行程・コース
天候
曇り
登山口へのアクセス
電車
この登山記録の行程
紀見峠駅(7:20)登山口(365m/7:45)根古峰(8:55)分岐(775m/9:10)岩湧山(9:50)分岐(775m/10:40)御所台ノ森(11:50)南葛城山(922m/12:35)大畑(525m/13:30)蔵王峠(555m/13:40)分岐(665m/14:05)燈明岳(14:35)神野山(14:55)東谷BS(285m/16:15)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
昨夜より足の痛みは減った。「ちょっと長いけど、予定通り、岩湧山と最高峰の南葛城山に登ろう」とホテルを後にして和歌山線に乗り、橋本駅で南海電鉄の始発に乗継いで紀見峠駅で下車する。他に3人のハイカーを見掛けるが、金剛山へ向かうようだ。
越ヶ滝キャンプ場への林道を辿り、道標から地形図には描かれていないコンクリート舗装の道に入って高度を上げる。杉林の所からやっと山道が始まり、霜柱と雪を踏みしだいて尾根の背の三合目へ上がり、1本目を立てる。ベンチはどれも数cmの雪に覆われているが、1つだけ先人が休んだ痕跡を留めて雪が無い。
傾斜が落ちた広い山道から、電波塔の建つ根古峰を踏む。山頂から少し下った所に在る筈の三角点は、見付けることが出来ない。雪の上に車の轍が残る林道に下りて進む。無数の靴の跡も残っており、「岩湧山へ登る人は多いんだ」と心強く思う。南葛城山への分岐を右へ入り、P840北面の踏み固められた雪道を巻いて進むと五ツ辻で、P827の先で3人組と出会う。
小さいピーク(東峰810m)を越えて下るとトイレが在り、檜林から抜け出て前方が明るく開ける。雪の階段を登り、穂先が揺れる茅戸の中を行くと大きな山名板が立つ岩湧山三角点が在る。「南に連なる緩いピークの最も高いのが南葛城山だろう」と見当を付け、山名板に上がって写真を撮る。100m先に広場が在り、三々五々に登って来る人は何れも広場で一休みして引き返すようだ。ベンチに腰を下ろし、陽射しが無く時々雪が降る北風が冷たい中で食事を取って体を休める。
分岐へ引き返し、南葛城山へ向かう。林道には一転して足跡が無く、「誰も歩いていないんだ。迷わずに行ければ良いけど」と心細い思いで進む。右手に林道が現れて高い方へ向かっている。「尾根通しに南葛城山へ行こう」と道を探すが、しっくりしないので途中で諦め、林道を歩いて山頂を目指すことにする。
南葛城山まではコースタイム1時間40分となっているが、結構長い。片手に地形図を広げて変化に乏しい林道を歩き、「この辺だろう」と見当を付けて右手のピークへ上がると、上手い具合に御所台ノ森三角点を発見する。
先へ進むと右手から林道が上がってくる。少し先で足跡が現れ、尾根の山道へ入っている。これを辿って一本杉まで歩くと、さらに2人の足跡が現れる。一本杉でほっと4本目を立てて食事を取り、一投足の杉林の中に開けたベンチが並ぶ明るい広場の南葛城山頂を踏む。積雪は10㎝強となっている。「蔵王峠へは尾根道を行こう」と思うものの、岩湧山分岐から南葛城山までの尾根道の大部分が林道に取って代わられている現状を見ると、「無理しても仕方がない」と言う気持ちになる。
広い山道に再びバイクの轍が現れる。815m鞍部まで下り、「野谷ノ峰(P847)へ登るためには、ここから尾根に上がって山道を歩くのだろう」と観察するが、藪が茂って切り開きははっきりしない。バイクの跡を追うようにして高度を下げ、「最早、尾根へ登り返すのは一苦労だ」と諦め、次第に溝状になるバイクに抉られた道を下って幾つもの枝道をやり過ごし、「この道は大畑へ下りるんだろうなあ」と一抹の不安を覚えながら黙々と歩いて行く。
大畑集落へ出て、「疲れたが、燈明ヶ岳に登らなくては長い道を歩いた甲斐が無い」と気持ちを鼓舞して県道61号線を蔵王峠へ登り返して大休止する。県道から左の林道に入って『堀越観音』の道標を追うように車道を向ノタワまで上がり、チェーンの掛かった右の道に入って燈明岳を目指すと、オフロードバイクの跡が残っている。
西尾根の肩(815m)まで上がって山頂への山道に入ると直ぐに展望台が在り、「もう一頑張りだ」と疲れた筋肉に鞭打って燈明岳へ登る。山頂には大きな石の祠が在り、温厚な顔の石像が座している。東谷から笠田へのコミュニティーバスの時刻までは4時間ある。ゆっくり歩いてもバス停まで1時間半も掛からないと思われるので、「寒い中でバスを待つよりは、神野山に登って引返しても十分間に合う」と計算し、もう一頑張りする。
白く続く切り開きを赤布に導かれて下ると林道へ降り、地図を眺めながら北上して神野山へ至り、檜林と雑木の境目の最高点を踏んで引返す。燈明岳登山口の直ぐ下で右手の山道に入ってジグザグに下って堀越観音のお寺へ出て、車道をのんびりと下って行く。
急斜面には柿畑が拓かれ、串柿を吊るす鉄骨を珍しく眺めながら歩いて行く。後方から鈴の音が聞こえて犬がじゃれ付き、東谷バス停まで付いて来て「無事帰れるだろうか」と心配する。
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