行程・コース
この登山記録の行程
【1日目】
黒部ダム(07:52)・・・黒部湖駅(07:59)・・・ロッジくろよん(08:21)・・・平ノ小屋(11:06)[休憩 24分]・・・刈安峠(12:48)[休憩 3分]・・・テント場(14:45)・・・五色ヶ原山荘(15:00)
【2日目】
五色ヶ原山荘(05:09)・・・越中沢岳(06:52)[休憩 15分]・・・スゴ乗越小屋(09:31)[休憩 25分]・・・間山(10:57)[休憩 4分]・・・北薬師岳(12:32)[休憩 10分]・・・薬師岳(13:42)[休憩 11分]・・・薬師岳山荘(14:35)
【3日目】
薬師岳山荘(05:52)・・・薬師平(06:16)・・・薬師峠(06:43)[休憩 7分]・・・太郎平小屋(07:07)[休憩 8分]・・・北ノ俣岳(上ノ岳)(08:44)[休憩 6分]・・・中俣乗越(10:14)[休憩 20分]・・・黒部五郎ノ肩(11:58)[休憩 5分]・・・黒部五郎岳(中ノ俣岳)(12:15)[休憩 15分]・・・黒部五郎小舎(14:24)
【4日目】
黒部五郎小舎(05:35)・・・巻道合流点(06:37)・・・三俣蓮華岳(07:07)[休憩 9分]・・・双六岳(08:29)[休憩 16分]・・・双六小屋(09:40)[休憩 30分]・・・弓折乗越(11:01)・・・鏡平山荘(11:39)[休憩 3分]・・・シシウドが原(12:14)・・・秩父沢出合(12:45)[休憩 4分]・・・小池新道登山口(13:15)・・・わさび平小屋(13:31)・・・笠新道登山口(13:43)・・・新穂高温泉(14:21)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
【1日目】まずは黒部ダムより五色ヶ原テント場へ。黒部湖沿いの登山道は、上高地~横尾間のようなものを予想していたが、いくつかの短い急登、胸突きの梯子場など、黒部湖からの標高差30~50mの間でアップダウンを何度も繰り返す道で、平ノ小屋に着いた時には予想外に体力を消耗していた。平ノ小屋で休憩、しっかり腹ごしらえし、五色ヶ原まで適度に小休止を取りながら登った。五色ヶ原テント場は小屋まで10分ほど離れているが、テント場にトイレと水場がある。ただし水は沢水で「煮沸して飲んでください」となっているため、留意が必要。
【2日目】五色ヶ原の幻想的な朝もやの中スタート、薬師岳を目指す。この日が一番時間のかかる行程で越中沢岳、スゴノ頭、間山と頑張って越えていく。北薬師岳にたどり着く手前から、「これぞ薬師岳!」と言わんばかりの圏谷(カール)地形が現れる。特に北薬師岳を過ぎてからの稜線からは、目の前に展開する深くえぐられた地形に圧倒され、しばし立ち尽くした。薬師岳までくれば、山荘はもうすぐである。この日だけは小屋に宿泊。
【3日目】残念ながら小雨のスタート。太郎平ではすこし霧が晴れて高原美を堪能するも、黒部五郎岳山頂に至るまでガスは取れず、山頂からの眺望は得られなかった。黒部五郎小舎までの下りであるが、濃霧の時には稜線コースがいいとコースガイドに書かれていたためその通り選択。しばらく大きなサイズの岩場や這松の中に切られた道を進む。這松が被さり足元が見えない箇所もあり、今回のように雨で濡れている場合は、隠れた根っこや石によって滑りやすい状況があり注意を要した。しばらくするとガスが多少取れ、稜線コースからは遠望したかった雲ノ平を望むことができた。黒部五郎小舎のテント場は小屋(トイレ、水場)とも近く、使いがってはよい。
【4日目】雨のスタート。何とか晴れてくれと祈りながらまずは三俣蓮華岳へ。風も強くなり、山頂からの視界が得られないまま次の双六岳へ。あきらめかけていた時、山頂へ向かう稜線を進むうちに一気にガスが取れ、双六の山頂では黒部源流の山々、槍・穂高連峰、笠ヶ岳、燕岳を含む表銀座など、360度の大展望となり、今回の山行を締めくくることが出来た。双六小屋で美味しいカレーライスで腹を満たし、新穂高温泉まで一気に下山した。
追記:薬師岳については、折立から入り、山荘にザックをデポして薬師岳山頂までをピストンで往復する人が多いと思うが、この山の最大の魅力・大カール地形を思い存分楽しむには、北薬師岳を経て薬師岳山頂を極めるルートをお勧めしたい。薬師岳山頂からでもカールは拝めるが、景観の大きさや迫力といった点で、北から進む稜線で展開するスケールの大きい景色に軍配があがると思われる。
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