行程・コース
天候
初日:晴れ 2日目:晴れ(上空には雲多し)
利用した登山口
登山口へのアクセス
バス
その他:
前日に沢渡BT~上高地BTまでバス(片道1300円)
涸沢小屋に宿泊後、横尾まで下山してスタート
帰りは、上高地BT~新島々~松本まで、バス・電車乗り継ぎ(2710円)
松本~新宿まで特急あずさ(切符は当日購入で6620円※普段は事前購入で4620円)
この登山記録の行程
【1日目】
横尾(07:35)・・・槍見台(08:05)[休憩 5分]・・・横尾分岐(11:10)[休憩 15分]・・・蝶ヶ岳(11:55)
【2日目】
蝶ヶ岳(04:30)・・・妖精ノ池(04:50)[休憩 10分]・・・長塀山(05:22)[休憩 3分]・・・2000mの平(06:40)[休憩 5分]・・・徳沢(07:40)[休憩 30分]・・・明神(08:55)・・・河童橋(09:30)[休憩 90分]・・・上高地バスターミナル(11:03)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
ハイマツを見上げ、あんなに嬉しく、心躍ったことは今までになかったように思います。
長く地味な急登をただひたすらに登ったその先に、空の近さと明るさを感じるようになった頃、喘ぎながら見上げたハイマツと、稜線に続くガラガラした道のまばゆいばかりの白さ…!
もうひと息、あとひと息…と、歯を食いしばって進んで行ったときの、あの稜線上特有の強い風!
天気も最高! 振り返れば絶景! 来てよかった、登ってよかったと、心の底から喜びが湧き上がる瞬間の、夏空の青さとハイマツの濃い緑の美しかったこと……!!
涸沢行きが決まったとき、単独でもう一泊追加をして、本当は奥穂高岳に登りたいと思っていました。
しかし…まあ、現在の状況では自信を持って行けるはずもなく、夫もあまりいい顔をしません。
「蝶ヶ岳ならいい?」と聞いたらOKは出たのですが、8時スタートでピストンして横尾または徳澤泊…というのも自信が持てず、モタモタしていたら夫が蝶ヶ岳ヒュッテを予約してくれました。
ヒュッテの予約は難しいかと思って諦めかけていたので、これは本当に嬉しかった!
(モンベルのサイトからの予約が、比較的簡単なのだそうです)
7月24日(日)、涸沢からのんびり下ってきて、横尾出発は7時半過ぎ。
「槍見台」のプレートのあるベンチまで約30分?だったかと思いますが…あれれ?という感じです。
もう少し、上の方じゃなかったかな……??と。
登山道全体は、2年前に下ってきたときの荒れた感じが思い出しにくいほどに整備されており、ベンチや壊れた階段なども新しく整えられていました。
景色もあまり見えない急登ではありますが、ベンチやちょっと広くなった場所など、休憩スペースに困ることはなく、振り返れば木々の間からチラチラと素晴らしい山並みも見える登山道です。
そして、登り切った先には、言葉を失うほどに美しい圧巻の槍穂高連峰!! 雷鳥さんの親子も出てきてくれて、もうこれ以上はない!という素晴らしい休日となりました。
水は横尾で補給して2ℓを持ちましたが、稜線に出るまでに1ℓ以上は飲みました(それでも脱水気味)。
登山道自体はずっと樹林帯の中であり、気温もそれほど上がらない時間帯でしたが、やはり少なくとも2ℓは必要なのだな…と思いました。
蝶ヶ岳ヒュッテでは水は有料で、1ℓ200円(ポットのお湯は1ℓ300円)です。
本来なら4ℓ位は担ぎ上げたいところでしたが、やはり、今年は色々と自信がないままなので、最低限の必要量として2ℓにしました。 でも、途中ちょっと不安でもありました…。
蝶ヶ岳ヒュッテのバイオトイレ(屋内)は、現在、19時~翌5時半までという時間限定での利用とされていて、それ以外の時間帯は屋外のトイレしか使えません。
寝床は、ロールカーテンで仕切られた半個室仕様で、単独の女性の隣に男性が並ぶことがないように配慮されているとのことでした。 廊下側の出入り口にもカーテンがあり、快適に過ごせました。
現在、生ビールの扱いはないようで、缶ビールはアサヒとキリンの2種類のみ(350mlが600円、500mlが800円)。 その他、焼酎やウィスキー、ワイン、おつまみ類の販売などもありました。
スタッフさんは女性が多いようで、皆さんとても感じがよくて丁寧で、とてもいい雰囲気なのですが…何故か宿泊の受付が…どうしたの??というほど時間がかかり、それだけは少し残念でした。
到着時は、丁度ランチ営業中でしたので、売店はやや混雑。 カレーやおでん定食、天津丼(だったかな?)にラーメン、カルボナーラまでありました。(すべて1000円だったと思います)
それに、フルーツポンチアイスクリームのせ(?)などもあったようで、きな粉にくるまれたおはぎ(あんこ入り)200円も大人気のようでした。
残念ながら、私はそうしたメニューとは今回はご縁がなかったのですが…夕食の味噌汁は、お味噌の味がびっくりするほどで本当に美味しかったです。 思わずお代りをしてしまいました!
