行程・コース
この登山記録の行程
【1日目】
扇沢(10:05)・・・柏原新道登山口(10:20)[休憩 40分]・・・種池山荘(15:00)
【2日目】
種池山荘(05:40)・・・爺ヶ岳南峰(06:32)[休憩 20分]・・・赤岩尾根分岐(冷乗越)(08:13)・・・冷池山荘(08:30)[休憩 15分]・・・布引岳(布引山)(10:06)・・・南峰(10:57)[休憩 20分]・・・布引岳(布引山)(11:59)[休憩 10分]・・・冷池山荘(13:03)[休憩 10分]・・・赤岩尾根分岐(冷乗越)(13:28)・・・爺ヶ岳南峰(15:16)[休憩 10分]・・・種池山荘(15:56)
【3日目】
種池山荘(06:03)・・・柏原新道登山口(09:17)[休憩 10分]・・・扇沢(09:35)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
2012年以来の10年ぶりの鹿島槍ヶ岳だ。前回は1泊2日で冷池山荘でテント泊している。初日に冷池まで行くとコースタイム通り歩いて17時半を過ぎてしまう。この時期、日の入りも早くなっているので、遅い到着は避けて、2泊3日で余裕のある日程にし、種池山荘でテント2泊し、2日目に軽装で鹿島槍ヶ岳へ登る計画にする。
【1日目】
朝の扇沢は天気良く、久しぶりに気持ちの良い登山となりそうだ。
柏原新道登山口からスタート。種池山荘までの標高差は1100mを越えるが、登山道は良く整備されていて登りやすい。クロベなどの針葉樹の樹林帯の中を1時間半ほど登ると、ケルンという場所で種池山荘まで3.5時間と標識が出ている。まだまだだ。最後のほうでガラ場という場所がある。ここは残雪時には雪が残って怖いところだが、今は全く心配はない。ひたすら耐えて登ると鉄砲坂で熊注意の看板が出る。ここに山荘まで15分と書いてある。熊より残りどのくらいかのほうが重要。
種池山荘に到着すると良く晴れて爺ヶ岳がきれいに見えた。山荘の脇にある種池にはサンショウウオがたくさんいた。テント場は歩いてすぐで、平らでペグが打ちやすく、木々で風も防げる。快適なテント場だ。今日はテント予約不要日。明日は予約が必要。混雑する日のみWebから予約要だ。
【2日目】
朝からよく晴れた。今日はサブザックで鹿島槍ヶ岳までピストン。最初に爺ヶ岳南峰に登ると感動の絶景が広がっていた。剣立山から槍穂高、南アルプス、富士山もうっすらと見えた。さらに進んで爺ヶ岳中峰へ。ここが爺ヶ岳の最高点。2669m。ここからは北信の山々、戸隠、妙高、火打、焼山も見える。鹿島槍も見事な姿を見せている。
このあたりはハイマツ帯で雷鳥の多い場所だが、今日は晴れなので見れないかと思ったら、3羽発見。しばし足を止めて見入っていた。
その先は冷乗越を過ぎて冷池山荘へ至る。冷池山荘はテント場は離れた場所にあってしかも急坂を挟んでいるので夜のトイレなどは少し怖い。テント場も小石が多い。これを過ぎて布引山へ登る。布引山は下から見上げると鹿島槍にも劣らない立派な山容だ。布引山山頂からは、鹿島槍への最後の登りが続いている。この登りのお花畑にはハクサンイチゲやミヤマダイコンソウの咲き残りがわずかに見られた。ここでちょっとトラブルが発生。水筒の口がちゃんとしまっておらず、300mlほどロストした。帰り道の冷池山荘までしか持ちそうにない。
そして鹿島槍ヶ岳の南峰に登頂。これまで見えなかった白馬方面も含め360度のパノラマが広がる。北峰にも寄りたかったが、水が足り無さそうなので、ここで下山。冷池山荘で水を購入して事なきを得た。帰り道は爺ヶ岳は巻道を利用し、16時頃に種池山荘に到着。種池山荘周辺では少し紅葉が始まっている。
【3日目】
この日は下山のみ。朝からよく晴れて、遠く富士山のシルエットまでも美しく見えた。名残惜しいが柏原新道を下山開始。途中、朝霧なのか雲海の上に浮かぶ針ノ木岳はとても良かった。中間点付近からは、土曜日なのでこれから登ってくる人と多数すれ違う。9:30頃に扇沢に到着。駅にある破砕帯の水を水筒一杯に汲んで帰った。
【下山後】
下山した翌日の朝、NHKの番組、小さな旅で「爺ヶ岳」をやっていた。タイミングよく山行を振り返って見た。登山道を整備する方々の思いなど知るとありがたい登山をさせてもらったと感じた。
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扇沢駅前はとても良い天気
柏原新道登山口からスタート
登山道は良く整備されていて歩きやすい。
最初の休憩ポイント。八ツ見ベンチ
ねじ曲がった大きな木。クロベ(ネズコ)のようだ。
ケルン
種池山荘まで3時間半
ゴゼンタチバナの実
アキノキリンソウ
石畳が整備された道
ガラ場
シモツケソウ
鉄砲坂の熊注意の看板。ここまでくれば山荘まで15分。
種池山荘。晴れて爺ヶ岳も良く見える。
種池にはサンショウウオがいっぱい
ハクサンフウロ
トリカブト
タケシマランの実
種池山荘のテント場は、平らでペグが打ちやすく、木々で風も防げる。快適なテント場だ。
2日目 5:40。サブザックで、朝焼けの針ノ木岳を見て出発。
ナナカマドの実
爺ヶ岳南峰。背後に鹿島槍ヶ岳。
槍穂高連峰
剣岳
立山
薬師岳
爺ヶ岳中峰(2669m) こちらが爺ヶ岳最高地点
北信の山々。戸隠、妙高、火打、焼山
鹿島槍ヶ岳
雷鳥発見。全部で3羽。オレンジの足環の個体。
黄色の足環の個体
青の足環の個体
イワツメクサ
鹿島槍ヶ岳がだんだん近くなる。冷池山荘も見えてきた。
シラタマノキ
冷乗越
冷池山荘
ミヤマキンバイ
コケモモ
布引山。近くから見上げると鹿島槍ヶ岳にも劣らない存在感。
イワヒバリ
布引山山頂からの鹿島槍ヶ岳
チシマギキョウ
いよいよ鹿島槍ヶ岳への最後の登り
ハクサンイチゲが残っていた。
鹿島槍ヶ岳南峰山頂。2889m。
白馬方面
剣立山連峰
鹿島槍ヶ岳北峰。北峰には寄らずに戻る。
ミヤマダイコンソウの咲き残り
帰り道。暑くなってきたが東側から尾根を越えて涼しい空気が入る。
爺ヶ岳南峰は巻道を通る。
ホシガラス
ゴールの種池山荘が見えてきた。山荘の周りは紅葉が始まっている。
テント場に帰着
3日目。朝の富士山の美しいシルエット。
朝焼けの針ノ木岳を見ながら、名残惜しいが下山。
雲海に浮かぶ針ノ木岳、蓮華岳
登山口に降りてきた。




