• このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 参考になった

笠ヶ岳

笠ヶ岳( 北アルプス・御嶽山)

パーティ: 1人 (asparakiwi さん )

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 参考になった

行程・コース

天候

初日:雨
2日目:雨
稜線に上がってからは、視界は常に10-20m程度。

利用した登山口

新穂高温泉  

登山口へのアクセス

バス
その他: 往路:毎日あるぺん号の深夜バスで新宿西口から新穂高温泉へ
帰路:毎日あるぺん号で新宿西口へ

この登山記録の行程

【1日目】
新穂高温泉(06:10)・・・笠新道登山口(07:01)・・・2000mの草付(09:08)・・・杓子平(10:41)・・・笠新道分岐(11:57)・・・笠ヶ岳山荘(12:56)

【2日目】
笠ヶ岳山荘(04:40)・・・笠ヶ岳(04:58)・・・笠ヶ岳山荘(05:11)[休憩 12分]・・・笠新道分岐(06:14)・・・秩父平(07:09)・・・大ノマ岳(07:50)・・・大ノマ乗越(08:22)・・・弓折乗越(08:58)・・・鏡平山荘(09:34)・・・シシウドが原(10:10)・・・秩父沢出合(10:56)・・・小池新道登山口(11:32)・・・わさび平小屋(11:50)・・・笠新道登山口(12:03)・・・新穂高温泉駅(12:41)・・・新穂高温泉(12:45)

コース

総距離
約28.5km
累積標高差
上り約2,940m
下り約2,940m
コースタイム
標準16時間47
自己14時間39
倍率0.87

高低図

標準タイム比較グラフ

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

10月第一週の土日、10月は仕事が繁忙期を迎えるが、ピークは中旬ごろ、二日ぐらいなら何とか遣り繰りできそう。
先々週に飯豊山を歩いたことで、今更だが、体力づくりも進んでいる。
先週、20年ぶりに雨具を更新したばかりで、それを試せる場所も探していた。
一泊二日で行ける山、できれば歯応えのある山が良い。
そこで、以前から機会を窺っていた笠ヶ岳に狙いを定めた。笠ヶ岳は目立つ山だ。周辺の山々からも、その姿は容易に目に付く。いつかは登りたいと思っていた。

笠ヶ岳に短絡的に登ろうとすると、起点は新穂高温泉になるだろう。
宿泊地は、笠ヶ岳小屋、鏡平小屋、双六小屋あたり。
ハイ・シーズンで山小屋の予約は望めそうもないが、鏡平小屋以外には予約不要のテント場があるので、小屋に早い時間に着ければ問題ないだろう。

東京から公共交通機関でアクセスする場合、通常だと、始発4:30→新穂高温泉12:00ぐらい。そこから鏡平小屋まで標準タイムで5時間。これだと、余裕が無さすぎるし、鏡平小屋は人気があって約が取りづらい。そこで深夜バスを探す。

深夜バスは、唯一、毎日あるぺん号が新穂高温泉に直行便を出している。ありがたや。
早朝に新穂高温泉に着くので、そこから笠新道を登って余裕をもって笠ヶ岳小屋に到達できる。幸い、わずかに残席があった。

火曜日に天気予報を見たところ、週末の天気は良好。仕事も大丈夫そうなので、期待を膨らませていたが、
水曜日に天気予報を見ると、一転、週末の天気は悪天候。楽しい山行とはなりそうもない。
ルート選択を含め、さんざん迷った挙句、木曜の夜にバスを予約した。
身体の調子も上がってきたので、地道に笠新道を登ってみようと思ったのだ。

0日目:
・出発
仕事を終え、夕食を摂り、帰宅したのは20時頃、そこから風呂に入り、装備・予定の最終確認、休む間もなく、22時前に自宅を後にした。コンビニで翌日の食事2食分を調達し、駅へ向かった。
・新宿駅西口
新宿駅から都庁方面に5分歩いて、大型バス乗り場に向かう。
気温は、22度Cぐらい?フル装備だとただ歩いているだけでも体温が上がる。時間が余ったので、途中のコンビニで明日のデザートを物色する。
23時にバスは出発した。車内は混んでおらず、隣は空席で、2席使えることもあってか、眠りは浅いものの、割とよく眠れた。

