水引入道から不忘山を周回（花街道を行く）2022

日帰り

水引入道・屏風岳・不忘山（東北）

2022.05.29（日）

パーティ： 1人 (ブナ太郎さん )

ブナ太郎さん

行程・コース

天候

晴れ

登山口へのアクセス

マイカー
その他：白石スキー場の駐車場には数百台駐車できます。

この登山記録の行程

白石スキー場登山口（06:29）・・・【休憩１５分】・・・水引入道（9:57）・・・屏風岳（11:13）【休憩１０分】・・・南屏風岳（11:55）【休憩３０分】・・・不忘山(御前岳)（13:21）・【休憩１０分】・・・・カエル岩（13:41）・・・白石女子校小屋跡（14:59）・・・白石スキー場登山口（白石スキー場登山口（15:13）

コース

総距離: 約13.0km

累積標高差: 上り約1,420m; 下り約1,417m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

■不忘山のハクサンイチゲ、ユキワリコザクラ、ミヤマキンバイが咲き始めたようである。いつも訪れる６月上旬には少し早いのだが、５月２９日は晴天の予報である。新潟県の御神楽岳にしようか、いつもの不忘山にしようか迷ったが、最終的に近場の花の山を選んだ。

■午前５時過ぎに家を出て、釜房湖を通って遠刈田に向かう。空は青空・・・だが、蔵王連峰の山頂付近にだけ雲がかかっている。天気予報によれば、午前中が西風が強く、お昼あたりからは風が弱まってくるということだった。とすれば、登っているうちに雲は飛ぶはずだ。

■白石スキー場駐車場に車を止め、ゲレンデを歩いて水引入道登山口に向かう。タニウツギが咲いている。森に入ると、マイヅルソウ、チゴユリ、そしてオダマキを発見した。オダマキをここで見るのは初めてだ。中腹を登り下りしながら横切っていくと、やがてコガ沢に出会う。今日は雪解け水で水量が多いようである。シロヤシオ、ムラサキヤシオを見ながらブナの森を登っていくと、コイワカガミを見つけた。咲き始めで色が濃く、あちこちに咲いていた。急な登り下りを数回繰り返し、残雪の沢を横切ったりしながら、コガ沢渡渉点に着く。

■コガ沢渡渉点の水量は、これまでで一番多く、ちょっと気を遣いながら対岸に飛び移った。ここで小休止をしてから、対岸の急登に取り付く。ここの登りが一番ハードだ。小一時間ほど急登に耐えると、不意に目の前が開けた。ここが大日向❗️ジャンボリーコースとの交差点でもある。ここから見る南屏風岳、不忘山の景色は感動もので、くっきりとした残雪のゼブラのと這い上がるブナの緑が美しい。空はもうくっきりと晴れあがっている。

■水引入道山頂までには、今年初めてのハクサンイチゲ、ユキワリコザクラと対面した。イワウメはまだ蕾だ。山頂では休まず、下って、池塘のある水引平で大休止とした。池塘の水面には雪を残した南屏風岳や屏風岳が映って、高山らしい雰囲気である。ここからは屏風岳の肩まで急登を行く。この登りは雁戸山への登りを連想させる。針葉樹の林がある稜線には一部大量の雪が残っていた。

■屏風岳に寄り道してから南屏風岳に向かう。この広くなだらかな稜線歩きは実に楽しく、ミネザクラが咲く道を、周囲の山々を遠望しながら歩く。今日は展望が今ひとつで、月山、朝日連峰、飯豊連峰などは霞んでよく見えない。南屏風岳山頂では、この辺りにしか見られないミネズオウを探し、昼食を摂ってから不忘山に下った。

■不忘山までの道は、途中から花いっぱいの道となり、いつもながら歓声が口をついて出てしまう。ハクサンイチゲは咲き始めだが、もうたくさんの花を付けていて、清楚な白と黄色い雄蕊の取り合わせが何とも言えずに美しく、高級できめの細かい布地を見るようである。ユキワリコザクラは、今が見ごろだろうか。こちらもピンクがかわいらしく、つい見惚れてしまう。黄色いミヤマキンバイも群生していて、白、ピンク、黄色の３色が登山道脇に乱舞していた。

■お昼前から天気は快晴となり、残雪の山襞とブナの新緑、そして咲き乱れるたくさんの花々と、もう最高の山行である。それなのに、不忘山山頂には誰もいない。これほどの好天に素敵な景色を独り占めして、何か申し訳ない気分である。そういえば、ここまで来る途中でも、すれ違ったのは二十数名ほどだっただろうか。あまりに登山者が少ないので、ちょっと驚いてしまった。

■不忘山山頂からは清水まで一気に下り、ここで小休止してシラネアオイを楽しみ、その後、快調に下って、白石スキー場には１５時１５分に着いた。駐車してある車は１０台にも満たず、この日は日曜日にもかかわらず、やはり登山者が少なかったようである。