翌朝の下山ルートは、長塀尾根~徳澤としました。
4年前に夫と二人で下ったルートですが、その時の記憶と比べて歩き出しから暫くの間は、随分きれいに整備されているな…という印象を受けました。 ただし、後半から徳澤に近づくにつれ、所々かなり荒れた印象もありました。 また、全体を通し、雪解け後の泥濘が目立つ場所が多く、丸太などが置かれている場所はともかく、ちょっと歩きにくい箇所もありました。
ルート中盤で、左側の草木の陰に突き出していた太い枝(折れた枝)に気付かず、膝上を強打してしまうアクシデントがあり、うーーーん、と、暫くうずくまる場面もありました。
「…東京都女性60歳単独長塀尾根下山中負傷行動不能長野県警…」等という文言が浮かんだ瞬間でした。
左大腿部の痛みはずっと続き、踏ん張りがきかない状態でルート後半からの荒れた急坂を下ることになり、木の根や泥に何度かスリップ…2度ほど尻もち…と、このときは散々でした…。
やっとの思いで徳澤へと下り、きれいなシャワートイレ(有料)とコーヒーソフトで気を取り直し、河童橋を渡ってアルペンホテルの日帰り入浴でさっぱりと汗を流しました。
アルペンホテルの日帰り入浴は、9時30分~12時(受付は11時30分まで)で、1000円・タオル付。
上高地温泉ホテルは、12時30分~15時で、800円。 ルミエスタホテルは、11時~13時(受付は12時30分まで)で、2200円・貸しバスタオルとタオル付…だったかな?
小梨のお風呂は、たしか14時から(日・祝・最盛期は12時から?)だったと思います。(料金の記憶は曖昧…700円?)。 いずれも、日によって条件が変わる可能性ありです。 ご参考まで。
11時25分発の新島々行バス~12時48分発の上高地線で松本に出て、13時45分発の特急あずさ34号新宿行に乗車。 ギリギリ通勤ラッシュの時間にかからずに帰宅することができました。
高速バスだと、お値段は安いけど…もう少し帰りが遅くなってしまうので、大量の洗濯物(先に帰った夫の分を含め)が待っていると思うと、少しでも早く帰らないと…と思ってしまう悲しい習性…。
まあ、予算的にはちょっとキツいですが…今後はもう少し自由行動を増やしていこうかな…と、あずさでお弁当食べながら思いました。
平日の午後でしたが、あずさの座席は7~8割埋まっていた印象でした。 やはり、夏休み!なのね。
フォトギャラリー:50枚
横尾から歩き出してすぐの場所。 時期的にキノコはたくさん! こんな感じの登山道をずっと登っていきます。
お花の写真は…忙しくなりすぎるので、この先はしばらく我慢。
「槍見台」ってあったけど……?
こっちじゃなかったかな??
適度な間隔で、ベンチやちょっとしたスペースがあります。
だけど、ずっと急登続きです。
このルートは、下りよりも登りの方が、個人的には好きですが…。
もう少し!という感じになってきて、カメラを取り出す余裕も出てきました。
…!! これを見に来ました!
2年ぶり。 いいお天気で嬉しいです!
