念山行は西上州の赤久縄山。八高線初乗車の南は感激していたが、遅い出発とあって車内は混雑していた。倉賀野駅からJR高崎線で新町駅へ戻るかたちになる。新町駅からのバスは10日ほど前に乗ったばかりで、また長い道のりになる。
万場バス停で下車し、赤山荘までは2時間の車道歩きである。途中、建設中のダム(塩沢ダム)を横目に単調な歩きが続き、南は少々バテ気味だ。赤山荘から先もアスファルトの車道が延々と続いて御荷鉾スーパー林道に出る塩沢峠まで、結局予想をはるかに超える3時間半の車道歩きを強いられた。万場を13時半に出発したこともあり、ホーロク峠では夕暮れが迫ってきたため、脇の林道に入った突き当たりでテントを張ることにした。南は「やっぱりテントはいいなぁ」と約4年半ぶりのテント泊に興奮した様子。夕食は初の試みとして生うどんを持参。粉末のほんだしと醤油で味付けをし、あとは生うどんをコッヘルに放り込むだけだ。時間もかからず乾麺のようにコッヘルのふちにこびりつくこともないので片付けするにもストレスはない。南が持参した白ワインと日本酒で宴会は始まった。うどんはなかなかの美味だったので、今後宿泊登山には欠かせないものになりそうである。
【回想/2日目】今日も晴天だが、気温が高いせいか朝靄がかかり眺望は良くない。テントをたたみ、赤久縄山への踏跡を探したがわからず、一旦ホーロク峠に戻り、暫くはスーパー林道を進むことにした。本来は眺めのよいスーパー林道だが、今朝はわずかに西御荷鉾山と稲含山のシルエットを確認できる程度。期待していた浅間山は見えず、つまらない林道歩きが始まった。途中山道に入るもののすぐに林道に出てしまうため、大半は林道歩きを強いられた。送電線のある合流点からは目前に赤久縄山山頂部がそびえ、ここから再び山道に入ると今度こそ赤久縄山へ向かう道のようだった。長時間の林道歩きで体力は消耗気味。加えて山頂直下は積雪で滑りやすい急坂だったためきつかったが登りつめるとようやく山頂に到達した。
赤久縄山山頂は南面は開けているが、全体としてはカラマツの樹林に囲まれた静かな場所である。早朝からの朝靄は続き、西上州で唯一富士を望めるこの南面からも今日は眺めることはできなかった。記念撮影でも立ち上がれない南は相当バテており、この先の行程を考えると心配なところだ。
山頂を後にしてからも体力面を考慮し、アップダウンの多い山道は避けてスーパー林道を歩くことにしたが、ところどころ膝上辺りまで埋まる雪に悩まされ思うように歩を進めることができず、体力は消耗するばかり。いいかげん林道歩きに嫌気がさしてきたころ、前方に一台の車が視界に入った。近寄ると雪道の深みに嵌り脱出不能な状態に陥っていた。車には二人のおじさん(丸山さん兄弟)が乗っており、どうにもならない状況で途方にくれていた。
早速ザックを下ろし、我々もこの脱出作戦に加わることにした。一人が目いっぱいアクセルを踏み続け、三人が車を押すが頑として動かない。嵌っているタイヤの下にマットを敷いたり、シャベルで雪を取り除いたりすること30分。少し動き始めたので更に勢いよく押し続けると無事バックに成功。深みから脱出することができた。お二人からは「命の恩人」と称えていただいた。我々の疲労困憊ぶりを見かねたのか、御礼に車で送っていただくことになり、ここで登山は終了。我々にとっても丸山さん兄弟は「命の恩人」と言ってもいい存在になった。
同乗してから途中分岐点(八倉峠付近か?)で昼食をとりながら雑談。更に車はスーパー林道を西進、塩ノ沢峠方面へと進んだ。眺めのよい場所に出ると停まっていただき両神山、二子山、叶山などの山々を撮影。北面にはわずかに浅間山を望むことができた。一方、丸山さん兄弟はこの林道沿いの岩場でヒカゲツツジを採集しているという。足場の悪そうな怪しい岩場にスタスタと登り採集している姿に圧倒された。
塩ノ沢峠には『峠のうどん屋 藤屋』があり、80歳を超えた血色のいい女将が打った「峠のうどん」を堪能した。丸山さん兄弟にはJR八高線丹荘駅まで送っていただいた。学生生活最後の南には想い出深い山行になったのではないだろうか。

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フォトギャラリー:8枚

装備・携行品

レインウェア 登山靴 バックパック スタッフバック 水筒・テルモス ヘッドランプ
タオル 帽子 グローブ 地図 コンパス ノート・筆記用具
腕時計 カメラ 登山計画書(控え) ナイフ 医療品 ロールペーパー
非常食 行動食 軽アイゼン テント シュラフ スリーピングマット
ライター カップ クッカー ローソク・ランタン アイゼン スリング
ハンマー
【その他】 生米1~2合、酒類、使い捨てカイロ
・食糧はラーメン類1~2食分(27日昼)、米(26日夜、27日朝)、だし・しょうゆがあればうどんも作れる
・酒類は日本酒・ウイスキーなどが最適、少々のつまみも必要

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登った山

赤久縄山

赤久縄山

1,523m

よく似たコース

赤久縄山 群馬県

一等三角点と名瀑のある静かな山へ

最適日数
日帰り
コースタイプ
往復
歩行時間
4時間50分
難易度
★★
コース定数
23
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