1日目:
・新穂高温泉
バスは予定通り、6時前に新穂高温泉に到着。天気は小雨。駐車場には屋根がないので、傍らの倉庫の軒下に移動し、雨具の装着や装備の調整を行う。おにぎり2つをつまんだら、いざ出発。笠新道登山口までは車道の登り。

・笠新道
登山口の水場で、水を補給。この後の急登に備えて、少しケチって3.5Lとした。登山口には既に数人の登山者が居た。
ここから杓子平までひたすらに急登が続く。急登では汗をかくものの、雨天で気温の低さもあって、体温の上昇は抑えられる。一方で、汗が乾きにくく、インナーはびしょ濡れになる。足を止めると寒さが襲ってくる。
杓子平からしばらくは平坦な道。登山道脇に雷鳥のつがいが逍遙していた。脚の辺りは白い毛になっている。
12時頃に笠新道分岐に着く。稜線上で雨がそこそこ降っていると、ザックを濡らしたくないこともあり、食事がしづらい。ここから小屋まで1時間余りのため、小屋に着いてから昼食を摂ることにした。

・笠ヶ岳山荘
テント場から岩場を登っていくと、数分で山小屋に着く。弱いながらも雨は降り続いている。気温は5Cぐらい。
雨具が機能して、雨は通していないようだが、汗を上手く逃がせなかったせいで、上半身のシャツと、ズボンの腰のあたりは、ぐっしょりと濡れていた。明日の朝も雨は止みそうにない。雨中設営、雨中撤収を考えると憂鬱になる。迷った末に、小屋のスタッフさんに相談し、泊まりに変えさせてもらった。(翌朝、テント場を通り過ぎたが、テント泊の人はいなかった模様。)

小屋までの道程では、水は0.6Lしか消費しなかった。秋の登山は楽だ。

小屋の設備は申し分ない。寝室は雑魚寝だが清潔で清掃も行き届いている。乾燥室もある。(ハンガーは一人2つまで。)
本来は、ここから山頂に行くべきだったのだが、乾いた服に着替えると、外に出る気は失せてしまった。翌朝の天気が良くなることを祈りつつ先送り。濡れた衣類をハンガーにかける。
14:00頃に1階に降りると喫茶スペースにはラーメン他魅惑のメニューが。夕食は16:20分と早いのもあって、軽めのメニューでおでんを頂く。500円。お得過ぎる。臓腑に染み渡る美味しさ。
小屋では携帯の電波が拾えて、通信には困らない。家に山行の途中経過を報告する。天気予報は相変わらず。明日も雨だ。

悪天候だったが、夕方にかけて多く登山者がやって来た。ほぼ満員ではなかったろうか。
無料のコンセントも多数提供されていたが、利用者が多かった。モバイルバッテリーを持参していたので利用せず。

16:20から夕食。メインディッシュは、カレーライス、ハンバーグ載せ。何とお代わり自由。
食事しながら、食卓を囲んだ他の登山者と山の話で盛り上がる。おでんを食べてから時間が経っていなかったので、カレー一杯で満腹になる。初めは、お代わりしないつもりだった。が、ほぼ全員がカレーをお替りされるのを見ていたら、ついもう一杯食べたくなった。スタッフの人にお代わりを「量は半分でお願いします」と伝えて待っていると、皿一杯のカレーライスがやって来た。不安に思いつつ食べ始めてみたが、美味しさに実にあっさりと食べきってしまった。カレーという料理はやはり格別なのだなと思う。

早めに寝床に入って休みつつ、19:30消灯。残念ながらよく眠れなかった。数人の鼾がうるさく、交互に響いてくるので、眠りに落ちることができない。
とはいえ、こればっかりは恨みっこなし。(妻によると私も鼾がうるさいらしい。)