緩やかなアップダウンでヒュッテに向かいます。(風が強いことが多く、ガスなどで視界が利かなくなると迷いやすい場所です)
雷鳥さん!!
4羽?5羽?の雛を連れています。
心配そうに、クゥクゥと鳴いています。
「そっちに行ったらダメよ…危ないわよ」
「お母さんはここですよ」…と、クゥクゥ…。
3歳児の5つ子ちゃんを…ワンオペ? …大変すぎますね…
何度見ても素敵。
先週は、あの辺りにいた…のかな? また、てっぺんに登りたいけど……
この日のお昼は、非常食の栗入りあんパン。 単独行の経費は、家計からは出ないので、缶ビール(600円)のみ奮発!です。
ガスというか、雲というか…見ていて飽きないのです。
この日の蝶ヶ岳ヒュッテの宿泊客は、平均年齢高め?だったかもしれません。
テント場の方は、もう少し年齢低めだったかも…?(風が強いことが多いテン場で、心理的ハードルは高めだと思いますが…いつかはテント担いで来たいです)
平日や、日曜日の宿泊なら、テントでもそんなに混まないのかな?
イワツメクサ? このお花、大好きです。 夏山シーズン中、ずっとどこかに咲いている感じです。
夕方まで、何度も何度も、ヒュッテ周辺をウロウロ歩いてしまいました。
写真にはきちんと残せなかったけど…時々、ブロッケン見えていたんです。
お弁当は、しっかり握られたおにぎり二つと、ウインナー2本、シュウマイ2こ、ブロッコリー2つ、たくあん少々。 アルミホイルを軽く畳んだものを持っていると、お弁当の半分を包んで(ジップロックなどに入れて)持って行けます。
日の出が待ちきれず…
テント場を撮ってみたり…
一度ここまで歩いて、最後にもう一度トイレに寄ったり…
槍ヶ岳山頂が雲に隠れてしまったことを確認し、意を決して出発。
最後に名残を惜しむ、この景色。 眼下に梓川も見えています。
とにかく歩き出しからお花の多い登山道です。
キリがないくらいにたくさん咲いているので…
もうこれで最後!と思うのに…
あ!キヌガサソウ!!…という展開。
なかなか前に進めません。
写真ではわかりにくいですが、クルマユリにハクサンフウロ、ハクサンイチゲなどなど、本当にたくさんのお花が咲き乱れていました。
そして、富士山。
足下は、まだ比較的緩やかな下りです。
虫が多く、まとわりつかれることも多かったので、思い切ってザックを下ろし、入念にハッカ油をスプレーしたり、ヘッドネットを被ったり…
それで、少しはましになりましたが…顔周りのネットはちょっと暑くて鬱陶しいです。
ここまでは、鼻歌気分で、あっという間でした。
以前は、鉄製の梯子や補助ステップのみだった?…というところも、立派な階段になっていたような…(しかし、この後、徐々に急な下りとなっていくあたりで、不覚にも左大腿部を強打し…その後は、半泣き状態で歩きました)
コケたことは、ちょっとショック…
もっと大事になる前の、警告なのかしら?…と、ついつい考えてしまいます。
洗濯物のために「あずさ」に乗って帰るので、この分は家計から出してもらおうと思います!
装備・携行品
| シャツ | アンダーウェア | ダウン・化繊綿ウェア | ロングパンツ | 靴下 | レインウェア |
| 登山靴 | バックパック | スタッフバック | スパッツ・ゲイター | 水筒・テルモス | ヘッドランプ |
| 傘 | タオル | 帽子 | グローブ | サングラス | 着替え |
| 地図 | コンパス | ノート・筆記用具 | 腕時計 | カメラ | 登山計画書(控え) |
| ナイフ | 修理用具 | ツエルト | 健康保険証 | ホイッスル | 医療品 |
| 虫除け | 熊鈴・ベアスプレー | ロールペーパー | 非常食 | 行動食 | テーピングテープ |
| トレッキングポール | ストーブ | 燃料 | ライター | カップ | クッカー |
| カトラリー | |||||
| 【その他】 携帯トイレ、マスク類、除菌グッズ、座布団、インナーシーツ、虫除けネット | |||||




