行程・コース
天候
初日:晴れ時々曇り 2日目:曇りのち雨
登山口へのアクセス
バス
その他:
旭川駅より旭岳ロープウェイ旭岳駅まで、路線バス66番『いで湯号』
この登山記録の行程
【1日目】
旭岳温泉6:10~旭岳ロープウェイ旭岳駅6:20/6:40→姿見駅6:50/7:05~姿見の池7:20/7:30~6合目8:00~8合目8:50/9:00~金庫岩9:50~旭岳山頂10:05/10:15~裏旭岳キャンプ場(昼食)11:00/11:30~間宮岳分岐12:25/12:40~松田岳13:20~北海岳13:40/13:50~白雲岳分岐15:00/15:10~白雲岳避難小屋テント場15:50
【2日目】
白雲岳避難小屋テント場6:00~白雲岳分岐6:45/6:50~白雲岳7:35/7:50~白雲岳分岐8:15/8:20~北海岳10:00~間宮岳分岐(昼食)11:20/11:50~中岳分岐12:10~中岳温泉12:45/13:30~裾合平分岐14:05/14:20~旭岳ロープウェイ姿見駅15:40/16:00→旭岳駅16:10~旭岳温泉16:20
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
7月12~13日の札幌での出張業務を終えて、14日から電車で登山口となる旭岳温泉へ向かう。途中、旭川駅で下車して路線バス『いで湯号』に乗り換える。旭川空港を経由して、旭岳温泉へは1時間半ほどで到着する。
旭岳温泉の宿(ロッジヌタプカウシペ)は、高級リゾートホテルが多い中、お手頃価格な上、色々と登山情報の提供や対応も良く、更に野趣溢れる温泉が素晴らしい宿であった。
今回は前泊と下山後の2泊を予定して行ったが、結果的には行程最終日の3日目の悪天候を避けて一日早い下山となり、停滞日追加の3泊をさせて頂いた。
登山計画では、初日は旭岳ロープウェイ姿見駅から旭岳に登頂してからお鉢平を望む間宮岳へ向かい、北海岳を経由して白雲岳避難小屋でテント泊をする。
2日目は、白雲岳に登り、北海岳まで戻ってから黒岳石室にテントを張り、黒岳と桂月岳に登る。
3日目は、お鉢の北側を歩き、北鎮岳に登ってから中岳分岐を通り、裾合平のチングルマの群落を見て姿見駅に戻る2泊3日の計画とした。
7月15日登山初日
旭岳ロープウェイの始発に乗るため6時に宿を出発する。旭岳駅までは徒歩で10分程だ。旭岳駅に着くと切符売り場には既に登山者が行列となっていた。
6時40分の始発で姿見駅に向かう。ロープウェイを降りると、登山者名簿の記入と携行トイレの自販機があるので記入と購入を済ませて、駅のテラスに出る。
目前には、雪渓が残る池と噴煙を上げる旭岳が望まれる。登山靴の紐を締め直して、3日間の登山をスタートする。
歩き始めて直ぐ、登山道を彩る高山植物の群落に圧倒される。本州の北アルプスや八ヶ岳で見るより遥かに多い花々に足が止まってしまった。
30分程で姿見の池に着く。青々と透きとおった湖面の先に噴煙を上げる旭岳が目前に迫る。
ここからは遊歩道と別れて、旭岳山頂へのザレた登山道となるる。初のテント泊のため20キロ近いバックパックを背負っての登りが続く。
標高2000mの8合目を超えると、急に強風が吹き抜ける。耳元で風が唸り、ザックごと身体が飛ばされそうになるので、足を止めて踏ん張て絶えながら少しづつ登って行く。
下山をしてから、宿のおかみさんに聞いたが、あまりの強風に引き返す登山者も多く、救助ヘリも飛べないエリアだそうだ。
強風地帯を抜けると岩場の登りとなり、大きな岩が見えると偽金庫岩に着く。
一息ついて少し登ると、真四角な金庫岩が現れる。そして、最後の急登を登ると広々とした旭岳山頂に着く。
標高2290m北海道の最高峰で360度の眺望だ。西には登って来た登山道や地獄谷や姿見の池、その先には美瑛や旭川の街並みが望まれる。東にはこれから歩く間宮岳や白雲岳などお鉢平を囲む山々が望まれる。そして、南には遠くトムラウシ山や十勝岳などの南大雪の山々が連なる。