2日目:
・大ノマ岳
・鏡平山荘
弓折乗越から100mほど下った辺りは紅葉が始まっていた。登山道もとてもよく整備されていて、歩いていて楽しい。やがて大きな池のほとりにある鏡平小屋に辿り着いた。雨の中にあっても、美しい景色。道を急いでいたので、トイレを利用して、コーヒーを一杯もらっただけだが、この小屋の設備とサービスの素晴らしさは伺えた。双六小屋と同じ系列というのも納得だ。弓折乗越で出会った登山者が、鏡平小屋に二泊して周辺をのんびり散策していると言っていたが、羨ましい限り。

・秩父沢出会
・わさび平小屋

・中崎山荘
中崎山荘は、日帰り温泉と食事が楽しめる、登山者の天国。
急ぎ足で下山してきたことで、12:45に中崎山荘たどり着いた。雨は相変わらず降り続いていて、濡れた雨具を外したりなど、施設に入るのも一手間かかったものの、何とか温泉だけでなく、温かい食事にもありつけた。

・新穂高ロープウェイ駅
13:50頃にロープウェイ駅の駐車場に戻り、14:00発の毎日あるぺん号のバスに乗った。初めにお世話になった倉庫で雨具を外し、何とかバスに乗れた。雨の日は中々に大変だ。

・新宿
東京に戻ると、24度Cだった。ザックをしょって少し歩くと、汗が滲む。2日間山の上で寒さに震えていたのが噓のよう。

まとめ:
飛騨の名峰笠ヶ岳、歯応えもあって素晴らしい山だが、あいにくと天候には恵まれず、2日間ずっと雨が降り続いた。
登山道の整備状況は素晴らしい。手入れが行き届いていて、荒れている場所はほとんどない。登山道の様相も変化に富んでいて飽きない。
笠新道は、水場が少ないことと、標高差1400mを5時間前後で一気に登るため、夏は水と体温の管理が難しいだろう。
景観が2日間を通じてほぼ得られなかった一方、登山道は晴れたら絶景だろうな、という場所ばかりで、まことに心残り。
悪天候のため、沢山の雷鳥さんが見られたのは癒しだった。
また来よう。

続きを読む

フォトギャラリー:46枚

すべての写真を見る

装備・携行品

シャツ アンダーウェア Tシャツ ロングパンツ ショートパンツ 靴下
レインウェア 登山靴 バックパック サブザック スタッフバック スパッツ・ゲイター
水筒・テルモス ヘッドランプ 予備電池 タオル 帽子 グローブ
着替え 地図 コンパス ノート・筆記用具 登山計画書(控え) ナイフ
修理用具 ツエルト 健康保険証 ホイッスル 医療品 ロールペーパー
携帯トイレ 非常食 行動食 テーピングテープ GPS機器 テント
シュラフ シュラフカバー テントマット スリーピングマット ストーブ 燃料
ライター カップ クッカー カトラリー

みんなのコメント

ログインして登山記録にコメントや質問を残しましょう

登った山

弓折岳

弓折岳

2,592m

抜戸岳

抜戸岳

2,813m

笠ヶ岳

笠ヶ岳

2,897m

関連する山岳最新情報

よく似たコース

弓折岳 岐阜県

新穂高温泉から双六岳を往復 1泊2日

最適日数
1泊2日
コースタイプ
往復
歩行時間
14時間
難易度
★★★
コース定数
57
笠ヶ岳 岐阜県

笠新道から笠ヶ岳往復 前夜泊1泊2日

最適日数
1泊2日
コースタイプ
往復
歩行時間
14時間30分
難易度
★★★★
コース定数
56
弓折岳 岐阜県

新穂高温泉から双六岳・三俣蓮華岳・黒部五郎岳縦走。折立へ 3泊4日

最適日数
3泊4日
コースタイプ
縦走
歩行時間
20時間
難易度
★★★★
コース定数
80

asparakiwiさんの登山記録

登山計画を立てる