行程・コース
天候
快晴
登山口へのアクセス
マイカー
この登山記録の行程
宮谷登山口(505m/5:40)二俣(585m/6:20)奥二俣(817m/8:05)池木屋山(9:40~10:15)奥二俣(11:00)二俣(12:05)登山口(12:55)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
沢登りの車が去って静かになった駐車場で車を水平に据えて寝る準備をしていると若者3人が現れ、「山の中で寝るのは怖くないですか」と聞く。
森の中を歩いても良い程に明るくなるのを待っていると、夜が明けるのが遅くなったと感じる。早くも軽自動車が1台駐車場へ上がって来る。
下り勾配の砕石の道を200m歩くと『池木屋山6km』の道標が立っている。宮ノ谷左岸に付いた道には多少の出水時でも歩けるようにたくさんの橋や階段が整備されており、枝沢を越えるための小さいアップダウンや岩壁をヘズル橋から足下の流れを見下ろして行くと、二俣付近は鉄橋の連続で山奥の谷間とは思えない景観を呈している。
高滝直下まで遊歩道が整備されているが、二俣から先の右俣右岸の道は悪くなる。高滝の直下で左岸へ渡り、ガレの急斜面を登って岩壁基部の不安定な道をトラバースし、落ち口上の川原へ下りる。高滝上の猫滝の深い碧の釜が見事だ。
両岸が切り立った函を思わせる地形が上流に見えて心配すると右岸に高巻き道が在り、緩やかで安定して歩き易い。再び左岸へ渡り、はっきりしない急斜面の道を数十m登る。「滝記号も無いのに、何でこんなに登るのだろう」と訳が判らず、「地形図のP1,222へ通じている道に迷い込んだのだろう」と思い至って引返すが、「だけど、テープがあるから、やはりここを登るべきなんだろう」等々と迷いながら進んで顕著な尾根の上に出る。
ここでも上方と下方に向かう道が分かれており、道標が見当たらないのに苛立つが、踏跡の濃い方へ進んで下り、奥二俣直下の川原へ下りる。この頃になると、登山口から幾らも標高を稼いでいないのに随分歩いた気がして疲れを覚える。
右俣を渡って左へ進み、突き当たった小沢沿いに数十m高度を上げ、標高905mで小沢を渡って右岸の山腹に取付く。直ぐに北東尾根の上に出て、「やっと本番の登りが始まった。後は迷う心配の無い尾根の一本道だ」と気が落ち着く。
小石や木の根の多い道が続き、コウヤマキの優しい感じの落葉が積ったふかふかの道に心が和む。やがて傾斜が落ち、ブナ林の落着いた趣の斜面を登って山頂を踏む。上着も下着も汗でびしょ濡れで、上半身裸になってシャツを乾かしながらゆっくりと休む。
テルモスや食料等をザックに詰め直して腰を上げる頃、「4時間半掛かった」と言いながら軽自動車の男性が山頂に姿を現す。