山頂からは、急なザレ場の登山道と雪渓をいっきに150mほど下る。ストックを準備しないで下り始めたので、ザレ場で2度ほど転倒した。途中でスットクを出してザレ場と雪渓を下った。
裏旭岳テント場で昼食をとる。トイレも何も無いテント場だが、野趣溢れる景観に予定が許されるなら泊まってみたいテント場だ。
裏旭岳テント場から少し登ると間宮岳の小さなお鉢が見え、その先に大きなお鉢が見えてくると間宮岳の分岐に着く。
ここからは、ルートを右にとり山田岳から北海岳に向けてお鉢平のなだらかな稜線歩きが続く。
1時間程で北海岳山頂に着く。山頂からはお鉢平が一望出来、その先には北海道第2の高峰北鎮岳や凌雲岳、桂月岳などのお鉢平を囲む山々が望める。
山頂からルートを南にとり、今日の目的地の白雲岳避難小屋へ向かう。
北海岳山頂からなだらかな稜線を下ると、平原一面を覆うキバナシャクナゲの群落が迎えてくれる。
なだらかな平原を抜けると白雲岳の岩だらけの稜線へと雪渓を越えながら登って行くが、登山道両脇には色とりどりの高山植物が咲き乱れて、目を楽しませてくれる。
白雲岳への分岐を過ぎると、30分程で白雲岳避難小屋に着く。
7月16日2日目
テント場からは南に忠別岳からトムラウシ山など南大雪の北海道最奥の山々が望まれる。
テントの撤収をして6時に出発をする。白雲岳分岐まで戻り、ザックを分岐にデポをして白雲岳山頂に向かう。平原歩きから大きな岩が転がる稜線を超えると白雲岳のお鉢に入り、最後の岩場を50mほど登ると白雲岳山頂に立つ。
山頂からは、今回二つ目の目標であるゼブラ模様の雪渓が望まれる。また、大雪山の山々が360度の眺望で望まれる。分岐まで戻り北海岳へと向かう。
快晴だった空に雲が覆いはじめ、白雲岳にもガスがかかり始める。天気予報では夜から雨となり明日は荒れた天気になる予報だが、雲行きでは予報は的中しそうな雲行きのため、黒岳石室でのテント泊を諦めて、予定を早めて下山をする事にする。
黒岳から層雲峡温泉に下山をするか、裾合平から旭岳温泉へ下山をするか、悩んだが裾合平のチングルマの群落を見る目的もあったので、後者のルートで下山をすることにした。
北海岳から間宮岳分岐まで戻り、間宮岳山頂から中岳分岐へ向かうが、お鉢平の稜線はガスに覆われて来ていた。中岳分岐から中岳温泉へ下るとガスも晴れ、多くの登山者が足湯を楽しんでいた。
登山靴を脱ぎ河原の湯船に足を入れる。湯船の底や岩の間から温泉が湧き沢の水で温めて足湯を楽しんだ。
中岳温泉からは裾合平の木道の登山道が続く。池塘や沢を渡ると緑の平原が一面が白一色に覆われる。チングルマの群落だ。どこまでも続く白のチングルマは圧巻であった。
裾合平分岐に着くと小雨が降りだした。ザックカバーを掛けて姿見駅へ急ぎ、本降りになる前に下山をすることが出来た。
フォトギャラリー:29枚
装備・携行品
シャツ | アンダーウェア | ダウン・化繊綿ウェア | ロングパンツ | 靴下 | レインウェア |
登山靴 | バックパック | スタッフバック | スパッツ・ゲイター | 水筒・テルモス | ヘッドランプ |
傘 | タオル | 帽子 | グローブ | サングラス | 着替え |
地図 | コンパス | ノート・筆記用具 | 腕時計 | カメラ | 登山計画書(控え) |
ナイフ | 修理用具 | ツエルト | 健康保険証 | ホイッスル | 医療品 |
虫除け | 熊鈴・ベアスプレー | ロールペーパー | 非常食 | 行動食 | テーピングテープ |
軽アイゼン | トレッキングポール | GPS機器 | ストーブ | 燃料 | ライター |
カップ | クッカー |
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