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かんじき履いて蔵王の樹氷帯を歩く

蔵王坊平高原( 東北)

パーティ: 1人 (すてぱん さん )

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行程・コース

天候

登山口へのアクセス

バス
その他: まいたびの貸し切りバスでライザウッディーロッジまで

この登山記録の行程

東京駅前7:30発〈貸切バス〉=蔵王・ライザウッディロッジ(泊▽到着後、坊平周辺でかんじきを履いて足慣らし)(歩程=約1時間30分)
宿泊 : ライザウッディロッジ
蔵王山麓坊平(かんじきハイキング▽ネイチャーガイド同行)=蔵王温泉
(歩程=約3時間)

コース

総距離
約5.6km
累積標高差
上り約537m
下り約500m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

蔵王の有名な樹氷を見たくて、まいたびのツアーに参加。好き勝手ができない制約もあるけれども、雪山は初心者なのと、交通の便を心配しなくていいのでツアー参加は手軽でよい。

初日はかんじきの履き方を習い、宿の近くの樹林帯で足慣らし。わかんじきは、黒文字の木を曲げて結わえただけで作りは簡単だが、雪上を歩くのにとても有効。つぼ足と比べて沈みにくい。スノーシューに比べて履き方(縛り方)は少々慣れが必要だが、軽くて小回りがきく上、少々の傾斜にも対応できる。なるほど雪国の知恵はすごいものだと感心する。

あいにく天候は下り坂で、翌日も朝から風雪。リフトを乗り継いで標高1400メートル付近まで上がると、もうモンスターがお出迎え。ここでかんじきを履いて、いざ樹氷帯へ。風雪とガスで視界があまり効かない。風雪に耐えかねて視線を落とすと、つい前を行く人の踏み跡を何も考えずに辿るだけになってしまう。自分が先頭で、あるいは一人でここを歩けるかというと、全く自信がなくなってしまう。ポールなどを目印にガイドさんは歩いていると言うが、これもしばらく目を足下に落としていると、ウッカリ見落としかねない。常に自分がどこにいて、どちらに向かわなければならないか意識し続けなければ危険だと(何度も聞かされるが)身をもって感じた次第。

ガスに巻かれると周囲に何も見えなくなってしまう。闇というのは、真っ暗になるものだけではなく、真っ白なものもあるのだなと実感する。気温は氷点下7度くらいであったが、近年は異常気象でこの時期にしては温暖だそうで、モンスターの姿もそうした条件で毎年違うのだそうだ。

風雪で視界が効かないこともあり、標高1500メートル付近まで登ったところで稜線に出るのは断念してブナの林に下ると、先ほどまでの風が嘘のように治まる。木々というのはこんなにもすごいものなのだなと思う。モンスターは抽象的に感じられるが、ブナの樹氷はとても美しい。

それなりの思いをして歩いたつもりだったが、下山後GPSを見てみると道路の脇を少し歩いただけに見え、初心者なりに雪山の厳しさ、難しさを考がえさせられた。美しい樹氷を楽しめただけでなく、風雪の雪山がどんなところなのか、どのような装備や各御、技量が必要なのか、垣間見ることもできてよい山行であった。気温の寒暖もさることながら、雪があるのとないのとで、登山は大きく異なるのだと思われた。

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フォトギャラリー:16枚

初日はかんじきの履き方を習い、林間コースで足慣らし

二日目は朝から雪で、風もある。リフトを乗り継いで標高1400メートル付近まで上がる

早速モンスターのお出迎え

風雪とガスで視界があまり効かない。ともすると周囲が真っ白になって何も見えなくなる。闇というのは、真っ暗になるものだけでなく、真っ白になるものもあるのだと実感

風雪でつい足下ばかりに視線を落とすと、どこにいるのかわからなくなる。ガイドさんについていくのだが、これで単独ならアッというまに方向を失ってしまいそう。自分がどちらに行けばいいのか、判断がつきそうもない

風雪で稜線に出ることを断念したが、モンスターはたくさん。

ブナの林までおりてくると、先ほどまでの風が嘘のように治まる。

モンスターもいいが、ブナの樹氷も美しい

ホシガラス

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装備・携行品

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