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雁戸山・南雁戸山(深まりゆく緑に初夏の花々)2022

雁戸山・南雁戸山( 東北)

パーティ: 1人 (ブナ太郎 さん )

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行程・コース

天候

晴れたり曇ったり

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 山形自動車道の効果をくぐり、その先の林道に数台駐車できます。その先にも空きスペースがあります。

この登山記録の行程

笹雁新道出発点(06:07)・・・【休憩15分】・・・雁戸山(10:07)【休憩15分】・・・南雁戸山(11:10)【休憩50分】・・・笹雁新道出発点(14:55)

コース

総距離
約11.8km
累積標高差
上り約1,514m
下り約1,513m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

■季節は晩春から初夏へと移り、花が豊かに咲く季節となった。この時期、里山の花を楽しむのか、残雪の山に咲く花を見に行くのかでいつも迷ってしまい、結局、残雪の山行を選んでしまう。休みが多ければ両方楽しめるのでだが、それはもう少し先延ばしすることにしよう。

■今回は2年ぶりの雁戸山に登る。いつも通り、笹雁新道から雁戸山・南雁戸山の山頂を踏んで出発点に戻る予定である。笹谷峠に下っての周回も考えたが、いろいろな情報を整理すると、今年はカケスガ峰付近の雪が多いということなので、笹谷峠には降りないことにした。

■5月下旬になると、笹雁新道の出発点あたりではヒメハルゼミの大合唱が聞かれる。今日は曇りベースで風が強いためなのか、6時時点で鳴き声は聞こえない。
 新緑の中、林道を進む。林道の行き止まりに数台駐車できるスペースがあるのだが、そこまでの道は一部狭くなっているので、だいぶ手前に車を止めた。

■登山口からは単調な林道歩きがしばらく続く。それでも道端にはたくさんの花が咲いていて飽きることがない。タチツボスミレ、ニョイスミレが目立つ。白いマルバスミレも数輪咲いていた。50分ほどで象ヶ沢清水に到着した。ここで水を補給する。ここから先に水場はない。

■砂防ダムを乗り越えると、道は登山道になり、やがてブナの森に入っていく。このブナの森は二次林で幹が細いのだが、木肌が白く真っ直ぐに伸びていて、美しい森を作っている。ここの歩きが笹雁新道の魅力の一つである。

■ブナの森を抜け、左に崩落地を見ながら急斜面をじっくり登ると風衝地帯に着く。風の通り道になっているためだろう、一部裸地化しているが、振り返ると二口山塊の眺めが素晴らしい。見通しがきく天候の時には月山も見えるはずである。

■ここから茶畑までの登りは、笹とブナの矮小林、ヒメコマツの間を抜けていく。林床にはショウジョウバカマがたくさん咲いている。一箇所、残雪を踏んでいく。ここはつぼ足で大丈夫だ。茶畑からはなだかな丘陵歩きとなる。ただし、木の枝が張り出しているので、それを潜りながら歩いていく。

■1410mピークに着くと、目の前に雁戸山が大きく、ここから鞍部に降って、100mほど急斜面を登り返すことになる。鞍部にはたくさんの花が咲いている。ミネザクラ、オオカメノキ、キクザキイチゲ、マルバキスミレ、ツバメオモト、シラネアオイなどだが、サンカヨウはまだのようだ。急登の途中にはフデリンドウが咲いていた。

■雁戸山山頂には誰もいない。ここで小休止をして南雁戸山に向かう。登山道脇にはアケボノスミレが咲いている。美しい色合いで、ちょっと見惚れた。南雁戸山へは、いったん降って岩場を登り返すことになる。このアップダウンがきつく、それで往復する人はそれほど多くはないようだ。岩場には、ミヤマキンバイが咲き始めていた。

■南雁戸山山頂手前のアズマシャクナゲは例年よりもやや花期が早いようで、3分咲きくらいになっている。ここはシャクナゲが多く、満開の時には素晴らしい景色が広がるだろう。対岸には残雪を纏った蔵王連峰が見えている。

■南雁戸山山頂にも登山者はいない。ここで1時間ほど休憩し、周囲の山並みや残雪とブナの新緑のコントラストを楽しんで、12時過ぎに下山を開始した。

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装備・携行品

登った山

雁戸山

雁戸山

1,485m

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