行程・コース
天候
晴れ時々雨・時々雷
登山口へのアクセス
マイカー
この登山記録の行程
【1日目】
美濃戸(08:45)・・・堰堤広場(09:38)・・・赤岳鉱泉(11:00)[休憩 40分]・・・赤岩ノ頭(13:20)[休憩 20分]・・・硫黄岳(14:20)[休憩 15分]・・・大ダルミ(14:57)
【2日目】
大ダルミ(06:20)・・・横岳(07:10)[休憩 20分]・・・三叉峰(07:45)・・・赤岳天望荘(09:00)[休憩 125分]・・・行者小屋(12:15)[休憩 45分]・・・美濃戸(15:20)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
6月初旬、樹林帯にはまだ雪が残る頃、横岳の稜線の岩場に咲く『ツクモグサ』に逢いたくて、山行計画を立てたのですが……天候に恵まれず、とうとう 7月にまでずれ込んでしまいました。
当然のことながら『ツクモグサ』には逢えませんでしたが、硫黄岳の『コマクサ』が咲き始め、この時期ならではの様々な夏の花々に出逢えて、幸せな二日間でした。
*一日目は、美濃戸登山口から赤岳鉱泉を経て、硫黄岳を目指して歩き始めますが…美濃戸からの北沢コースは、まとわりついてくるアブに刺されないようにするのに一苦労…防虫ネットが役立ちます。沢沿いのコースは、キバナノコマノツメをはじめ、カラマツソウやキバナノヤマオダマキなど多種の花が咲き、沢を渡る風が一服の涼を与えてくれます。
赤岳鉱泉から赤岩ノ頭までの樹林帯では、次々と現れる森の花達に目を奪われ、ついつい歩みが遅くなってしまいます。ミツバオウレン・イワカガミ・オサバグサ等々、赤岩ノ頭近くではキバナシャクナゲを見ることもできました。
赤岩ノ頭から硫黄岳山頂にかけても高山植物観察には事欠かず、ツガザクラやイワウメの小さな可愛いらしい花に癒され、ビビッドカラーのミヤマダイコンソウやミヤマシオガマにパワーを貰ったように思います。硫黄岳山荘付近に近づくと、いよいよ硫黄岳の主役とも言うべきコマクサが現れました。ウルップソウも現れ、明日への期待が膨らみます。
硫黄岳山荘の夕食は山小屋とは思えないほど充実しており、寝具もトイレも清潔で快適に過ごすことができました。夜に雨が降りましたが・・・
*二日目の朝は、晴天!! 横岳・赤岳に向けて、期待と急峻な岩稜帯を登る緊張感を抱きつつ出発しました。少しづず咲き始めたコマクサの大群落地は鹿よけの電気柵で厳重に保護されていて・・・仕方のないことかも知れませんが、やや興醒め感がありました。台座ノ頭からは、遠く雪を頂く北アルプスの山々も綺麗に見え、これぞ山の景色といった展望でした。
二日目も様々な花に出逢いながら、いよいよ横岳・奥ノ院にとりつき、岩場をよじ登り、無名峰・三叉峰・石尊峰と岩峰を巻きながら歩きます。途中、岩を掴もうと手を伸ばした先に、レンゲイワヤナギを発見!岩のくぼみで強風を避けるかのように咲く花達は短い花の時期を謳歌しているようでした。花の時期を過ぎたツクモグサにも、もしかしたら逢えるかも…と淡い期待を抱いていたのですが、見つけることはできませんでした。
地蔵ノ頭を過ぎ赤岳展望荘に着いた頃、いくらかガスがかかり始めていましたが、少し休憩の後、赤岳の山頂を目指しました。登り始めてしばらくして岩礫の急斜面を登っている途中…大粒の雨が降り出したためレインウエアを着て、再び登り始めたのですが…雨は更に強さを増したので、引き返すことに決定! 赤岳展望荘に戻ったころには、雷鳴も聞こえ…引き返して正解でした。しばらく雨宿りの後、地蔵尾根を下り、行者小屋で昼食を摂り、南沢を美濃戸へと下山しました。
赤岳に登れなかったのは心残りではありますが、山はいつでも待っていてくれます。またいつか登りに行きたいと思います。いつものことながら、花の写真を撮るために足を止める私に付き合って、歩みを共にしてくれる山友たちに感謝!感謝!の気持ちでいっぱいです。






















































